200種のウィスキーを楽しめる隠れ家的バー、西日暮里BLUE MOON

羊の皮をかぶった狼? 狼の皮をかぶった羊?
西日暮里の路地裏にあるArt Cafebar BLUE MOON
おしゃれなカフェ風の雰囲気の店でありながらアイラ系を中心に約200種のウィスキーを楽しめる本格的なバーです。
いわゆる本格的なバーというにはカジュアルで、どこか落ち着く雰囲気の不思議な空間です。 

店内を見回すとバイクの写真や雑誌、カメラ、スターウォーズなどの特撮フィギュア。そしてカウンターの奥にはウィスキー。

オトナの男の城ですね。CanonのカメラFTbとミノルタのSRT super。
渋いなあ。これがローライフレックスとかだったらちょっと気取りすぎだよなぁ。
これぐらいがちょうどいい。なんて考えながらついつい店内をまわってじっくり見てしまいました。

「日本のバーってシリアスすぎますよね。カジュアルにウィスキーを楽しんで欲しいです。」
バーテンダーといえばキリッとした真っ白のシャツに蝶タイというイメージが強いですが、カッコいい雰囲気の店主、池永さん。
もともとバイクのレーサーで、その後カメラマンをしていました。
その頃の人の繋がりでこの物件を紹介され西日暮里でバーを開業したそうです。

「店内の配色は色相心理を使い居心地の良さを追求しました」
とのこと、当然居心地いいわけです。
(実際、今回の取材で私は4時間この店に居座ってしまいました。それぐらい居心地がいいのです)
オトナの男性はもちろん、若い人や女性が一人でも楽しめる雰囲気です。

約200種のウィスキーと言われると、当然ウィスキー通には満足できる店。
その噂を聞きつけてわざわざ遠方から訪れる人もいるそうです。
最近人気のウィスキーですがちょっと難しい感じもします。
初心者にオススメの頼み方、飲み方はあるのでしょうか?

飲み方はいろいろあり自由ですが、BLUE MOONではストレートを勧めているそうです。
テイスティンググラスで提供されるのは珍しいスタイルですが、ボトルの個性がわかりやすく香りを楽しむための心遣いです。
初心者にはストレートだときつそうだなあと思っていましたが、ロックだと逆に口当たりがかたくなるそうです。
ハイボールは冷たくして飲みやすくする手法のひとつと、料理に合わせやすいメリットなどがあるそうです。

「ウィスキーって言うとアルコール度数は高いですが、意外にも悪酔いしにくいんです。」

ウィスキーといえばアイラ系独特のピートの香りや、味が苦手という人もいますが、多くの種類がありその味わいはそれぞれ、まろやかで柔らかい飲み心地のウィスキーもあります。
池永さんに初心者でも飲みやすいオススメをセレクトしてもらいました。

■フレンチウイスキー バスティーユ1789 Alc40%(写真右から2本目)
原料:モルト・グレーン(ブレンデット)
非常に飲みやすく滑らかな飲み口、バニラやドライフルーツの様な香りと甘さが特徴
ブルームーンでは女性人気の1本です。
非常にやわらかなウイスキーなのでストレートで楽しみましょう。
へぇ、こういうウィスキーもあるんだ!という意外な一本でした。

■オーレースモーキームーンシャイン・ハーレダビッドソン Alc 51.5%(写真一番右手/写真一番左手)
オーレースモーキームーンシャイン・アップルパイ Alc 20%(写真左から2番目)
産地:アメリカ(テネシーウイスキー)
原料:モルト・グレーン(ブレンデット)
アメリカ禁酒法時代、捜査官を欺くために容器に詰めらた密造酒を意味するムーンシャイン、禁酒法時代のガラス瓶スタイルを今も継承しています。
コーンベースのスピリッツを約6ヶ月ホワイトオークバレルで熟成、通常のウイスキーよりやや度数高めですがやわらかな飲み口、甘さが特徴です。 コーンウイスキーの様な香りが広がるのでトニックやソーダ割りも、初めての方にはススメです。

■ホワイトウイスキー カンザス(写真センター)
産地:アメリカ(スピリッツウイスキー)
原料:モルト(カンザス産 冬小麦)
樽に寝かせる前の蒸留直後のウイスキーをニューメーク(スピリッツウイスキー)と言い無色透明なのが特徴です。
ラムとウイスキーの中間のようなテイストでバスティーユ同様女性ウケも良いボトルです。
ロックでも飲みやすいウイスキー。
(残念なこと仕入先在庫が終わり次第終了品です)

■スコッチウイスキー アンノック18年 Alc46%(写真左から3番目)
シングルモルト /1894年創業:ハイランドモルト
スコットランドで最も小さな蒸留所(ノックデュー蒸留所)
原料:モルト
IWSC2015 金賞受賞(IWSC→インターナショナル・ワイン&スピリッツコンペティション)
スペインオークシェリーカスクとアメリカンバーボンカスクで熟成。
ドライフルーツような香りと甘さ初心者向きのやわらかさが特徴です。
当然ストレート推奨でご紹介しています。

初心者も楽しめるウィスキーということでセレクトしてもらいましたが、どれも個性的でウィスキーが好きな人でも楽しめそうですね。

約200種のウィスキーを全て紹介するのは難しいのですが、スモーキーな香りを存分に楽しめるアイラモルトのセレクトです。

オクトモアは世界で最もピート香が強いとされるシングルモルトウィスキー。
写真右手黒ボトル2本より
スコティッシュバーレイ07.3→フェノール値169ppm
アイラバーレイ06 フェノール値 258ppm(ピーティーなウイスキー世界第2位)
アイラバーレイ07 フェノール値 208ppm
スコティッシュバーレイ08.1→167ppm

スモーキーさの指標にフェノール値(単位はppm)を使います。
いわゆるスモーキーなウィスキーのフェノール値が40ppm~60ppmなのに対してオクトモアの数値はどれも驚異的です。
ただただスモーキーなだけでなくその奥にある風味や甘みのバランスが絶妙です。
ちなみに写真には載せていませんがピーティーなウィスキー世界1位のウィスキー(309ppm)も置いてあるそうです。


初心者から上級者まで楽しめる店ですが、ウィスキーって専門用語も多いし奥が深すぎて敷居が高い感じがしますよね。
こんな初歩的なことを聞いてもいいのかな?…と躊躇することも。
「わからないことを恥じずにお店の人に聞いたほうがいいですよ」
と、池永さん。会話の中からお客さんの好みやオススメも見えてきます。
BLUE MOONでお気に入りの一本が見つかるといいですね。

<店舗情報>

  • 店名:Art Cafebar BLUE MOON
  • Facebook:https://www.facebook.com/bluemoon787/
  • 営業時間:18:00~AM1:00(L.O)月~土(AM1:00の段階で満席の場合、マスターの判断で柔軟な対応をいたします)
  • 定休日:日曜定休日(祝祭日と重なる連休の場合は営業)
  • 住所:東京都荒川区西日暮里5-11-2 ヴィスパ西日暮里 1F
  • 電話:03-6806-8185
  • カード:VISA、MASTER、AMEX

完全禁煙
(店内は全面禁煙)店舗入り口に喫煙所有り
トイレの使用にルールあり。(他のお客様に不快な思いさせないため)
男女兼用でトイレを使用するため、男性のお客様の着座使用をお願いしております。
あまりに汚く使用されたお客様は次回から入店をお断りさせて頂く場合がございます。

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