尾久を満喫!ファミリーサイクルロード:⑥区内随一の歴史を持つ洋菓子店「洋菓子セキヤ」

尾久満喫サイクルロード 〜 荒川車庫前から洋菓子セキヤへ(移動時間合計5-10分)

荒川車庫前から都電沿いにあらかわ遊園前停留所まで戻り、そこから尾久駅方面に南下しましょう。少し進んだところで右側に曲がると、区内で一番歴史の古い洋菓子店、洋菓子セキヤが見えてきます。

洋菓子セキヤ
洋菓子セキヤ

人気の「おぐっこシュー」、「あらかわ遊園マドレーヌ」など、この土地ならではのスイーツをお土産にいかがでしょうか?

今回は、このお店の3代目であり、このARAKAWA102にも記者として参加されている関矢さんにお店のお話を伺ってみました。

関矢さん親子
関矢さん親子

今回お話をお伺いしたのは左の3代目、関矢尚尊(ナオタカ)さん


– 地元の出身なんですよね?

生まれも育ちもここです。


– 洋菓子セキヤについて教えてください。

46年目でして、私で3代目です。多分荒川区の洋菓子店としては一番古いと思います。

洋菓子セキヤ全景。右側が店舗。
洋菓子セキヤ全景。右側が店舗。

もともとは祖父が新宿の中村屋でロシアケーキとかを学んでいたのですが戦争に出征し、帰ってきてからは和菓子の卸を当初やっていました。

その後、卸の商売が縮小する過程で、以前に働いていた従業員の方の紹介で、都立大前にあるマッターホーンというお店を紹介してもらい、これからは洋菓子が流行るからやったらどうかという話しがありました。マッターホーンの社長の許可を得た上で、マッターホーンのサブチーフの方が仕事帰りに尾久まで来てくれて教えていただくようになり、そこから洋菓子へと業態を一気に変える流れになりました。なので、実は和菓子を取り扱っていた時代からカウントすると60年ぐらいの歴史になります。


– お客さんも古いお付合いの方が多いんですか?

最近はマンションなども立ったんで新しいお客さんも増えてきましたが、やはり小さい頃からのお知り合いのお客様が殆どです。
以前は贈答用などに法人のお客さんもたくさんいたのですが、最近は贈答用などの需要が減ったこともあり、個人のお客さんが大半になりました。

クッキーなど_ヨコ


– やはり小さいころから家を継ぐ意識はあったんですか?

いや、まったく無かったですね。寧ろ反感で、継ぐものかと思ってました(笑)。
ただし小学校の低学年のころから繁忙期にはかならず手伝いはさせられてました。中学校に入るころにはケーキを切るぐらいのことはもうやってましたね。

大学は文系に行ったんですが、これからはITの時代だろうと思い、就職するときにはエンジニアになりました。それから7年もITの中にいて、お客さんのところにずっと常駐するという仕事をしていました。


– いまとは全然違う生活ですよね?

そうですね、全く違う(笑)。
ITのほうもそれなりに順調だったんですけど、勤務時間も長いし、僕はO型のせいなのか、適当なんでITが合わなかったんですよね(笑)。
そんなこともあり、今後どうしようかな、と思い始めて、半年から1年ほど悩んだんですが、洋菓子店がただ無くなってしまうのも勿体ないと思いましたし、最終的に辞めることにしました。


– お父さんは喜んだんじゃないですか?

いやぁー、どうでしょうね?(笑)
親子で働くということですが、仕事では従業員関係でありますので気持ちを切り替えてやってます。もともと実家で手伝ってもいましたし、どんなことをやるのかは大体分かってはいたのですんなり入っていけました。

洋菓子セキヤ 店内
洋菓子セキヤ 店内

自分もこうしたいああしたいというのもありますが、今は父である社長を立ててやってるつもりです。お客さんもこれまでの洋菓子セキヤを期待している部分もありますしね。


– 今はお店ではどんな役割なんですか?

経理なんかも一部担当したりしています。また、インターネット関係やお店のチラシを作ったりするのも自分の過去のITの経験が生きるので、担当しています。
お客さんは尾久のこの辺りの方が多いので、ずっと信頼していただくために良い品質の鮮度のいいものを毎日しっかり作るということを意識してます。

あらかわ遊園マドレーヌ
あらかわ遊園マドレーヌ


– 新製品なんかは毎日考えているんですか?

 
いやー、そこまでは考えてない(笑)。
でも新製品は季節やイベントにあわせて考えてますね。なんであっても作ってすぐ売れるというものでもなく、お客様を通じて徐々にクチコミでひろまったりしていくものなので、一喜一憂せずに腰を据えて取り組んでます。


– ケーキ屋さんをやってて良かったことってなんですか?

やっぱり知ってるお客さんに来ていただいて、また次も来店いただけるときがとても嬉しいですね。あ、ほんとにおいしく感じていただいたんだなって思います。

いまのオススメは「おぐっこシュー」というシュークリームです。シュークリームの生地の上にクッキー状のカリっとした生地を乗せて焼くんですけど、外側がカリカリで中はトロトロ、なのがご好評いただいています。(ちなみに取材当日は売り切れ、、、)

おぐっこシュー
おぐっこシュー


– 最後に一言。

地元のケーキ屋なので毎朝作った新鮮なスイーツを売ってます。ぜひその新鮮さを感じていただければと思います。
バラの市にも出店しますので、ぜひお越しください。

<店舗情報>

  • お店の名前:洋菓子セキヤ
  • 場所:〒116-0011 東京都荒川区西尾久7-10-3
  • 営業時間 10:00-19:00 定休日 水曜(祝日は営業)
  • HP:http://www.p-sekiya.com/
  • TEL:03-3894-6628

次は尾久の原公園付近まで戻って童心に帰れる憩いのスポットへ。

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