人が交差し、ビジネスが生まれる場所に:町屋「COSA ON」始動

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荒川区に本店を置き、荒川区・北区を地盤とする金融機関、城北信用金庫。
パステル調のロゴがおなじみの地元の信用金庫さんですね。

そんな城北信用金庫さんが、町屋に新しく、カフェを併設したビジネスインキュベーション施設を立ち上げます(*インキュベーション=起業家支援、事業支援のこと)。

その名前は「COSA ON(コーサ・オン)」。
尾竹橋通りに面した町屋支店のすぐ裏に、5月24日にオープンします。

外壁に大きくCOSA ON

城北信用金庫が地域密着型の金融機関として目指す、新しいサービスの形を体現する施設として、これまでの荒川区にはないモダンなデザインと、起業家を支援する機能が盛り込まれたCOSA ON。

完成に先駆け、このプロジェクトをリードした城北信用金庫コミュニケーション開発事業部部長の髙野さん、そして企画当初からこの案件を担当されてきた田中さんに、その概要をお聞きしてきました。

 

1.金融業務に留まらずさまざまなプロジェクトを進めるコミュニケーション開発事業部


田中さん

(田中さん)新卒で城北信金に入庫して6年目になります。最初は窓口業務を担当していました。その頃から地域社会とのコミュニケーションの拡充を図ることが重要であると意識するようになりました。金融サービスだけでない空間をお客様に提供する窓口担当として店舗の装飾なども自分たちで手がけたり、地域向けのイベント企画を行ったりしていました。

その後、信用金庫全体のブランディングなどを行うコミュニケーション開発事業部に異動となりました。この部署は通帳やウェブサイトのデザイン、店舗を横断して行うような企画におけるデザインの統一など、さまざま業務を担っています。多様な強みを持つ職員で構成されており、取引先に寄り添って顧客の夢の実現を応援することをミッションとしています。

コミュニケーション開発事業部を束ねる高野さん

その中で、「荒川区の中に地域を盛り上げられるような人が集まる拠点を作るように」という話が持ち上がり、今のCOSA ONに繋がるプロジェクトに携わり始めました。そこから2年半ほどかけて、ようやくこの施設のオープンにこぎつけました。当初から企画推進を担当してきましたが、現在 COSA ONの運営部署はソリューション事業部に移動し、今は広報、PR関係を担当しています。

 

2.ビジネスの「交差点」となるべく、起業家の気持ちへの配慮がちりばめられた「COSA ON」


(田中さん)COSA ONは、1階のカフェスペースと2階の起業家専用レンタルオフィススペースからなります。5月24日(金)にオープニングを行い、24日以降2階の入居希望者を対象とした内覧を開始する予定です。1階のカフェは、運営する地元NPO法人が26日(日)より営業を開始します。

COSA ON正面。1Fはカフェに。

2階のオフィススペースは、2名部屋、3名部屋がそれぞれ4部屋の合計8部屋。創業前半年から創業5年未満の方を対象とし基本的に入居期間は3年間です。

オフィススペース

新たなビジネスを創造する場所ですから革新性がありつつ、かつ下町荒川区らしい人の温もりも感じられるような場所に、ということは内装を依頼する上で意識をしていました。

木目で温かい雰囲気のオフィス

また、これからこの施設を使っていく方々と過ごす時間そのものもこの施設にとっては大事な記憶であると考え、壁や床の素材については、経年劣化も味になっていくような素材・色合いも意識的に取り入れています。

2階へ上がる階段も落ち着いた色調

施設名である「COSA ON」は、交差点という言葉から着想を得た言葉です。

事業における問題は他社と協力し合うことで解決できることが多くある事から、この場所を使う起業家の方々の「交差」も促し、つながりを育んでいきたいと思っています。

そのため互いの頑張る姿を見て入居者同士でやる気を触発できるよう廊下に面した窓を大きく取っていたり、気軽に情報交換ができるインフォメーションボードを設置することで、施設に入居している方がそれぞれ個室で別れてしまうのではなく、お互いの接点を感じやすい仕掛けを施しています。

2階インフォメーションボード

また、起業された方は事業を進めていく上で、悩みや課題に直面するときも多いと思います。

そういうとき、外を眺めて気持ちの切り替えができるように外向きの窓も大きく取り、オフィスから出て気軽に気分転換しながら作業ができるように、ランチスペースやカウンタースペースには複数の電源も設置しました。施設面からも悩みに寄り添えるようデザインをいたしました。

カウンターやランチスペースも

1階のオフィス入り口すぐ横にはプレゼンテーションルームがあり、お客様とのミーティングなどにお使いいただけます。

カフェスペースでオープンに打ち合わせをすることも可能ですが、プレゼンテーションルームを予約しておくことで、よりクローズドなミーティングなども可能になっています。ディスプレイもあり、小規模なイベントを実施するにも最適です。

ミーティングルーム

(高野さん)金融機関が運営するインキュベーション施設として、入居者に対する経営サポートは充実させます。
具体的には、中小企業診断士がインキュベーションマネージャーとして週2回入るほか、融資の相談なども対応できるインキュベーションスタッフとして、当金庫職員から支店長経験者を常駐させます。

経営サポートに関しましてはお客様への様々なソリューションの提案を専門とするソリューション事業部が中心となり会計、税務や、クラウドファンディングなどフィンテックの活用などの相談にも乗れるよう、スタッフを派遣し、体制を整える予定です。

 

3.信用金庫として、インキュベーションを通じた地域の課題解決につながるものを


(高野さん)このプロジェクトが始まった当初は、一時的に空間を貸し出すことでお店を始めたい人が試験的にお店を出せるサービス案など、本当にたくさんのアイデアがありました。ただ、お客様のニーズに対応できるよう金融だけに留まらないサービスにする、また、信用金庫の使命として地域への還元がありますので、区内の廃業率が高いといった、地域課題を解決することに繋がるものでなければならない、といったことは常に議論の軸としてブレないように気をつけていました。

地域課題の解決が重要

(田中さん)目に見えるような結果がすぐに数字として出ない取り組みであり、金融機関がテナントにカフェを招いて一緒に施設を運営するということも含め、大きな不安があったというのが正直なところでした。

1階は地元NPOが運営するカフェ

ですが、様々な場面で丁寧に説明を重ねているうちに理解者が増え、また、東京都のインキュベーション施設運営計画認定事業の認定を受けたり、日本財団の応援もいただくことに成功するなど、社外の応援団も増えていきました。こういったことも、不安を解消していく要因となりました。

この施設は、コミュニティの形成、地域の抱える諸問題の共有化を通じた新たなビジネスの発展や地域課題の解決を目的としています。

施設単体での収支も大事ですが、ここから飛び立っていく企業が増え、荒川区に根付いていくことで地域が盛り上がることは、我々のような金融機関にとっても重要なのです。

 

4.プロジェクトを通じて得た地域からのたくさんのサポート。その中で見えてきた施設の姿


(田中さん)私は荒川区の出身ではないのでこの地域についてはあまり詳しくなく、そういう状態でプロジェクトを担当することに少し不安もあったんです。ですが、地元の企業やお店の経営者に相談に行くと皆さん温かく接していただけ、この街のことが好きになっていきました。

今ではどうして自分に荒川区の選挙権がないんだろう?と不思議に思うくらいです(笑)。

地元の方へのヒアリングでは、実際にどういうサービスがあれば経営者の方は喜んでくれるんだろうということをたくさんお聞きしました。

その後も、準備段階より施設デザインや施工も地域企業にお願いし、地域の方々と一緒にこの施設を作ってきました。
この準備作業を通じて、荒川区の人たちの面倒見の良さや、人と人のつながりが濃く、口コミで情報が伝わっていくような下町らしさも感じました。

地域の方々と一緒に形にしてきました

COSA ONが正式オープンした後も、こういった魅力を体現するものとして、入居した方に対して地元の経営者をメンターとして繋げるような起業家支援サービスは提供したいと考えています。

また、下町ならではの口コミの拡散力を活かした情報発信拠点として、地域企業の皆さんに新商品のテストマーケティングの場として使ってもらうよう働きかけるなど、この場所の存在価値を地域の方と一緒に作り上げていきたいです。

プロジェクトメンバーのみなさん

 


<施設概要>

  • 名称:cafe & incubation office COSA ON(コーサ・オン)
  • 施設概要:1Fカフェ「TOKYO L.O.C.A.L BASE」、2Fインキュベーションオフィス「COSA ON」
  • 開業日程:2019年5月24日グランドオープン、オフィススペース内覧開始、5月26日カフェ一般営業開始。
  • 住所:荒川区町屋1-3-12
  • 2Fオフィスに関するお問い合わせ:城北信用金庫ソリューション事業部 sogyo@johokubank.co.jp

城北信用金庫は、第3回あらかわ都電バルに協賛しています。

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