念願のコンテスト優勝!町屋スカイプロバンス、受賞作を限定販売中

お店のオープンから4年……念願のコンテスト優勝


町屋の南仏風ベーカリー、スカイプロバンスがスイーツのコンテスト「アーラ ブコ クリームチーズ コンテスト 2022」の焼菓子部門で優勝! これまで数々のコンテストに挑戦してきた宮崎義仁シェフの念願となる1位の受賞です。

受賞したのは「フーガス・フロマージュ・ア・ラ・クレーム 〜メロン&シトラスにパスティスの香りを添えて〜」。

開店当初から「見た目にも美しいパンをつくりたい」という思いを持ち続けた宮崎シェフらしい、華やかなフォルムのパンによる受賞となりました。

砂糖漬けオレンジのさわやかな香りと甘味、アーモンドの風味がアクセントに。柔らかくもちもちの生地からは麦の香りと塩味が感じられ、食事やおやつのほか、お酒にも合わせられるパンです。

現在、こちらの商品は350円(税込)で店頭に並んでいます。制作工程の都合で1日数個しかつくれないため、数量限定。売り切れ必至のこちらの商品、見つけたらぜひお試しください。





受賞作品はどんなパン?


「アーラ ブコ クリームチーズ」を使用することが条件となった今回のコンテストの評価ポイントは味、見た目、市場性をはじめとした6点。おいしさはもちろんのこと、全体の構成や舌触り、食べやすさ、そして衛生面と技術力が評価基準になったそう。

フーガスは宮崎シェフが修行したニースをふくめ、南仏プロバンス地方を代表するパンです。本来はハード系のパンですが、牛乳の代わりにアーラ ブコ クリームチーズを使いブリオッシュ生地に仕上げました。

今回のテーマである「旅するスイーツ」にならい、ニースのマルシェに並ぶ地元のメロン、レモン、オレンジを生地の中とトッピングに贅沢に使用。オレンジ色の屋根や黄色い壁が青空に映えるニースをイメージし、ベーカリーの一画を華やかに飾るパンをめざしたそうです。

スカイプロバンスのシャッターには、リゾート地であるニースの海岸が描かれています

審査員からは味や風味はもちろんのこと、見た目や時間をおいてもおいしさが持続する点が評価されました。

宮崎シェフによる作品の解説と審査員のコメントは、コンテストのサイトにも掲載されています。
https://www.arla.jp/arla-buko-1/kontesuto/

脱サラして異業種で独立……こだわり続けたコンテストの1位


冒頭でもお伝えしたように、コンテストで1位を獲りたいという思いを抱き続けていた宮崎シェフ。なぜそこまで1位にこだわっていたのでしょうか? 今の思いを聞いてみました。

―― これまでも数々のコンテストで入賞したお話を伺っていましたが、その度に「まだ1位ではないので」と、どこか残念そうに見えました。

私は周りと比べて、10年以上遅れてパン職人になりました。脱サラしてから修行のために入社したベーカリーの同期はほとんど新卒で、20歳前後。私は35歳でした。当初から出遅れ感が強く、この道でいいのだという安心感を得たい思いがあったのだと思います。

―― 日本での修行のあと、単身で渡仏してニースのベーカリー1軒1軒に修行のお願いをしたお話を伺いました。行動力のすさまじさに驚かされたのですが(笑)、その背景にはそういった不安があったのですね。

ベーカリーに入ったからこそいろいろな話を聞きます。「独立したい人は7〜10年の下積みをしてからオープンする」という周りからの声がプレッシャーになりました。

私の目標は、3年で開業。足りない4年をどう補うか、駆け足すぎたのではないか、という葛藤の毎日でした。

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―― 宮崎シェフは2018年にスカイプロバンスをオープンしていますが、翌2019年にはすでにコンテストで受賞しています。いつからコンテストを意識するようになったのですか?

最初に入社したベーカリーでの修行時代からです。そこで出会った先輩、高橋さんの影響ですね。

1年先輩ですが年齢はずっと若く、当時21歳。他のスタッフは毎日の仕事でへとへとになっているところ、彼は1人だけ仕事終わりにコンテストに向けて練習するんです。

目指していたのは、パン職人の中で世界最高峰のコンテスト「モンデュアル・デュ・パン」。とても楽しそうにパンに向き合う姿勢に心を動かされました。

練習の様子をそばで見せてもらうことから交流が始まり、「探したらいくらでもあるんで、出たらいいじゃないですか」と声をかけてもらったことがコンテストを意識するようになったきっかけです。

開店の際にもお世話になりましたし、今回のコンテスト受賞も「高橋さんのおかげです」と報告しました。

高橋さんは今年のモンデュアル・デュ・パンの予選で優勝し、日本代表になりました。来年、フランスで開催される世界本戦に出場します。

―― 宮崎さんも1位受賞をついに達成しました。心境の変化はありますか?

はい、変化を実感しています。目標だったコンテストはいつのまにかライフワークになり、その緊張感がやみつきになっていますね(笑)。

お店のお客さんにもお祝いの言葉をかけていただけますし、何よりスタッフが喜んでくれました。コンテストに専念できるのはスタッフが店を回してくれるおかげですし、団結力の結果による受賞です。

これからもさまざまなコンテストに挑戦を続けたいと考えています。

目標に向けた努力が結実した、今回の受賞。その過程で、お店の団結も強まったようです。

今後もコンテスト受賞作が店頭に並ぶはず。これからもスカイプロバンスの新商品に期待しています!

 

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