東尾久の路地裏で販売開始。はだし有機農園の有機野菜は生命力たっぷり!

東尾久の民家の軒先ではだし有機農園による農薬・化学肥料不使用の有機野菜の販売が4月より始まりました。
場所は東尾久3丁目。都電荒川線と防災通りの交差点の踏切からすぐの場所です。
荒川102読者の方から情報をいただき、早速行ってきました。

販売しているのは、茨城県笠間市の「はだし有機農園」を営む、ゆかし&ケイシーの三澤さんご夫妻。
生まれ育ってきた実家の軒先を借りて育てた野菜を販売しています。
現在は毎週土曜日10時のオープン。7月からは9時にオープンする予定です。

まだ開店して2ヶ月あまりですが、その野菜の美味しさに、リピーターの方がすぐに多数集まるように。
取材した当日も、10時の販売開始を待ちきれないとばかりに時間にはたくさんの方が自転車や徒歩で集まってきて、販売所の前はあっという間に人だかり。

瑞々しく、見たからに生命力に満ちた太くたくましい野菜たちは、お目当ての野菜を決めてきている方もいて、あっという間に売れていきます。

 

オーストラリアで体験しファーマーズマーケットの楽しさ。
日本に帰国してから就農を決意。


三澤さんは小さいころは農家になろうとは全く思っていなかったそうです。

「小さい頃は農家になりたいとかは全然考えていなかったんです。ですが、オーストラリアに以前住んでいたときに、ファーマーズマーケットのようなものが色々なところで開催されていて、買う側で凄く楽しいなと思っていました。」

その後日本に帰国し、長野に住んでいた三澤さん。

「自宅の横の畑を借りることが出来て、色々作物を育てるようになりました。そこから、本格的に農家をやってみたいなと思うようになりました。」

就農することを決意し、様々な土地を見た上で笠間に引っ越した三澤さん。
2年半ほどの就農の研修を受け、昨年から本格的に農業を開始しました。

「4月に販売を開始しました。最初は量は少なかったんですけど少しずつ増やしていって。お陰様で段々知っている方が増えてきています。」

 





目指す姿は小さいころからあった近所にあった八百屋さん


販売所には近所の主婦やおばあさんたちが男女問わず多数。
皆、三澤さん夫妻との会話を楽しみながら、エコバッグに入りきらないほどの野菜を買っていきます。

「ここの人参は生で食べれちゃうのよ。早めに来ないと売れちゃうんだよね。」
「私はたくさん食べられないから火を通してから冷凍しちゃうの。そうすると長く食べれるのよ。」

そんな会話が客同士あちこちで交わされてました。

「やっぱり下町の文化が元々あったのは大きいと思うんです。ここの近くに以前八百屋さんがあったんですけど、そこの八百屋さんのようになりたかったんです。みんなが来て、お話をしながら、オススメのものを買っていただく、という。そういう販売をするにはやっぱり町屋がいいな、って思ってました。」

以前から地域の住民で共同購入したものを分け合う文化があったという三澤さん。
「年配の方だけでなく、若い方もそういうことを求めているんじゃないかなって感じてます。」

 

「耕さない農法」で栽培された
見るからに生命力にあふれたカラフルな野菜たち


販売所にはあまりスーパーでは見たことのないような野菜もたくさん。
生でも食べれるような野菜もたくさんありますが、聞けばオススメの調理法も教えてくれますよ。

現在は年間70-80種類の野菜を作っているそうですが、これから少しずつ畑の土にあったものを探していきたいと考えているそうです。
その特徴は、有機、無農薬に加え、化成肥料を使わず「耕さない」農法であること。

「トラクターなどの大きい機械を入れずにやる農法です。私達は、土の中には色々な微生物がいて、その生物が作り出してくれている栄養素がたくさんある。だから、その生物たちに栄養を与えて活動してもらっていい土を作るという考え方で土作りをしています。土の上に米ぬかや草を置いて、その米ぬかを草についている微生物が食べて栄養分に変わっていく。そうやって植物の根っこや微生物に耕してもらうということです。」

そうやって作ってみた野菜。
作った本人も驚くような新たな発見がありました。

「自分が育てたセロリを食べて『セロリってこんな味なんだ!』って凄く驚きました。味が濃いーんです。それだけでバターみたいな味があるっていうか。茎の上のほうとかにミネラル分を感じる味があって、スープにするとそれだけで本当に美味しいです。今まで知らなかった野菜の味に触れることで、これまで当たり前のように食べてきた野菜はどういう育て方をされてどういう流通で流れてきたんだろうと、考えるきっかけにもなりました。」

機械を使わない「耕さない農法」は草取りなどが大変では?と良く言われるそうですが、メリットもあるのだそうです。

「私達はトラクターに乗って耕したりしないのでそういう点では逆に楽だし、大きな機械を使わないのは女性でも実践しやすい農法なんです。トラクターは雨の日に作業をすると土が悪くなってしまうので作業ができないですが、私達は雨の日も農作業ができます。作物にも生命力が高まるので不順な天候への抵抗力も強くなり、収穫に影響が出にくくなります。」

夫婦2人で栽培、収穫から販売まで全てこなしている三澤さん。
農園のある笠間市までは車で一時間強なので、落ち着いたらお客さんにも農園に来てもらって育っているところを見てもらうようなことも考えていきたいとのこと。

土曜日朝早くに来れない方は、お任せセットを頼んでおけば取り置いてくれます。
人気なのですぐなくなってしまうお野菜。
確実に受け取りたい方は是非ご利用を。

まずは土曜日朝、ぜひ東尾久3丁目、満光寺近くの販売所に来てみてください。
生命力にあふれた野菜たちは、思わずたくさん買ってしまうと思うので、お財布にお金は多めに用意しておきましょう^^
そうそう、できればエコバッグもお忘れなく。


<販売情報>


*この記事は読者から寄せられた情報に基づいて作成されました(情報提供:石山様)。
*荒川102では常時読者の皆さまからの情報を募集しております

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