サブオタ女子、見参 ~その1~ プロモボックス

始めまして!今月号よりARAKAWA102で、記事を書くことになりました「ちはね」と申します。

荒川区のディープでサブカルチック、かつちょっぴりオタクな面を探し出し、その都度ここで紹介していけたらいいなぁ、、、と思っています。どうぞよろしくお願いいたします!

荒川区に住んでいる人ならば、絶対に一回は使ったことがあるだろう、JR日暮里駅。そのJR日暮里駅北口改札を出て、そのまま東口に出ると、正面に超高層マンション『ステーションガーデンタワー』が見えます。

ここには様々な飲食店や薬局、眼鏡屋さん、駄菓子問屋さんなどがテナントとして入っていますが、その中でも特に異彩を放っているのが、三階の入り口を入ってすぐ目に入るこれ。

プロモボックス 1

叩いてコインをゲットしたくなる気持ちをぐっと抑えつつ、はてなボックスを右手に進んでいくと辿り着くのはここ!

プロモボックス 2

今回はこの『ステーションガーデンタワー』内でも一際オタク心をくすぐる『プロモボックス!』さんで、荒川区生まれ荒川区育ちのオーナー慶野さんにお話を伺いました!


– 『プロモボックス!』さんは、どのようなことができる場所ですか?

ここでは、お客様の企画・アイデアを高いレベルで実現することることができます。

通常、ライブハウスはライブハウスだけの機材が入り、写真スタジオは写真スタジオの機材だけが入っています。こうなると、これら施設はそれぞれの領域に特化した、ある種限定的な使い方しかできません。

『プロモボックス!』では、これらのしがらみを払拭し、展示会やライブイベント、公開収録、撮影会、映像上映、セミナー、パーティー、カフェイベント等、多岐にわたるイベントを実現可能とするために、多種多様な機能が合体している多目的イベント空間を作り上げています。

プロモボックス - 慶野さん
店長の慶野さん


– ここでは様々なイベントを行うことが可能なんですね!、、、ですが、『プロモボックス!』さんの外に貼ってあるポスターを見ると、どうしても音楽イベント中心の場所なのかな、と思ってしまいます。もしかしてここができた当初は、音楽イベントを行うことを前提とされていたのでしょうか?

実はここができた2009年当初は、展示会や企業のPRイベント、CS番組や写真撮影スタジオとしてのみ使う予定で、音楽イベントをやる予定はなかったんです。

でも段々と、ジャズやアーティスト等の単発イベントと言ったライブイベントが増えてきたので、音楽イベントもできるように内装や設備を今のものに作り変えていきました。

ちなみに内装は工務店さんに依頼しましたが、機器は自分で購入、更にイベントで使う道具や販売用のTシャツを入れる棚、受付等はIKEAで家具や材料を買ってきて自分で作りました。

プロモボックス - 手作りボックス


– 外から見えたはてなボックスが道具やTシャツをいれる棚だったとは、、、! ここで『プロモボックス!』さんの有している設備の特徴について教えて下さい!

『プロモボックス!』は、40名程のお客さんが入ったら一杯になってしまうような規模ですが、そのレベルのライブハウスで使うより2ランク上の設備を整えている点が特徴です。音響に関しては、150~200人のお客さんが入るライブハウスでも十分に対応できるようなものですし、マイクの調整機能に関しては大きなホールで使用されているような高性能な機器を使っています。

ここで開催される音楽イベントでは、時折プロの方もいらっしゃいます。アマチュアな方は勿論、プロの方でも何のストレスもなく機器や設備を使用して貰える様にしています。また、音楽設備だけではなく撮影設備面から見ると、ここではライティングがしっかりとできるように、すでに天井にストロボが吊ってあります。このストロボは、お客さんが持ってきた機材と連動して使うことも可能です。

設備面以外でも、『プロモボックス!』は全体的に、アットホームな造りになっているのも特徴と言えますね。それを象徴しているのがずばりステージの高さです。

ここのステージの高さは通常のライブハウスよりも大分低く、お客さんとの距離がとても近いです。ただ、そのお陰で、時折ステージにお客さんが上がって暴れる、といったハプニング等も時々起きたりします(笑)。

プロモボックス - 実際のライブ中はこのようになります。
実際のライブ中はこのようになります。
プロモボックス - この他にもDJ用タックもありました。
この他にもDJ用タックもありました。


– ところで、『プロモボックス!』さんでは最近、アイドルイベント等といったいわゆる『オタク系イベント』が増えているとのことですが、、、?

最近、というよりは正確には3年前くらいから増え始めましたよ。『プロモボックス!』で行われるアイドルイベントの特徴は、私がファンとアイドルの間に入って独自の立場を作り、全員がお友達のようなコミュニティを作成していることです。

これによって、『プロモボックス!』にファンやアイドルを固定していきました。


– アイドルの方やファンの方は日暮里周辺に住んでいるのでしょうか?

いいえ、日暮里に住んでない人が多く、南は九州や北は北海道まで様々な方がいます。

ここに来るアイドルのファンの方々は、アイドルを見る目が肥えている人もいれば、アイドルだけではなく声優も追っかけている人もいるし、いつもはメイドカフェのお客さんで今回はお気に入りの子がステージに上がるから来た等、様々な方がいます。またこれ以外の方だと、プロデューサーや芸術家、社会的なステータスが高い人が来る時もありますね。

アイドルイベントなのでファンは圧倒的に男性が多いですが、最近では女性のファンも増えてきました。特にオタ芸のパフォーマンスをする人は、女性も多くなってきたように私は感じます。


– そう言えば、『プロモボックス!』さん発祥のオタ芸チームがあると伺いましたが、、、!

ここでアイドルイベントが徐々に定着してきた時に、ファン同士のサークルができたんです。それがちはねさんの言うオタ芸チーム『日暮里界隈』ですね。実は彼らの隊長は佐野からわざわざ車で練習に来ているんですよ。

また、タイアップとして『プロモボックス!』は『日暮里界隈』のオリジナルTシャツを作製しています。Tシャツはサイリウムの色の数だけあるので全部で8色。『日暮里界隈』というチーム名の下に、きちんとここの名前が入っているので、他のライブハウスや遠征などでアイドルやファンの方がこれを着てくれるとここの宣伝にもなります(笑)。

プロモボックス Tシャツ


– 最後に、慶野様がお感じになっている『日暮里』の魅力とは何でしょうか?

日暮里駅を中心として東西南北に全く違うカルチャーがあります。ここはそれがクロスオーバーしている街だと思います。

例えば布の問屋であればデザイナーも来るし、コスプレをする人や、手芸が好きな人も来ます。これが今度は谷中の方に行くと古い町並みがあり、そこにアート目的で訪れる人や、猫を見に来る人、路上散策に来る人等、様々な目的の方が『日暮里』で一つに融合しています。

日暮里は交通上の要所でもありますが『文化の交差点』でもある所が魅力だと思っています。

慶野さん、快く取材にご協力頂き有難うございました!

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