東日暮里のいとぱんはオールスクラッチにこだわる毎日使いのパン屋さん

日暮里繊維街で有名な日暮里中央通り。
三菱東京UFJ銀行がある尾竹橋通りとの交差点を越えて少し昭和通り側へと進んだところに、2019年3月にオープンしたパン屋さん「いとぱん」があります。

オーナーの伊藤さんは江戸川区のご出身。
元は鞄屋さんだった場所をパン屋に改装して開店しました。

会社勤めを続けつつもいずれ自分でもお店をやりたいと思っていた伊藤さん。
30過ぎまでは飲食店の調理場で働き、その後、ホテルなどへパンを卸す卸専業のパン屋で修行をつみました。

「独立を意識し始めたときに10代のころパン屋でアルバイトをしていたことを思い出し、パン屋を目指すことにしました。製造だけでなく配送もやりつつ、パン作りのイロハを学びました。」とのこと。

いとぱんの拘りは、オールスクラッチであること。
オールスクラッチとはスーパーのパン屋などでありがちの冷凍生地を使って発酵と焼くだけの製造ではなく、粉から焼き上げるまで一貫して店内で行うという意味です。

「絶対こっちのほうが美味しいと思いますが、作るのに時間はかかります。フランスパンでいえば、作り始めてから焼き上がるまで5時間半ぐらいかかります。」

9時半にオープンするいとぱんさん。朝4時ぐらいから焼いている計算になりますね。
パン屋の朝は早いと言いますが、伊藤さんは、もっと早くから始めているパン屋さんもたくさんあるのでそれほど大変ではないですと笑っていました。

伊藤さんご自身はハード系のパンが好きだそうです。

「自分も好きなのでハード系を売っていきたいという気持ちはありますが、地域の特性に合わせて柔らかいパンもやってます。ハード系、ソフト系ともに満遍なく売れている印象で、毎日来てくれるような常連さんも多くいらっしゃってありがたいです。季節によって湿度なども全く違うのでその都度環境に合わせて試行錯誤しながら作ってます。」

特に、食文化として夜の食卓にものぼるようなパンにしていくなど、食事パンには拘りがあるのだそうです。
私も、生食パンを買ってみました。
生というだけあって、焼かなくてもそのままで美味しく食べられるのが特徴の食パンです。

生地はナイフで切るとしっとりもっちり感が伝わってきます。

たしかにこのまま食べても美味しい!
しかしこれはトーストすればさらに美味しいはず!と焼いてみました。
焼き上がったトーストにしっかりバターを乗せて、余熱で溶かしていきます。

食べてみると表面がサクッとした中のもっちり生地にバターが染み込んで「最高」でした。
一斤ぐらいすぐ食べてしまいますね。

生で食べるのも良し、焼いて食べるのも良し。おいしいパンはその日の気分を上げてくれて、食卓も明るくしてくれる気がします。

お店のあたりの道が少し曲がっているせいか、なかなか近所に住んでいても気付いてもらえないことが多いといういとぱんさん。

「近くに住んでるのに「最近初めて見た!」なんて言われることも多いんですよ。ぜひ一度ご来店いただいて、食べてみていただきたいです。食パンなんかも少しずつ売れてきているのでぜひ試してみていただきたいです。」とのこと。

次はバケットも試してみたいと思います。


<店舗情報>

    • 店名:いとぱん
    • 住所:荒川区東日暮里4-14-10
    • 電話:03-6759-1322
    • 営業時間:9:30~18:30
    • 定休日:日曜日、月曜日(2020年8月9日より8月17日まで夏季休暇中です)

Instagram:@itopan2019


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