夏におでん!? 吉まぐれ屋が「冷やし」おでんをスタート
もう毎日暑くてヤル気がでない。ぐったりゾンビのように歩いていたら、三ノ輪橋の都電停留所前にある居酒屋「吉まぐれ屋」さんの店主、林さんとバッタリ。
「冷やしおでん始めたので食べに来てください!」
とのこと、夏におでんなんか食べるわけないじゃないか……。
暑さで思考が回らずとりあえずスルーしようかとおもったのだが、
あれ、今「冷やし」って言ったよねー?
一瞬「冷やし」というワードに惹かれたものの、だとしても冷めたおでん美味しくないからやっぱりスルーだな。
だいたいね、冷やし○○ってやつはたいていキュウリ入ってるから嫌いなんですよ。
店主の林さん
「暑さに負けてないで、とりあえず食べに来てください! キュウリ入ってないんで」
ということで足取り重く「吉まぐれ屋」へ行って冷やしおでんを注文。
冷やしおでんは、想像を超えるおしゃれな料理!
これが冷やしおでん!
想像していた雰囲気とは違い、見た目も綺麗でおしゃれな料理です。
しかし、これはおでんじゃないんじゃないか?
しかし一口食べたら「あ、おでん。」
しかも美味しい。
この日の具はしっかり味が染みた夏野菜を中心に、おでんの定番メニューである大根、ゆで卵、こんにゃく、そして生ハム。
凍らせたシャキシャキの出汁が涼しげ。
アスパラ、オクラ、カラーピーマンは素材の味、食感を感じます。
通常おでんは煮込んで味を染み込ませるのですが、夏野菜は茹ですぎず食感を残しながら味を染み込ませているそうです。
特筆すべきはトマト。もうこれ食べるだけでも大満足。
出汁をたっぷり吸った冷たいトマトがこんなに美味しいなんて!
噛むごとにトマトの旨みと冷たい出汁がギューっと口の中に拡がるんです。
「もともとのおでん出汁をただ冷やすとちょっと味がぼやけるので、冷やして美味しい出汁を新しく作りました」
と、林さん。温かいおでんをただ冷やしたのとは一味も二味も違うわけですね。
お酒の出汁割りも冷やしで楽しむ
「お酒どうですか」
酒なんて出されたら取材どころじゃなくなっちゃうじゃないですか。
冷やしおでんを食べ終わった残りの出汁による出汁割りが人気だそうで、そこまで言われたら飲むしかない。
これはいいですね。
通常の出汁割りはおでん出汁のかすかな肉っぽさや練り物の油分があるのでぬる燗ぐらいで飲むのがちょうどいいのですが、この冷やしおでんの出汁はそういった雑味がなく、キリッとしているので夏酒との相性はバッチリ。冷やしおでんを食べたら間違いなく冷えた出汁割りを頼むことをおすすめします。
香味野菜たっぷりの素麺で、さっぱり〆る
ここまでで十分冷やしおでんを堪能したわけですが、さらに畳み込んでくる林さん。
「〆に素麺もいいですよ」
やっぱり飲みのラストは麺だよねー。わかってらっしゃる。
夏じゃなければらーめん弁慶浅草本店で〆るところ、最近暑くてご無沙汰だなあ。
なんて考えながら待っていると素麺登場!
香味野菜がたっぷり乗った素麺はさっぱり一気に食べられる。
最後の最後にこれはずるい。
暑さにぐったりしていたのにもう元気になっちゃいましたよ。
実際、野菜中心のヘルシーな料理なので素麺まで食べればバランスもよく、夏バテ対策の食事としてもいいと思います。
この夏、冷やしおでんがおすすめです。
(おでんの具は仕入れの状況により変わり、値段も変わります)
<店舗情報>
- 吉まぐれ屋
- 住所 東京都荒川区南千住1丁目 16 – 8
- 電話 03-6806-8436
- 営業時間
- 【水〜金】17:00~23:00
- 【土・日・祝】15:00~23:00
- 定休日 月曜、火曜(祝日の場合は営業)
- 支払い方法 クレジットカード可(VISA, MASTER, JCB, AmericanExpress, DinersClub)、PayPay
- Instagram @kimagureyamarusan