吉野鮨

Google Mapsを眺めていて、東尾久に知らない寿司屋があるのに気づき、早速行ってみました。
東尾久一丁目の吉野鮨です。
創業から97年。あと3年で創業100年という老舗寿司店です。
吉野鮨メニュー

カウンターの奥にあるメニューは下町価格。
値上げしたと申し訳無さそうに言われましたが、回らないお寿司でこれはお安い。
中すし

まずはイカからスタート。
あらかじめ塗られているのは濃いめで風味のある醤油です。
隠し包丁が入ったイカは柔らかいですね。

そしてマグロは中トロと赤身。
店主さんいわく、本マグロもうまいけれど、インドマグロが一番とのこと。
イワシ、イサキ、海老と続き、どれもたまらないですね。

ビターンという音のあとに出てきたのは赤貝。
よく板前さんがまな板にたたきつけているのは、身を柔らかくするためだけではなく、生きているかを確認しているため。
そのとき反応しない赤貝は死んでるものとして捨ててしまうんだとか。

お寿司の〆は鉄火巻。
その後に出てきた玉子焼きも普通の砂糖ではなく、氷砂糖を使っています。
昔いらしたお客様に合わせて作って、そのまま受け継がれてるとのこと。
お宝登場!

一通り食べたあと、「お宝見るか?」と言って出してくれたのがミツカンの社紋が入った袋。
嫁いできた祖母の実家が別の寿司屋で、ミツカンから酢を仕入れていたんだそうです。
100年以上前のミツカンの社紋入りのノベルティとは確かに貴重ですね。
ねこまんま食うか?

さらに「ねこまんま食うか?」と鰹節を削ってくれました。
鰹節を削るためのカンナ付きの木箱、昔祖母の家で見たことがあります。

削りたての鰹節が一番うまい、酸化する前の鰹節は赤いんだ、と見せてくれた鰹節。

ホカホカの白飯に鰹節と醤油。
旨味の塊で、これがほんとにおいしいんです。

代々続く3代目というご主人。
伝統を守るだけでなく、新しいものも取り入れているそうです。
まだまだ長く続いてほしいですね。
<店舗情報>
- 店名:吉野鮨
- 住所:東京都荒川区東尾久1丁目19−15
- 電話番号:03-3895-7868
- 営業時間:9:00〜21:00