株式会社ヘイワ堂、77年の歴史と現在 〜 3代目社長、土田 穣氏 インタビュー

1947年(昭和22年)創業のヘイワ堂


ヘイワ堂本店の入口

 

株式会社ヘイワ堂は、1947年(昭和22年)創業。先先代が今も本店を構える日暮里の土地で創業してから77年。現在の社長は3代目。安売りのヘイワ堂だけでなく、カジュアルファッションを扱うJOLI&Dや子供服を扱うLemonなど、都内を中心に4店舗を経営する。

現在でもメインのビジネスであるヘイワ堂の経営を中心に、経営理念や今後の展開について土田社長にうかがった。





3代目社長、土田 穣氏 インタビュー


 

Q: ヘイワ堂のこれまでの歴史をお教えください。

 

祖父が疎開先から東京にたどり着き、本店があるこの土地で1947年に開業しました。開業当初は定番の肌着やシャツや婦人服などを中心に品揃えをする一般的な洋服店だったと聞きますが、バブルがはじけた頃から

高いモノより安いモノを求める時代に合わせ、先代である父が商いの中心である大阪で大量に仕入れて安く売る、という今の業態に移行しました。

Q: そして土田社長が2012年に引き継がれた。引き継がれてからはどのような変化がありましたか?

 

大手量販店や百貨店で洋服が売れない時代になり、メーカーは慎重な経営スタイルになりました。

これまで作れば売れるだろうという考えでやみくもに大量生産することから、発注を受けてから、あるいはある程度の憶測をつけてから生産数を決める。弊社から見ると、モノがあまっていない、安く仕入れることができないできづらい時代になってきた。そこで私は仕入れ商品にこだわらない、商品の回転を早くする、店舗の立地と大きさで提供商品のコンセプトを変えるなど、柔軟な経営に努めてきました。

 

Q: 柔軟な経営とおっしゃるいくつかの点を具体的に教えていただけますか?

 

例えば、いつも手に入るものはいつでも買える、ではなく、今買わないと買えないものをそろえる。もう一つ具体的な例をあげると、ヘイワ堂という数をさばいて成り立つ安売りの業態にこだわらず、立地は良いが店舗スペースが狭ければ、カジュアル服などの他のコンセプトで店舗経営をする、などがあげられます。

 

商品の陳列をする土田氏

 

Q: なるほど。無理のない経営をされているからこそ、非常に柔軟な事業展開をされていることが分かりました。最後に、今後の目標などがあればお教えください。

 

目標といったほどのことではありませんが、常に柔軟に、時代にあわせて変化していく。例えば、モノあまりで無い昨今、無理に店舗を拡大する必要はありませんが、またモノあまりの時代が来るならば、大きな店舗を追加してもいいと思います。また、ニーズがあれば食料品などの洋服以外を扱うこともいといません。いずれにしても、「仕入れとさばきのバランスを考えてお客様のニーズに最大限に応えていく」ことが重要だと考えています。

行く度に商品が入れ替わっていて、掘り出し物を見つけられるようなワクワクするお店を続けていきたいと思っています。

 

Q: 本日はお時間をいただきまして、ありがとうございました。

取材・写真・文章 若色写真事務所
<店舗情報>

  • 店名:ヘイワ堂 本店
  • 住所:荒川区東日暮里5-51-13 パシフィック日暮里 1F
  • 電話番号:0338911487
  • 営業時間:10:00-18:45
  • Instagram:@heiwado_honten

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です