三河島にある酒池肉林東京荒川が、3月1日から期間限定で味噌ラーメンを出しているという情報を得たので行ってみた。
とはいえ、もう酒池肉林は結構掲載しているのでよっぽどおもしろくなければ載せないぞ!という姿勢で挑んだわけである。
取材当日は前日までの陽気から一変、雪模様の激寒。味噌ラーメンを食べる舞台はそろった。
やはり味噌ラーメンは寒いときに食べたくなるのだ。
混雑時間をズラし、13:30ごろに行ってみたのだが、扉を開けると満席……。店主のぐっさんに一瞥して15分後に再トライして、ちょうど入れ替わりで入店したのである。
梅春限定麺は3種類(1200円・税込)。肉林純正濃厚味噌、島唐辛味噌(辛口)、泡味噌(甘口)とあるのだが、ここはやはり王道から行くべきだろう。
肉林純正濃厚味噌を注文。
味噌の深みを味わう、肉林純正濃厚味噌

もともと大島の酒池肉林で出していた味噌ラーメンをブラッシュアップ。
味噌ラーメンというと野菜をたっぷり使って中華鍋でスープと絡めてなんていうのを思い浮かべるのだが、このラーメンはぱっと見、あまり驚く点はない。だが一口食べるとしっかり中華鍋であおった深みのある味噌なのである。
魚介豚骨をベースに7種類の味噌を使ったスープの底にはしっかり味つけされた挽肉があり、食べ進めていくと味のコクが増していく。
麺は新たに注文したスープがよく絡む角変形平打ちちぢれ麺。角麺の部分と平打ち麺の部分が折り重なった創作麺。見た目以上にやるじゃないか。
トッピングは炙りチャーシュー、メンマ、もやし、刻みネギ。そしてそびえ立つごぼうチップス。
このごぼうチップスのサクサクした食感、味がいいアクセントになっている。
これは島唐辛味噌も期待できそうだ。
味噌が違う、辛口の島唐辛味噌

うん、辛い。
口に入れていきなり辛さが襲うというような感じではないのだが、後からしっかり辛さがくる。
ラー油と島唐辛子が乗ってる以外、見た目は肉林純正濃厚味噌と同じ。しかしこの辛さ、スープが違うのである。
「島唐辛味噌はあおってねかせた味噌自体に、細かく刻んだ島唐辛子を練り込んで熟成させてます」
肉林純正濃厚味噌と島唐辛味噌は味噌が違うのだ。同じ味噌を使い、ただ辛口にしたわけじゃないところに酒池肉林東京荒川の本気を見た。
「食べ進めたら味変にどうぞ」
そう言って渡されたのが、味変スパイスの店主ブレンドカレー粉。肉林純正濃厚味噌、島唐辛味噌注文時に聞かれるので必ず頼んでおきたい。
泡味噌は、まるでクリームパスタ!
そして最後はビジュアルから気になる泡味噌(甘口)。

本当に泡だ!泡祭りだ!
泡立ててあるスープが麺に絡み、非常に口当たりが良い。
八丈島のジャージー牛の牛乳を使用したスープは甘さとコクを感じる。
角変形平打ちのちぢれ麺にトッピングにはフライドオニオン、ほうれん草、チャーコマ、コーン。そして粉チーズ……。
これ……クリームパスタですよね?
「これでもラーメンに寄せたんですよ。元はもっとクリームパスタだった(笑)。でも女性やお子様にも好まれるし、振り切った感じのを作りたくて」
と、店主の山口さん。
これは子どもが大好きな味でもあるので、ファミリーにもおすすめだ。
それにしても、限定麺で味噌って言ったら冬場の方が良かったのではないか?
「冬場はどうしてもニラそばと担々麺をやりたかったっていうのもあるんですけど、厨房の都合上、中華鍋はあおれないので思ったような味噌ラーメンに近づけるのに時間が掛かっちゃいました」
とのこと。
春からの新メニューは魚介豚骨雑炊
他にもこの春からメニューの追加もあり。
荒川102記者が注目するのは濃厚魚介豚骨雑炊(800円 税込)
酒池肉林のスープをご飯にかけておじやにしたい。なんなら、そのおじやだけでもいい……という夢が叶いました。
ボリュームもしっかり島海苔の風味もたまらない一品。
他にもお酒のつまみも増えているのでこの春、酒池肉林に行くしかないですね。
<店舗情報>
- 麺’s club 酒池肉林 東京荒川
- 住所: 〒116-0002 東京都荒川区荒川3丁目63−3 シルバーマンション1F
- 電話番号: 03-6806-6699
- 営業時間:11:00~14:00 、18:00~24:00(来てくれたら夜中もやりますw)
- 定休日:不定休
- 席数:カウンター7席
- お子様連れOK
- 店内全面禁煙(店外・屋外に喫煙スペースあり)
- クレカ、電子マネー・QR決済OK
- Instagram: @nikurin.tokyo