創業47年の一軒家レストランがリニューアルオープン!
町屋駅から北に10分ほど歩いた住宅街にぽつんと佇む一軒家レストラン、おーどぶるハウス。この地で1973年に創業した歴史あるお店が23年ぶりにリニューアルしたと聞きつけ、新装開店初日となった6月24日にお伺いしました。
ナチュラルワインと純米燗酒を中心に、さまざまなお酒と料理が楽しめるというこちらのお店。1杯目は燗酒で銘柄をおすすめしてもらうことにしました。
「おつまみがなくても、それ自体で楽しめるくらいしっかりした味の日本酒が好き」と好みを伝えたところ、おすすめしていただいたのは「ひこ孫 凡愚(ぼんぐ)」。なるほど、飲みごたえがあり、ぐいぐいと飲み過ぎてしまうお酒です。
お通しは、水茄子のジェノベーゼ。大振りにカットした水茄子とバジルの香りがさわやかで、梅雨の湿気を忘れそうになります。
カウンターの前には、洋の東西をとわず、あらゆるスパイスが。期待に胸が躍ります。
お次はレバーペースト。きめ細やかなテクスチャーからも、ていねいな仕事ぶりが伝わるようです。コクがあるのに臭みはなく、添えられたトーストの甘みと好相性。
お次は赤ワインを。ラベルにフランスのテーブルワインとあるとおり、気負わずすいすい飲めてしまいそうな飲み口ながら、わずかに発泡を感じるような独特の味わい。このワインも、お酒だけで飲み続けられそうなおいしさです。
魚と野菜が食べたいと思ったときに、ちょうどいいメニューに目が止まりました。身が引き締まったお魚の食感が、酸味のあるドレッシングとよく合います。ピンクペッパーの食感とぶどうのアクセントがうれしい。
ちょい飲み気分で伺いましたが、楽しくなってしまい白ワインも。酸味の印象を受けるのに、甘味、旨味がしっかり。味の幅は広いはずなのに、軽やかです。ワインに詳しい人は、この味をどう表現するのでしょうか。
油で何かを揚げる小気味よい音を聞いていたら、揚げ物が食べたくなりました。普段、トマト煮込みでしか見たことがなかったトリッパを揚げるというメニューに目が止まり、こちらをオーダー。サクサク食感なのに、口の中はたしかにトリッパです。粉状におろされたチーズも風味ゆたかで、これはリピート決定の一品!
やはり揚げ物にはハイボール。お店の名前を冠した「おーどぶるハウスハイボール」は、スコッチを中心にウイスキーを独自に配合しているそう。ハイボールでありながら、ウイスキーと水が1対1の割合の水割り、トゥワイスアップのよう。冷やしすぎず、ウイスキーの香りがしっかり伝わるように仕上げている印象でした。バランスが絶妙!
新装開店の記事にするはずが、しっかりお酒と食事を楽しんでしまいました。世の中はコロナ禍の影響を受けながらも、新しいかたちで日常を取り戻しつつあります。老舗が新たな幕を開けるという明るいニュースは、地域住民としてもうれしい限り。家族と、友達と、楽しい時間を過ごせる場所が増えました。
<店舗情報>
店名:おーどぶるハウス
Instagram:https://www.instagram.com/tatsukishinohara/
Facebook:https://www.facebook.com/horsdoeuvre1973/
営業時間:17:30~23:30 火曜定休
電話番号:03-3892-3104
住所:東京都荒川区町屋3-10-11