やってきました荒川区役所
荒川区の産業と経済を支える現場に迫る!
地域情報サイト「荒川102」の新企画「リーダーに聞く!荒川区のお仕事」では、区役所の各部署の取り組みや課題、そして職員の情熱をお届けします。
今回は、産業経済部の小林弘幸部長にインタビューを行い、地域産業振興や商店街活性化などの取り組みについてお話を伺いました。
産業経済部 小林部長のこれまでの歩み
小林部長は平成6年に荒川区役所に採用され、平成26年より管理職に就任。
ゆいの森あらかわ館長をはじめ、保育課長や子育て支援課長などを歴任し、令和6年4月から産業経済部長に就任されました。
以前、荒川102では、ゆいの森あらかわの2代目館長を務めていらした際にもお話を伺っています。
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小林部長に聞く! 荒川区のお仕事
産業経済部にはどれくらいの人が在籍していますか?
産業経済部には66名が在籍。
他の部と比較すると少人数ながら、産業振興課、経営支援課、就労支援課、観光振興課の4つの課が、それぞれ専門的な取り組みを行っています。
産業振興課、経営支援課、就労支援課、観光振興課とありますが、それぞれの役割について教えてください
■産業振興課
商店街振興や個店の経営基盤強化など区内の商業振興が主な役割です。
商店街のイベント補助、券売機や省エネ冷蔵庫の設置など個店における設備改善やIT化等への補助、公衆浴場の維持・活性化などを行っています。
消費生活センターの運営や、先日も区民の方に注目していただいた荒川区商店街連合会が行うプレミアム付き区内共通お買い物券の発行支援も担当しています。
■経営支援課
製造業をはじめとしたものづくり企業の支援が中心です。
企業相談や融資あっせん、補助金の支給などを担当するほか、特に事業承継支援に力を入れており、中小企業における後継者問題への対応は大きな課題であり、その解決に向けた支援に取り組んでいます。
また、日暮里繊維街をはじめとする日暮里地域を活性化行う施設「ふらっとにっぽり」内の「イデタチ東京」ではファッション関連の起業支援も行っています。
■就労支援課
ハローワーク足立と連携し、JOBコーナー町屋を運営しているほか、若者、シニア、女性向けの相談窓口の設置や、企業の人材確保支援も行っており、専門の相談員の配置やセミナーの開催など手厚く支援しています。
■観光振興課
荒川区の観光資源を広く発信し、国内外からの観光客誘致を目指しています。
川の手荒川まつりや日暮里道灌祭り、トレインフェスなどさまざまなイベント開催、SNSやインバウンド向けサイトの運営、観光ボランティアガイドの育成などを行っています。
産業経済部が行うサービスはどのように利用できますか?
産業経済部では各課でさまざまな事業を実施していて、事業によってその使用方法はさまざまです。
経営や就労などの相談や補助金の申請などは、基本的に対面で行っています。専門的な相談が多いので、事前に予約をしていただいております。予約は電話、メールで行うことができます。
どこの部署に相談すればいいかわからないときは区のホームページをご覧いただくか、荒川区役所にお問い合わせいただければ丁寧にご案内いたします。
区の地域産業振興の取り組みについて教えてください
荒川区は、多様な産業が集積する製造業の街として発展してきており、全事業所のうち約6分の1の事業所が製造業となっています。その割合は東京23区内でも2番目に高い割合です。
製造業をはじめとしたモノづくり産業の活性化に向けた取組として、融資のあっせんや企業が生産性を向上するための経費の補助、販路の開拓、産業集積を生かした新製品、新技術の開発支援、後継者対応としての事業承継対策の実施などをおこなっています。
区の産業振興の取組は広範囲に及んでいて、事業所が抱える課題等に的確に対応するため多様できめ細やかなサービスを展開しています。
とりわけ、区のサービスの特徴として、コンパクトなまちの特性を生かした、きめ細やかな相談支援があります。
企業相談員が区内事業所を巡回し区のサービスの情報提供や各事業所が抱える課題等について丁寧にヒアリングなどを行い、必要な支援につなげております。
商店街活性化の施策について教えてください
商店街の活性化に向けて、ジョイフル三の輪の弁天市、はっぴぃもーる熊野前のヨガフェスなど各商店街が実施するさまざまなイベントの助成、他区商店街や、他の地域団体との連携支援、空き店舗活用の補助、清掃活動支援、ホームページ作成補助、LED設置等への補助などを行っています。
特に後継者不足が課題となっているため、今年度から商店街運営を担う人材育成のための事業承継支援を始めました。
新しい区長のリーダーシップのもと、産業経済部として今後力を入れて取り組んでいくことは何ですか
滝口区長が進める重要政策として、区の魅力ある観光資源の積極的なプロモーションを行い、観光客を誘致して地域経済の活性化を図ること、また、近接する区との連携による取組を進めていくこととしています。
日暮里繊維街や都電のバラなどの既存の観光資源の他にも、下町情緒あふれる街並みや昭和の風情を色濃く残す商店街といった時代の変化とともに新たなに見直されるような魅力もあり、これを観光資源として積極的にPRしていくことが重要であることから、こうした視点で新たな取組を進めていきたいと考えております。
また、隣接区との連携では、これまでも、街づくりマップの作成や街歩きツアーなど近隣区と連携した観光振興施策を取り組んでましたが、これをさらに強化していければと思います。
荒川区内の「仕事」全般をサポート! 相談できる産業経済部
産業経済部は、専門家の派遣やヒアリングなど地域に密着したきめ細かいサービスを提供しながら、製造業の強みを活かした産業振興と、新たな観光施策の展開を行っていくそうです。
荒川区内で働きたい人、事業をしている人、これから起業を検討している人。困ったら、まず産業経済部に相談してみましょう。