空き家ってどうしたらいい?尾久図書館で行われた相談会に行ってみた

「どうする空き家?」
祖父、祖母が亡くなり、父の実家に誰も住まなくなって20年。

両親がしばらく管理していたけど、なんとなく放置していたら父も亡くなり空き家所有者になってしまった私。
誰も住まぬまま放置して10年。さすがになんとかしなくては、とは思いつつ時は経ち。

だって、どうしたらいいのかわからないんだもん!

寄ってくる不動産業者って信用していいの? なんかいろいろ不安……。
なんて思っていたところ、尾久図書館の1階「みんなの広場」で開催されたイベント「あちこちサロン」のチラシに「空き家相談会も同時開催」の文字が。
これは行くしかない!

関連情報:(2024年2月3日開催)まちを元気に! あちこちサロン

 

空き家って、なにが問題になるの?


あちこちサロンでは荒川区で活動するグループのトークショーやワークショップが行われていました。
荒川102的にはとても興味があり参加したかったのですが、ここはまっすぐ空き家相談会に向かいます。

今回、相談に乗ってくれたのは東京R不動産の森田さんと井出さん。
不動産屋っていうと3ピースのスーツを着ていて、金色の腕時計をしている人しかイメージになかったので、女性スタッフというだけでなんとなく安心しました。

早速、相談したい物件の概要と困っていることを聞かれるわけですが……。
私、空き家10年所有の、言うなれば空き家所有のベテランなのですが不動産の知識はゼロ。

「すいません、なにから相談していいのかわからないんですが、そもそも空き家って悪いんですか?」

相談員の2人は絶句したかも。

「空き家は放置しておくと、お金が掛かりますよね。固定資産税とか。さらに防犯、防災面でもよくないです。管理されていない古い建物は火災の危険もあったり、台風のときに何か吹き飛んだりしたら損害は所有者の責任になるんです」

うわあ、私の持ってる空き家はまさにこれだ。築50年、最近屋上のソーラー給湯器のサビが激しくなってきていて、いずれ落下でもして誰かを傷つけたら怖い。
これは近隣住民の立場でも怖いですよね。

 





聞いて安心! 空き家は売る、貸す以外の活用法も


また、地域の問題としては住みたい人がいるのに空き家が活用できないのはもったいない。
空き家の問題点はよくわかったのですが、具体的にはどうしたらいいのかわからない、誰の言うことを信用していいのかわからないというのが実際のところ。

「この相談会は荒川区の事業なんです。お持ちの空き家に対してメリットだけでなく、しっかりデメリットも説明して判断材料を整理するお手伝いをすると言ったらわかりやすいと思います」

うちに売れ!とか言われたらどうしようって不安もあったのですが、安心しました。私ぐらいの年代だと若い頃に映像で見た地上げ屋の恐怖が常につきまとっちゃうんですよねー。

実際、私の持ってる空き家に対して想定できるケースに合わせて、いくつかのアドバイスをいただきました。
わかりやすい資料や事例紹介があったので、最初は売るのか? 貸すのか?の2択のイメージでしたが、意外にできることはあるんだなあという結論に。さすがプロ! 聞いてよかったです。

今回の相談で特に興味を持てたのはリノベーション事例です。
空き家とはいえ元は小さい頃よく遊びに行っていたおばあちゃんの家。古い家なので実際に住もうとは思いませんが、思い出がたくさん詰まっています。
ただただ更地にしてしまうのも悲しい。できれば残したいという気持ちも、空き家放置の原因の一つなんですよね。

「単純に売る、貸すではなくどう活用したらいいのか? 想いと状況を聞きながら、広さと築年以外のことも個別にみて提案するんです」

相談員のお二人が勤める東京R不動産は空き家再生のプロ集団。
荒川区内でも西尾久にあるカフェ&コミュニティースペース「おぐセンター」を作ったといえばわかりやすいと思います。

廃業した青果店の跡地がとてもおしゃれな町のランドマークに生まれ変わりました。
うちの空き家もおしゃれになったらいいなあ……。

事例を見るとこんな活用法もいいかも、なんて思いが巡ります。
ちょっと明るい未来が見えてきました。

「空き家は活用してくれる人を募集すれば物件になるんです。みなさんニーズに気づいていないんですよね」

と、森田さん。

所有する家の未来が想像できないのが、空き家を作ってしまう一番大きな問題。
所有者が高齢になれば当然、亡くなったりホームに移ったりしていきます。空き家になることが想像できるのであれば、早めに家族で話し合ったり相談会に行ったりするのがいいと思いました。

 

今後も「あちこちサロン」と同時開催! 空き家相談会に行ってみよう


会場の外に出ると、自身も空き家をDIYした物件に住んでおり、空き家活用にゆかりのあるアーティスト、蓮溪芳仁さんによるチャイの振る舞いパフォーマンス「HOTなFREEチャイ」があり、温かいチャイの入ったカップにその場で似顔絵を描いてくれました。

似てる!っていうか実物よりかっこよく描いてくれて大満足。とても実りのある相談会でした。

この相談会は今後も「あちこちサロン」開催と同時に行われるそうなので、次回は未定ですが荒川102で告知するので楽しみにしていてください。

関連情報:(2024年2月3日開催)まちを元気に! あちこちサロン

 

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