記事 シリーズ「荒川区のオキテ」⑤:荒川区とバラの関係

今月の荒川区のオキテは、荒川区と言えば「バラ」?荒川区とバラの因果関係についてお話をしようかと思います。荒川区の花が「バラ」?荒川区の木が「バラ」?早合点してしまいそうですが、そうではありません。荒川区の花は「ツツジ」、荒川区の木は「サクラ」です。じゃあ「バラ」は何なのだよ!

東京はアスファルト、コンクリートジャングルだと嘆かれたりもするのですが、大都市としては意外に緑が多いのです。それは何故かというと江戸時代の大名屋敷は広大であった上に、バカでかい庭園がありました。それらが明治維新以後も公園、庭園や学校の敷地などとして残っているのです。皇居、新宿御苑、代々木公園芝公園、青山霊園、小石川植物園、、、など実は緑が多いのです。

しかしながら広大な大名屋敷は山手の郊外に置かれ、下町方面は市街地として早く開けてきたので東京の中でも緑が少ないのです。荒川区も今でこそ汐入公園や尾久の原公園がありますが、これは元工場があった場所。古来は江戸の郊外として緑の多かったであろう荒川区ですが昭和に入ると一気に住宅地化、工業地化が進んでびっしりと建物が立ち並び緑は少なくなってしまいました。荒川区は東京23区内でも緑化率が低い区でもあります。23区緑化率ベスト3は練馬区、世田谷区、杉並区です。もともと郊外であったので広大な面積の公園をいくつも抱えていますし、農地もあったりします。ではワースト3はというと中央区、墨田区、荒川区なのです。いずれも下町として古くから開発されてきた場所です。荒川区の緑化率は下から3番目なのですね。

そんな荒川区の緑化を進めるうえで目玉に選ばれたのが「バラ」でした。緑化を進め観光の目玉になる。一石二鳥として荒川区はバラを多く植樹しているのです。年に2回、5月前後と、10月前後に都電に乗車すると沿線にバラが咲き乱れていて、その美しさに心奪われたことはありませんか?

荒川区には今さら大きな植樹スペースはありません。そこで目が付けられたのが都電荒川線。都電は荒川区の中央部を走っており、これを緑の軸として緑化を進めていこうという試みです。当初は児童公園などからバラの植樹が始まり、やがて都電沿線へ。都電が荒川区内を走る4.8kmのうち、植樹が可能な4kmの区間に荒川区と東京都交通局が協力して植樹が始まりました。

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一番最初のバラの植樹は昭和61(1986)年。60種類、15000株を植えました。住宅、工場密集地では線路の敷地が狭く、植樹スペースが30cmぐらいしかない場所があったり、都電がひっきりなしに通る日中は水やりが出来ずに、夜中に水をやったり、都電の走行中の見通しの妨げにならないように一定の高さに剪定されたり、時間を掛けながらも慎重に生育されていきました。ようやく地域の風景に根付いたと思えた頃には病害虫で枯れてしまうことなどもあり、平成14(2002)年には新たに60種類、1700株のバラが植えられました。平成15(2003)年には荒川区の呼びかけに応じてボランティアグループ「荒川バラの会」が結成されました。現在、都電沿線のバラを管理したり、講習会や見学会などを開催しています。こういった草の根の活動が荒川区にバラを根付かせる力になっています。

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現在は140種、13000株のバラが都電沿線を彩っています。見どころとしては三ノ輪橋停留所付近、荒川二丁目停留所付近、町屋駅付近、荒川遊園付近などに多くのバラが植えられています。バラの時期は都電に乗っていても気持ちが良いですね。

都電と言えば荒川区!かと思いきや同じく都電とバラを売り出しているところがあります。豊島区の向原~大塚駅前間がバラの名所になっています。パクリか!とちょっと憤慨しかけて調べてみると、、、20数年前に豊島区がフェンスを建て替えた先にバラを植えたのが契機だそうです。その後、顧みられることなく雑草やゴミに埋もれていたそうです。しかしそんな状態でも100本近いバラが残っていたそうで、地元の方々が一念発起して整備し、今では500種類700株のバラがあるそうで都内では一番の品種の多さだということです。あらかわバラの市が初めて開催された翌年からは大塚バラまつりが毎年開催されています。

実はその辺りは私の第二の地元なのです。私は10代の10年間を豊島区東池袋で過ごしたので、私の卒業した中学校もこの区間から見える位置にあります。私が住んでいた頃にはバラはありませんでした。バラが植えられたのは私が荒川区に引っ越した後のことでしょう。

昔はよく都電の軌道内を歩いていました(今なら怒られてしまいますね)。都電の軌道の方に玄関口がある家もありました。王冠(今はあまり王冠も見ないかな?)を都電に轢かせて遊んだり、都電が生活に密着していました。

数年前に都電の花電車が走って話題になりましたが、その前の花電車は大塚駅前で見ています。その頃はまだ車掌さんの乗ってる都電もあって車内で切符を買ったことがあります。私はずっと都電沿線に住んでいたので早稲田から三ノ輪橋までが自分の縄張りのように思っています(笑)。荒川区も大塚もバラの名所として頑張ってほしいですね。都電沿線がずっとバラの花で繋がったら良いかなと思っています。箱根のアジサイ電車のように都電もバラを愛でる電車を運行させて多くの人に見に来てもらう。それが季節の風物詩になったら良いなと妄想したり。

荒川区のバラですが三ノ輪橋停留所がバラの美しい駅として関東の駅100選に選ばれていたり、社団法人日本観光協会が主催する花の観光地づくり大賞で大賞を受賞しています。

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また荒川バラの会の活動が日本緑化基金(現日本緑化機構)主催緑の都市賞、みどりの地域づくり部門、都市緑化基金会長賞、第24回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞しています。荒川区のバラもすでに30年近い歩みがあり、地域の風景に溶け込み、人々の癒しや、誇りになっているのではないでしょうか?荒川区に住んで日が浅い方は荒川区とバラ?という感じかもしれませんが、このような歩みがあって荒川区にバラが根付いていっているので、ぜひ見に行ってみてください。

この荒川区のバラをPRするために毎年、あらかわバラの市が行われています。荒川バラの会の発案で開催されて、今年で6度目になります。今年は5月17日(土)。雨の場合は日曜日に順延。場所は町屋駅前で行われます。

バラが6000株ほど売り出されるのですが、市価よりかなり安い値段でバラを買うことができるので、9時半のイベント開始に向けて急いでいかないと昼前には売り切れてしまうことが多いです。また荒川区内の色々なお店が出店販売をしています。バラに因んだお菓子やお茶、商品などを販売していたり、イベント会場には出店していなくても提携してバラに因んだ商品を販売しているお店もあるので、利用してみてはいかがでしょうか?

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この時期は都電バラ号が運行されます。ローズレッドのレトロ車両8800系にヘッドマークを付けて車内にはバラの装飾をして運行しています。運が良ければ都電バラ号に出会って乗ることもできるかもしれません。

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http://www.city.arakawa.tokyo.jp/event/kanko/6kai_baranoichi.html

私はバラの市応援隊として3年続けて「まちあるき」を開催しています。今年はバラの市を見学しながらの国際交流のまちあるきを行おうと考えています。荒川区にはバックパッカーが多く集まる「山谷」地区が近く、また成田空港を結ぶスカイライナーの乗換駅「日暮里駅」があります。東京オリンピックを控え、荒川区が国際交流の拠点にしたいと思っています。東京オリンピックはただ単純に景気浮揚策であると考えている人も多いのかな、、、しかし世界中の人が日本を訪れて、日本に好感を持ってもらう、日本をよく知ってもらうことによって日本のファンを増やし、国際的な好感度を上げれば、国同士の外交においても、商取引においても、民間人の交流においても日本の有利な方向に進むのではないでしょうか?そのためにも荒川区を国際交流の拠点にしていきたいと考えて行動していきます。今回はバラの市と荒川区の街並みと茶道、三味線の体験を外国人にしてもらいたいと思っています。

荒川区とバラの因果関係を知って頂けたでしょうか?都電のバラが美しく咲き乱れる頃にお友達を誘って荒川区のバラを見に来るのもいいかもしれません。荒川区ってバラが綺麗なんだよ!と自慢してみてください。大塚か王子辺りから都電に乗って沿線風景をみながらバラに囲まれた三ノ輪橋駅に到達するのも良いでしょうし、あらかわ遊園辺りを散策するのも良いでしょう。四季折々の荒川区生活を楽しみましょうね。次回は南千住についていろいろと書こうと思っています。南千住の誇れる歴史や文化を書いていきたいと思っています~ 。

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