荒川区にクラフトビール醸造所がオープン
日本のビールファンを魅了するクラフトビール。ついに荒川区にもクラフトビール醸造所、オケイブルワリー日暮里がオープンすることになりました! 場所は日暮里駅から徒歩6分、日暮里南公園の目の前です。
酒類製造免許のスケジュールの関係で、まずは「ビアパブ」として2021年10月20日(水)にオープン。2022年1月、醸造したビールを提供する飲食店「ブリューパブ」としてグランドオープンする予定です。
荒川102ではオープンの準備段階からお店にアプローチ。お店の外観が完成に近づいた10月中旬にお店に伺いました。
クラフト生ビールが人をつなぐ、コミュニティスペースをめざして
今回お話を伺ったのはクラフトビール醸造士で工場長の松山さんと、シェフの田中さん。2人は新橋で「オケイ」ブランドの複数店舗を展開する飲食店グループのメンバーで、イタリアン、フレンチの料理人です。
前述の通り醸造所の稼働は来年ですが、まずは他の醸造所の協力を得たオリジナルレシピのビールやゲストビールとともに、ビールにぴったりのおつまみが提供されます。
「ちょっと一杯も、しっかり食事も楽しめる。月1回飲みにいくお店ではなく、毎週1回ふらっと足を運びたくなるコミュニティスペースのようなお店をめざしています」と松山さん。
地域の人たちに、あの人いるかなと気軽に立ち寄ってもらえるお店にしたいそうです。
プラカップでビールを買うこともできるため、天気のいい日には日暮里南公園で昼ビールを楽しめそう、と期待に胸がふくらみます。
フレンチの基礎をもとに、ビールに合わせてアレンジした絶品料理
オケイブルワリーの魅力は、クラフトビールだけではありません。フードメニューはフレンチ出身のシェフ、田中さんが腕をふるいます。オープンに先駆けて、準備中のメニューから料理をいただきました。
まずは前菜の、濃厚カニみそバーニャカウダ。器にはパプリカ、赤大根、コリンキーといった色とりどりの野菜が8種類。見た目にも華やかな一皿です。
バーニャカウダソースには、カニみそがたっぷり! 自身も野菜が大好きで、野菜をしっかり食べたいという田中さんが考案したメニューです。さまざまな食感の野菜を濃厚なカニみそのソースでいただきます。
お次は鮮やかな青いお皿に盛りつけられた、たこ足グリエ ピリ辛ピペラードソース。田中さんいわく、フレンチの魅力は味わい豊かなソースにあります。こちらのピペラードソースはフランスとスペインにまたがるバスク地方の料理です。パプリカや玉ねぎを使い、野菜のやさしい甘みの後味にピリッとした辛さがアクセント。
イカ墨のチュイルもカリッとした歯ごたえで、さまざまな食感や味わいが楽しめます。
素材の旨みが感じられるよう、どの料理も塩の量をコントロールしているそう。ビールに合う味つけというと塩味の強いものを思い浮かべてしまうところ、食材の旨みとソースの味わいで満足感が演出されています。
最後は、ソースが選べる鴨胸肉のロースト。今回いただいたのはオレンジのソースです。カラメルとビネガーで深いコクと酸味を楽しめるフレンチの調味料「ガストリック」をベースに、オレンジを加えました。
ゴボウの香ばしさとやわらかい鴨肉、ローストされたオレンジ。さらにこの下には、旨みを吸ったナスが潜んでいます。すべての食材が調和していてソースで一体となる、リッチな一品です。
メニューには「すぐでるツマミ」も並びます。こちらは原木から提供される、手作り黒豚生ハム。
工場長の松山さんが豚の産地におもむいてつくったという、こだわりの一品です。口内の温度でとろける脂の旨みを堪能してください。
荒川区の新たなビール文化の発信地に
まずビアパブとしてオープンする、オケイブルワリー日暮里。2022年1月の醸造所の稼働まで待ちきれない!と感じていましたが、料理のおいしさに魅了された取材になりました。
ビール党は見逃せないお店がついにオープン。ここから荒川区の新しいビール文化が広がっていくことになりそうです。
<店舗情報>
店名:オケイブルワリー日暮里
Instagram:https://www.instagram.com/okei_brewery_nippori/
Facebook:https://www.facebook.com/Okei-Brewery-Nippori-105747328410477
営業時間:10月20日〜24日は15〜23時
定休日:水曜日
住所:東京都荒川区東日暮里5-37-4
電話番号:03-5615-2080