荒川の職人さん:2人目「梅田皮革工芸 寺岡孝子さん」
入学式もまだだというのに、小さな子どもたちが大きなランドセルに背負われるようにして表の路地を走っていく。春から始まる小学校生活が待ち遠しいのだろう。ランドセルは小学生の証とも言える、特別なかばんである。 梅田皮革工芸は、
入学式もまだだというのに、小さな子どもたちが大きなランドセルに背負われるようにして表の路地を走っていく。春から始まる小学校生活が待ち遠しいのだろう。ランドセルは小学生の証とも言える、特別なかばんである。 梅田皮革工芸は、
底冷えする2月の土曜の朝、薄暗い事務所の奥から青年が顔を出した。「どうも栗原です、今日はよろしくお願いします」職人と聞いて想像していたのとは裏腹に、ごく普通の今どきらしい青年だった。 天井の高い工房は2階建て。材木店の倉