記事 尾久を満喫!ファミリーサイクルロード:⑧woo-roo-goo

尾久満喫サイクルロード 〜 ぬりえ美術館から都電沿いへ。熊野前方面に向かってwoo-roo-gooへ(移動時間合計15分)

(文中写真撮影:s_hiroyasu @広安省吾写真事務所)

熊野前の交差点からすぐ、都電線路沿いに町屋方面に少し入ったところの角に、とってもかわいい黄色い塗り壁の一軒家があります。壁にはアルファベットで、「woo-roo-goo」と書かれています。

woo roo goo
woo-roo-goo 外観

それが、荒川生まれ、荒川育ち。小さいころからパティシエ一筋に修行をされてきた桜庭さんが経営する、カフェ併設のケーキ屋さんです。
お店の横に自転車置き場があるので、サイクリングの最後に、自転車を停めてちょっと寄ってみましょう。桜庭パティシエにお店への想いを聞いてきました。


– こちらはもともとご両親のご実家だそうですね?

woo roo goo パティシエの桜庭さん
パティシエの桜庭さん

そうなんです。親の実家を改装してケーキ屋にしました。

高校生のころからパティシエには興味をもってました。もともと親がパン好きでいろいろなパン屋に連れていってもらったり、多分それが影響したのではないかなと思いますが、実は最初はパン屋になろうと思ったんです。

それでパン屋で実際にアルバイトをしてみたりしてひと通り経験してみたんですが、、朝が早くて無理だなって(笑)。
それで、ケーキのほうに興味が向いて、専門学校に通うところから始めました。


– その後はケーキ一筋、という感じですか?

ケーキ以外の趣味が無いんです(苦笑)。
自分ではあまり良くないことだと思っていて、ケーキ以外のことにもいろいろ手を出してみるんですけど、気がついたらまたケーキのことしか考えてないんですよね。
専門学校に通った後、都内のケーキ屋数軒で、合計12年ほど修行しました。お店をオープンしたのは31のときでした。


– 修行ってきっと厳しいんですよね、、?何かエピソードを教えていただけますか?

厳しかったですねぇ(笑)。大体朝は6時から作業を開始して夜は深夜まで続きます。エピソードには事欠かないんですが、とにかく必死でした。先輩怖いし(笑)。

今でも思い出すのが、あるお店でシュークリームの箱を運ぶ作業があったんです。
何十個もシュークリームが乗っている箱を持って運ぶんですが、ある時、それが何段も積んであったんです。それを一気に持って運ぼうとして必死に運んだんですけど、、、その後猛烈なお腹の苦しみに襲われまして、どうしようもなくて救急車を呼んでもらって病院に行きました。そしたら脱腸だって、、、

自分では全然気づいてなかったんですけど、限界を超えて踏ん張ったんだと思います。そんな感じでした。


– いつ独立しようと思ったんでしょう?

自分でお店を持つというのはずっと考えてましたがそのためには何か実績が必要だと思ってました。
30才のとき(2009年)に、「ジャパン・ケーキ・ショー」というものに出まして、そこで部門優勝できたんです。それが契機になりました。

woo roo goo シブースト
桜庭さんオススメのバナナのシブースト


お店を持たれてからのことを教えてください。

お店は今4年目になります。一番大変なのは「人を雇う」ということでした。
ケーキを作ることはできますが、パティスリーは一人ではできません。販売スタッフや製造スタッフ、必ずみんなの助けが必要なんです。
スタッフはみな近くに住んでいて、朝6:30から働いてもらってます。スタッフとのコミュニケーションを濃くしていきたいと思ってます。

woo roo goo 厨房
店の中では厨房が覗けます。


– 良かったことはありますか?

お店をオープンして最初のころは、全然思ったように商品が売れなくて、折角作ったケーキを捨てたりすることもしょっちゅうでした。

私はムース系などが得意なんですが、最初はなかなか売れなくて、ショートケーキやモンブランといった商品が売れました。
この辺りはお年寄りも多かったりするので、そういった地域性も関係しているのかなと思いますが、やっぱり、最初に入った店ではみなさん定番商品を買っていかれるんですよね。そういうことが分かってきて商品ラインナップを工夫したら、やはり売上が上がってきたりしました。

ですが、最近少しずつムース系のケーキも売れるようになってきたんです。リピーターの方が増えてきて、少しずつ新しい商品も試していただけるようになったのかなと、嬉しく感じています。

woo roo goo 桜餅のムース
春限定の桜餅を擬したムース。新製品は季節にあわせて毎年50品以上出されているとのこと。

余韻を残せるお店にしたい


– お店のコンセプトはなんですか?

私はお客さんが余韻を感じるようなケーキを作りたいって、思ってるんです。
それを実現するためにどうするかってのは答えはなくて手探りなんですけど、お店の雰囲気もその一つだと思っていまして、ケーキの雰囲気と合うお店にしたいと思って、こだわってお店を改装しました。

woo roo goo 入り口


– カフェがあるのはどうでしてですか?

スターバックスが好きなんです。ああいう雰囲気にしたいなって思ってました。
それに、カフェを作ると、お客さんの反応がなんとなく感じられるんです。おいしければおいしい、って言っていただけるし、帰った後にケーキが残っていたら、あんまりおいしくなかったんだな、とか。

woo roo goo カフェ
店内のカフェスペース


– 最後に一言お願いします。

地域の方に愛されるお店にしたいです。わざわざ上野や荒川区の外にでなくても、近くにおいしいケーキ屋があるよって、思ってもらえるお店にしたいなと思ってます。

まだお店に行ったことのなかった方も、この機会にぜひお店をのぞいてみてくださいね♪

<店舗情報>

  • お店の名前:woo-roo-goo(ウールーグー)
  • 場所:〒116-0012 東京都荒川区東尾久3-35-9
  • 営業時間:10:00-19:00 定休日 火曜
  • TEL:03-6327-9522

尾久満喫の旅もここで終了です。 いかがでしたか?
いやいや、ここが漏れてるでしょう!みたいな耳寄り情報があったら是非ARAKAWA102までお寄せくださいね。ではでは!

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