都電の車窓から見てずっと気になっていた「なんどり」。あらかわ遊園からほど近い南インド料理専門店です。スパイスの香りに誘われるまま、週末ランチへ出掛けてみました。
線路沿いなので迷うことはありませんでした。いや、これで迷うはずがないですね。店構えのテンションが既にインド。
カウンターと小さなテーブルが数席、奥に小上がり。すべてのお客さんと話ができるぐらいの小さなお店です。厨房にはご主人、料理を運ぶのは奥様。食事をしながらご夫婦と話していたのは常連さんかな。アットホームな雰囲気です。
「ティファン」と呼ばれる軽食がおすすめだとは聞いていたのですが、お腹が空いていた私にはティファンで満足できる自信がなく…今日は定食の「ミールス」をオーダー。華やかな内装にキョロキョロしたり、隣のお客さんの話に混じって思わず笑っちゃったり。
カレー、スープ、ピクルスと中央にはヨーグルト。端に添えられた赤いチャツネはピリッと辛口です。インディカ米の上にパリッパリのパパドが乗っています。一つ一つ食べても十分おいしいのに、あれこれ混ぜて食べると更においしい。ミールスを混ぜている時って、どうしてあんなに幸せな気持ちになるんだろう…
ちゃんと辛いけれど、後に残る辛さとは違いますね。すっきりした酸味と辛味が心地良くて、あっという間に食べきってしまいました。
うっとりとミールスの余韻に浸っていたのですが、「なんどり通信(奥様手書き!字がかわいい!)」に載っていた「ローズミルク」が気になって頼んでみることにしました。
ローズシロップとローズウォーターの入った、淡いバラ色のミルク。南インドではポピュラーな飲み物なのだそうです。「でもインドのはもっとどぎついピンクでね、飲んでいいのか戸惑うよ(笑)」とはご主人の弁。日本版で良かった…
口に含むと、甘さとともにふんわりバラの香りが広がります。都電沿いのバラが満開になると外からもバラの香りが入ってくるんですって。はあ…バラの香りに包まれ再びうっとり。女子におすすめです。
まるで南インドに行った気分になれるランチタイム。ここまでくるとやはりティファンも食べるべきだったか…でも今日はお腹いっぱいなので出直すことにします。
アーティスト・武田尋善さんによる楽しそうなペイントが目印のなんどり。季節に合わせて旬のメニューが食べられます。メニューや営業日をチェックして行ってみてくださいね。
<店舗情報>
- 店名:ina’s indian kitchen なんどり
- ホームページ:http://nandri-tokyo.com/
- 住所:東京都荒川区西尾久7-29-9
- 電話:03-3800-6494
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