9月30日、南千住駅と日暮里駅に荒川区初、海外からの観光者向け観光案内所が開設されました。
「南千住観光おもてなしサロン」は観光客の流れとは逆方向に位置しますが駅から近いのが強みです。
荒川区の講座を受けた英語が話せる観光ボランティアガイドのスタッフが観光客を出迎えます。
「荒川区は発信が少ないと思うので、まずみんなに知ってもらうことから始めたいと思います」
と観光ボランティアガイドの萩原さん。
南千住界隈の店舗、観光、宿泊情報の提供や、中国語/韓国語に対応した観光マップなどの印刷物を配布しています。
また南千住の観光案内所のみのサービスとしてWi-Fiキットの貸し出しサービス(パスポート提示で1週間まで)や、けん玉などの古くからある遊びの体験などができます。
日暮里の案内所は京成線の出口近く立地がいいので取材時にも多くの人が案内を受けていました。
こちらも荒川区の講座を受けた英語を話せる観光ボランティアガイドのスタッフが観光客を出迎えます。
観光ボランティアガイドの伊藤さんは今日初めてこの案内所のスタッフデビュー。すこし緊張した様子でしたが丁寧に案内していました。
観光案内所を設置した荒川区観光振興課にお話を伺いました。
「2020年には東京オリンピックが開催されます。世界中から多くの観光客が東京に訪れますが日暮里は成田空港の玄関口であり、南千住は外国人向けの旅館も多く人気の街です。」
「ここ数年、日本を訪れる外国人観光客は増加傾向にあります。今年の来訪者数はすでに2000万人を超えております。その玄関口ともいえる日暮里駅が所在する荒川区としては、今まで観光スポットを教えてほしい等といった外国人観光客に対する政策を行ってきましたが、イベントや街歩きといったさらに多くの情報がほしいといったニーズや実情を踏まえ観光案内所を設置することになりました。この観光案内所を中心に荒川区の商店や観光資源を活性化し魅力的な街をアピールしていきます。」
開設したばかりなので既存の資料が多く、案内所ならではの情報がまだまだ少ないように感じられました。地域の店舗や宿泊施設との連携が課題でしょう。
しかし、スタッフの皆さんは気さくで東京の楽しみ方を伝えるのにふさわしい場所なので、今後の活動に注目していきたいです。