大豆で人のつながりを育てる…荒川おひさま根っこワークがスタート

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大豆の栽培、収穫を通じて、地域の人たちのつながりを育てるプロジェクト


2022年6月4日(土)、大豆を育てるイベント「竹のえんむすび」が町屋の子育て交流サロン「ilona(イローナ)おやこの縁側」で開催されました。

サロンの発起人である白井美典(しらいみのり)さんの声がけにより、子育て世代を中心に、区内で活動を行う人々が集合。大豆の育て方や、地産地消ならぬ「自産自消」の楽しさ、耕作放棄地の有効利用についてのお話を聞き、自然栽培のおいしい野菜を楽しみました。

白井さんは子育て世代を中心に、楽しみながらイロトリドリ(多様)な人たちを知る活動を行っており、5月から仲間と大豆を使った地域コミュニケーションプロジェクトを始めたばかり。

参加者は竹のプランターに大豆を植えて「大豆サポーター」として持ち帰り、各家庭で大豆を育て、収穫します。枝豆として食べて楽しむことはもちろん、今後開催予定の味噌づくりに参加したり、集まってみんなで食べたり……といった活動に広がっていく予定です。

大豆を育てることで毎日一歩でも外に出て、食を楽しみ、地域のつながりを楽しむ。この活動は、地域の人、商店、企業、福祉などがゆるやかに根っこでつながっていく「下町荒川おひさま根っこワークプロジェクト」という取り組みの一環として企画されました。

下町荒川おひさま根っこワークプロジェクトは、農業、アート、スポーツを軸に誰でも気軽に参加できることを大切にして活動しており、大豆サポーターはその1つ。

自分で育てて楽しむという関わり方のほか、大豆を育てている人は誰でもイベントを主催する側に回ってもらい、そのいくつもの輪を自由に行き来しながらワクワクをつくっていく仕組みになっています。

荒川区内ではすでに大豆サポーターのための説明会が始まっており、南千住のもりたや酒店、東尾久のOGU MAG+、西尾久のARAKAWA ii VILLAGEほか、6月末ごろまで大豆の配布を行っています。





日本食の立役者、大豆の自給率を知っていますか?


大豆について教えてくれたのは、自然栽培の野菜を定期宅配する八百屋「ナチュラルフード森の扉」代表の野原典彦さん。関東を中心にオーガニックマルシェにも出店しています。

野原さんが全国から集めた大豆のうち、今回は栃木県大田原市加治屋(かじや)地区の在来種である青大豆を植えることになりました。地元で自家採種が続けられてきた希少な大豆です。

ここで野原さんから、食料自給率に関する問いかけがありました。皆さんは日本の大豆の自給率を知っていますか?

日本の食料自給率は37%。主食である米は97%ですが、味噌汁や豆腐などで使われる大豆はなんと7%と非常に低い水準です。

日本各地で今、学校給食をオーガニック食材に変えたいという要望があるものの、こうした背景がある無農薬の国産大豆は高額になってしまうため、学校給食には使えない状況にあります。

今回の取り組みを通じて、荒川区の地域大豆がつくられ続けることにより、ゆくゆくは「荒川大豆」が生まれるのかもしれません。

こんなにカンタン! 大豆をまいてみた


この日に参加したこども食堂サザンクロスの南谷素子(なんやもとこ)さんにご協力いただき、大豆をまく手順を追ってみました。

まず竹のプランターに土を入れます。この土は30年以上も無農薬を続けた畑のものだそうです。この竹のプランターは、伐採された竹を活用したもの。プラスチックのプランターに比べて日光による熱を通しにくく、土壌の微生物を守る効果があるんだとか。

土に親指の第1関節までの深さの穴を開け、大豆を植え、土を被せます。たったこれだけ! 準備はとてもカンタンです。誰でも始められそうですよね。

このまま持ち帰って苗を育て、大きめのプランターもしくは、地植えできるところに植え替えると、10月頃には枝豆として収穫ができます。「ビールと枝豆」という夏のイメージがありますが、実は枝豆の旬は10月なんですね。

一部は収穫せずに残しておき、11月中旬ごろにカラカラに乾燥した枝豆を大豆として収穫します。講師の野原さんによると、1粒から170粒の大豆ができたそう。前述の通り、すでに荒川区の各地でイベントが実施されています。10月には、多くの荒川生まれの枝豆が実ることでしょう。

大豆づくりから味噌づくり、そして人のつながりづくりへ


来年の1〜2月ごろには、味噌づくりのイベントを開催予定。参加者が各地でつくった大豆を持ち寄り、荒川の味噌をつくります。「荒川区のあちこちで、できる人が集まって自発的に味噌づくりイベントを開催してくれたら最高です」と主催者の白井さん。

直接会えなくても、Facebookグループを活用して情報交換や交流が始まっています。また、この活動共通のガーデンラベルが配られているため、街のいたるところで見つけられるはずです。

今後の活動に参加したい人は、Facebookページ「下町荒川おひさま根っこワークプロジェクト」をいいねして、イベントに参加してみてください。あなたも「大豆をまく人」になりませんか? ご近所さんと根っこでつながる楽しさを実感できるはずです。

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