世界のTOMBOを子ども記者が取材!ハーモニカの魅力をお届けします。

7月末、暑い夏真っ盛り。
夏休み中の子どもたちが日暮里ひろば館に集まってきました。

今日は荒川102が主催する子ども取材体験イベントの日。
取材するのは西日暮里にあるトンボ楽器さんです。

よい取材はよい準備から!

「TOMBO」と書かれたハーモニカ。小学校の頃の記憶にありませんか?
実はあのTOMBOは、大正のころ、日暮里でスタートした世界的なハーモニカ・アコーディオンの大メーカーなんです。

世界中の名だたるアーティストがこぞって採用するTOMBOのハーモニカ。ちょうど創立100周年を迎えるトンボ楽器さんに、子どもたちが体験取材してきました。

全員でパチリ。トンボ楽器のショールームは諏訪台中学校の目の前にあります。

かつては小学校の音楽教育で必修だったハーモニカですが、今はそうではなくなりました。
そのため、子どもたちの中には、ハーモニカを触ることが初めての子たちも。
慣れない中、一生懸命取材してきた子どもたちのレポートをお読みください。

<目次>
1. トンボ楽器の歴史 ~ 会社の名前は何故トンボ?(記者:一色夏見、申大輝)
2. ハーモニカの製造 〜 ハーモニカを作る工場は少ないの!?ハーモニカの作り方は?(記者:佐藤佳乃、小林光)
3. ハーモニカの種類 〜 500種類のハーモニカ(記者:金井俐穂、福田華鈴)
4. ハーモニカの楽しみ方 〜 職人の技が作り出す音色(記者:都筑奈央、小澤咲弥香)

1. トンボ楽器の歴史 ~ 会社の名前は何故トンボ?


(担当記者:一色夏実/ひぐらし小4年、申太輝/ひぐらし小4年)

私が生まれ育っている街日暮里にあるトンボ楽器製作所にこの謎を解き明かしに行ってきました。

– なぜ会社の名前が「トンボ」なんですか?(一色)
「トンボハーモニカができた100年前、会社に昆虫の名前を付けることが流行っていたからなんですよ。例えば、木琴の会社がこおろぎという名前だったり、バタフライという名前をつけた会社もあったんです。」

質問するのって難しい!

– なぜ日暮里に会社を作ったのですか?(一色)
「会社を作った真野清次郎さんが日暮里に住んでいたからです。自分の家の庭で会社を始めました。」

– ハーモニカはどれくらい作っているんですか?(一色)
「昔は学校で子供たちがハーモニカを必ず習っていたんです。毎年、子供が200万人ぐらい生まれて、みんながハーモニカをやっていて、沢山のハーモニカの会社がありました。ピアノをやっている先生は多いが、ハーモニカをちゃんと教えられる先生が少なかったので、昭和50年代にハーモニカを学校で教えなくなってしまいました。その当時と比べるとハーモニカの会社が減ってしまいました。今は年間50万台ぐらい作っています。」

– ハーモニカはいつから作られるようになったんですか?(申)
「1917年から作っていて、今年で100周年になります。」

黄色いシャツの方が真野さん。丁寧に答えてくれました。

– 他の楽器は作らないんですか?(申)
「ハーモニカ以外に、アコーディオンなどのリード楽器を作っています。日本でハーモニカを作ってる会社は4社、世界は6社しかありません。」

同じリード楽器であるアコーディオンも実演してくださいました。

会社に昆虫の名前をつけていたブームがあったなんて、知らなかったです。興味を持ったので、他の会社の名前が由来も調べてみたいと思いました。
普段、通り過ぎてしまう場所ですが、小さいものから大きいものまで色んな種類のハーモニカが買えますよ。アコーディオンも買えますよ。ぜひ買ってください。(一色記者)

中国の天津にも工場があり、中国でも盛んになっているとのことです。
私の親は中国東北の出身で20年前に日本に来ましたが、20年前までは住んでいた地域でハーモニカが盛んだったことはなかったそうです。中国は広いので他の地区で流行ってたかは分りませんが、こんなに簡単にできる楽器が住んでいた地域でも盛んになってほしいです。
ハーモニカは他の楽器と比べて簡単に演奏できると聞いて、楽器が苦手な人や、やったことがない人に勧めたい気持ちになりました。パンタンド型のベビーハーモニカは1000円から買えますよ。(申記者)

2. ハーモニカの製造 ~ ハーモニカを作る工場は少ないの!?ハーモニカの作り方は?


(担当記者:佐藤佳乃/赤土小4年、小林光/赤土小4年)

真野哲夫さんによるとハーモニカを作っている会社は日本にたったの4社!そのうちの一社がトンボハーモニカです。
ハーモニカを作っている工場は今ではとても少なく、世界でも6社しかないそうです。

– ハーモニカの材料は何ですか?(佐藤)
「材料は色々ありますが、カバーはステンレス、中に使われているのは木やプラスチック、しんちゅうなどです。しんちゅうは銅と亜鉛を溶かして混ぜたものです。」

– 種類が違うハーモニカでも、作り方は同じなのでしょうか?(小林)
「作り方は違うこともあるけど、音が鳴る仕組みは同じです。ハーモニカはド~シまでの音が出て、とても綺麗な音です。」
綺麗な和音が出せるのがハーモニカの魅力だと真野さんはおっしゃっていました。

子どもたちの質問に、丁寧に説明してくださいました。

– 一人前の職人さんになるにはどのくらいの時間がかかりますか?(佐藤)
「3年くらいです。でも、20年くらいやっている人も、今でも上手になり続けています。」

– ハーモニカを作る時に、一番大変な部分はどこですか?(佐藤)
「音を調整するところが難しいです。音を聞きながら調整しています。」

私の両親は、小学校の授業でハーモニカを吹いていたそうです。しかし、今の小学生はハーモニカではなく、鍵盤ハーモニカを音楽の授業で使っています。
ハーモニカは昭和50年代から徐々に小学校の授業で使われることが少なくなってきたので、私達の身近にない楽器になってしまいました。今日、日本に4社しかないハーモニカの会社に取材をしに行き、ハーモニカの素晴らしさを教えてもらい、また楽器に触れることが出来て面白かったです。(佐藤記者)

小さな子供からおじいちゃんおばあちゃんまで誰でも簡単に音が出せるのがハーモニカの魅力です。初めての人もハーモニカを吹いて見てください。
私も初めてハーモニカを吹いたのですが、その場ですぐに「かえるのうた」が吹けるようになったことはとてもうれしかったです。ハーモニカは千円ちょっとくらいから手に入る楽器なのでぜひトンボハーモニカに足を運んでみてはいかがでしょうか。(小林記者)

3. ハーモニカの種類 ~ 500種類のハーモニカ


(担当記者:金井俐穂/ひぐらし小4年、福田華鈴/ひぐらし小3年)

日暮里駅から徒歩5分。とても近くにあるトンボ楽器。
ハーモニカの種類や由来について、真野哲郎さんが色々教えてくれました。

– ハーモニカは何種類あるんですか。(金井)
「500種類あります。」

一口にハーモニカといっても沢山の種類があります。

– ハーモニカはだれが作ったんですか(金井)
「ドイツ人のクリスチャン・メスナさんが作りました。」

– ハーモニカという名前はなぜ?(金井)
「和音のことを英語でハーモニーというんです。」

聞いたことを書き取るのも大変!

– ハーモニカは金管楽器ですか?(福田)
いいえ。リード楽器といいます。リードというものを使って音を出します。

– 一番大きいハーモニカはなんですか?(福田)
バスハーモニカです。

アンサンブルハーモニカよりバスハーモニカ 長さ30.9cm

500種類もあってすごいと思いました。ハーモニカはドイツ人が作ったと初めて知りました。
ハーモニカという名前はハーモニーから来ているんですね。(金井記者)

ハーモニカはフランス発祥だと思っていたのでドイツと聞いてビックリしました。
ハーモニカは金管楽器の仲間だと思っていたのにリード楽器の仲間でした。バスハーモニカは思ったよりすごく大きかったです。
会社を作った人は真野哲郎さんのひぃおじいちゃん(真野清次郎さん)で今年で100年と聞いてすごく歴史があるんだなぁと思いました。
色々親切に教えてくれたのでハーモニカに興味がある人は是非、足を運んで下さい。(福田記者)

4. ハーモニカの楽しみ方 ~ ハーモニカの魅力~職人の技が作り出す音色


(記者:都筑奈央/ひぐらし小5年、小澤咲弥香/峡田小5年)

荒川区・日暮里駅の近くにあるトンボ楽器製作所。今年で創立100年になる楽器製造販売会社に取材に行きました。
店内に入ると、たくさんの種類のハーモニカやアコーディオンが並べられていました。今回はマーケティング部部長の真野哲郎さんにお話を伺いました。

– ハーモニカの代表的な演奏者を教えてください。(都筑)
「リオスカーさんやミック・ジャガーさんが代表的です。」

– 真野さんにとって、ハーモニカの魅力は何ですか?(都筑)
「誰にでも、とても簡単にできるのが、ハーモニカの魅力だと思っています。」

– 上手に吹けるコツは何ですか?(都筑)
「練習をすること!です。」

みんなで実際に吹いてみましたよ。

– ハーモニカを使った有名な音楽はありますか?(小澤)
ゆず、いきものがかり、長渕剛さんは曲の中でハーモニカを使っています。
トンボ楽器のハーモニカ「メジャーボーイ」を愛用しているそうです

– ハーモニカはどんな楽器と演奏しますか?(小澤)
ハーモニカ同士や、アコーディオン、ギターとアンサンブルをしたりします。
演奏の仕方はソロでメロディを吹く、伴奏を一人でする、アンサンブルをする時があります。
アンサンブルをするハーモニカには、バスハーモニカやコードハーモニカなどがあります。

アンサンブルハーモニカよりコードハーモニカ 長さ39.8cm

– ハーモニカを楽しむための方法はありますか?(小澤)
年4回、トンボ楽器から「ハーモニカライフ」という情報誌が発行されています。
ハーモニカの教本やCDもたくさん出されていますし、ハーモニカが演奏されるコンサートもたくさんあります。

ハーモニカ情報誌「ハーモニカライフ」

– 世界一小さいベビーハーモニカについて教えてください。(小澤)
長さ35ミリのベビーハーモニカもあります。
8音で、めだかの学校やメリーさんのひつじなど、いろいろ演奏できます。

ベビーハーモニカ 長さ35ミリ

インタビューをしたトンボ楽器製作所は、アコーディオンがたくさんあって迫力がありました。
そして、ハーモニカやアコーディオンの演奏をしていただいたり、私達もハーモニカの演奏を皆でして、ハーモニカの魅力を感じました。(小澤記者)

ハーモニカが吹奏楽器だということを知らなかったので、驚きました。祖父が三味線の音を調節するために吹く調子笛も、ハーモニカの一種だと知ることができ、新たな発見でした。ハーモニカやアコーディオンの音色は、とても深い音色で心に響きました。いくつもの音が重なって聞こえると、とてもきれいでした。
演奏する時に、体全体で表現しているところが、楽しそうな感じでした。

今回いただいた資料に、ハーモニカの作り方が書いてありました。音が出るリードを作るために、特殊な刃で0.01㎜ずつ削っていくことや、打ち抜いたリードを3カ月以上もねかすこと、そのリードを1本1本小さな釘を使ってとめていくことなどを知り、職人さんの技なくしては、ハーモニカが作れないことを知りました。

私はハーモニカを吹く体験をして、一つ一つの音をきれいに出すことが大変だということがわかりました。
けれども、真野さんの言っていた通り、ハーモニカは呼吸をすることができれば、誰にでも簡単に音が出せる楽器です。とてもコンパクトでポケットからサッと出せば、どこでも吹ける手軽さがあります。ハーモニカの魅力をたくさんの人に知ってほしいです。(都筑記者)

帰ってからさっそく取材した内容をまとめます。これが大変なところ!

明治35年(1902年)に、創業者真野清次郎さんが日暮里に設立した玩具屋をルーツとするトンボ楽器さん。今でも年間50万台以上のハーモニカを生産し、国内外の名だたる音楽家にも採用されている、世界屈指のハーモニカ製造メーカーです。

ハーモニカだけでなく、同じリード楽器に属するアコーディオン、和楽で使われる笙なども生産しています。
リードの薄さによって音程が変わるため、リードの精度が極めて重要になるリード楽器。実は一台一台、熟練の職人さんがリードを削り、音を聞きながら繊細な調整を行っている、というのは驚きでした。

トンボのおねえさんがミニハーモニカで演奏してくれました。8音の小さなハーモニカがちゃんと曲が奏でられることにみなびっくり。

子どもたちの取材を読んで興味を持たれた方、ぜひ、ショールームに訪問してみてください。知らなかったハーモニカ・アコーディオンの世界に、あなたもハマるかもしれませんよ。

<記事協力:トンボ楽器製作所 日暮里ショールーム>

  • 住所:荒川区西日暮里2-37-22
  • 電話番号:03(3802)2105
  • 営業時間:10:30~19:00
  • 定休日:日曜日、祝祭日
  • HP:トンボ楽器製作所ホームページ

(今回のイベントは、荒川区の「親育ち支援事業」補助金を一部活用し、実施しています。)

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