
8月23日に日暮里サニーホールで、漫才協会演劇部「漫協座」の旗揚げ公演「THANK☆YOU~極道はつらいよ~」が上演されました。
漫才協会は部活動が盛んで、荒川102では昨年、タップダンス部を紹介。今回の公演についても稽古風景の取材に伺っています。
日暮里サニーホールではこれらの部活動の公演のほか、今年2月には漫才新人大賞も開催されました。
漫才といえば浅草東洋館というイメージがあるかもしれませんが、荒川区民にとって身近な日暮里サニーホールの公演も見逃せません!
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記念すべき漫才協会 演劇部の旗揚げ公演! 内容は?

漫才協会演劇部「漫協座」は昨年発足したばかり。旗揚げ公演「THANK☆YOU~極道はつらいよ~」は、漫才協会に所属する漫才師やコント師のうち、約40名の演劇部員が総出演するという豪華なお芝居です。

都会から追いやられ、田舎へ向かったやくざ者の真島一家。
純情村という田舎町にたどり着きます。
旅の役者と偽り、ウソの村おこしイベントを企画して村民から金をまき上げ、組の再起を画策。

しかしイベントを一緒に作り上げることで任侠者と村人の交流が生まれ、お互いに自信を取り戻していく……というハートフルコメディです。
劇のなかにお笑いが盛りだくさん! 芸人が魅せる、「漫才協会の演劇」

漫才協会 演劇部の公演というだけあって、内容は劇だけにとどまりません。
部長のBOOMER 河田キイチさんによると、演劇部をはじめる際にも「新喜劇みたいなことができたら」という思いがあったそう。

劇中の村おこしイベントでは村人たちによる芸が披露され、演劇と一緒にお笑いも楽しめるという、なんとも贅沢なステージでした。
終盤では、公演限定の特別編成コンビ、トリオによる漫才やコントも。




グランプリを選ぶのは、会場の声。お客さんを巻き込んだ劇中劇から、一気にクライマックスへ。

会場の大きな拍手とともに、大団円。
漫才、コントをはじめとした、さまざまな芸とともに進行した舞台は、ボリューム満点のエンターテインメントでした。
演劇部 部長、BOOMER 河田キイチさんに聞く──漫協座が目指す“笑い×芝居”の行き先

今回の公演の脚本・演出は、演劇部部長のBOOMER 河田キイチさん。お話を伺いました。
―― 旗揚げ公演を終えて、手応えはいかがでしたか?
「正直、公演後、出演者全員で顔を合わす事がないのですが、その後、東洋館(寄席)で各々のメンバーと会って話すと、皆、口々に『大成功でしたね』と言ってくれるので良かったのかなと感じています。自分的には旗揚げ公演をメンバー全員一緒にというのが目標だったので、それが達成できたことが一番よかったです」
―― 客席の反応で一番うれしかった瞬間を教えてください。
「演者が登場する際、去り際、またネタを披露した後に必ずといっていいほど、拍手が起きる瞬間が本当に新鮮でうれしかったです。普通のお芝居じゃあまり考えられないことなので」
―― 前回のインタビューで「新喜劇のようなことをやりたい」と伺っていましたが、今回の感想や次回公演への思いなどお聞かせください。
「もちろん、新喜劇のようなかたちのものをやっていきたいと考えるのと同時に、20〜30分くらいのオムニバス的な作品や、将来的には地方公演なども実現できたらと、いろいろ目標が増えてきました。ただ今は、無事終わったんだなとホッとしている時期なので、またゆっくりみんなで考えていきたいと思います」
―― 最後に、荒川区民や荒川102の読者へメッセージをお願いします。次回公演への意気込みも一言。
「この度は荒川区民の皆様にも御来場いただいてありがとうございました。日暮里サニーホールは以前から漫才協会でも使わせていただいてますが、本当に演じやすく、お客さんの反応もいい素敵な空間です。今後もいろいろな企画にチャレンジできたらなと考えていますので応援のほど、よろしくお願いします」
演者の呼吸を感じる、生のステージ。荒川区で体験しよう!

旗揚げ公演の手応えを胸に、漫協座は次の幕へ。公演情報の続報は決まり次第、荒川102でもお知らせします。
スマホで見られるコンテンツが多い時代だからこそ、生の娯楽に触れることは価値があります。荒川区で開催される舞台を、ぜひ客席で体験してください。
- 一般社団法人 漫才協会
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