100人超が歌い、踊る! 荒川区民ミュージカルが12月に開催…熱気あふれる練習に潜入!

12月14日(日)にサンパール荒川で公演される区民ミュージカル「あらかわ宝物さがし物語PART3~魅力発信 あらかワンダーランド~」に向けて、稽古が熱を帯びています。

11月1日に生涯学習センターで行われた小道具作りと稽古の様子を取材しました。

 

情熱の指導が生む、荒川区民のミュージカル


11月1日、区民が集った小道具作りの会場は、熱気と活気に満ちていました。

作・演出・音楽を手掛ける寺本建雄さんの熱心でパワフルな指導のもと、老若男女さまざまな参加者が作業に集中しています。

寺本さんは、2013年、2018年にも荒川区で「あらかわ宝物探し物語」を上演。

他にも渋谷区のKIDS MUSICALを毎年公演し、東日本大震災の被災者によるミュージカルを2012年と2023年に上演するなど、豊富な経験をもつベテランです。

2015年にはニューヨークの9.11追悼コンサートで「カーネギーホール指揮棒」を授与されるなど、その手腕は国際的にも評価されています。

今回、参加者が作成していたのは、舞台で使用する大小の石と工具のスパナ。

これらの小道具は、出演者全員がダンスで使用する重要なアイテムで、ミュージカルのテーマと深く結びついています。

舞台には「物作りの街」をテーマとしたシーンがあり、石や岩、スパナといった道具は、橋をかけるという物語のメッセージを象徴しています。

 

石巻からも28名が友情出演! 荒川区で100人を超える舞台が実現


今回の「あらかわ宝物さがし物語PART3」は、その規模も大きな魅力です。

出演者は、荒川区民約80名に加え、かつて被災者としてミュージカルの舞台に立った28名が宮城県石巻地区から友情出演。総勢100名超が生バンドをバックに歌い踊るミュージカルです。

荒川の今と昔を出演者が歩いて調べ、発見していき、ますます荒川区を好きになるオムニバス形式のストーリー。

今回の小道具が使われるシーンでは、「世界中に橋をかけてつながろう」という想いが表現されているそう。

世界各地で分断の広がりが懸念されている昨今、「橋をかけてつながる」という対比的なテーマが舞台でどのように表現されるか、期待が高まります。

 





区民一人ひとりが輝く、熱気に満ちた練習風景


小道具作りが一段落したあと、セリフの練習が行われました。

寺本さんの「セリフを覚えている人!」という呼びかけに、子どもたちが挙手で答えます。

セリフを読み上げる子どもたち。間髪いれず、寺本さんから指導が入り、演技がますます熱を帯びていきます。

大人の出演者も、負けじと演技を始めました。

指導を受けて、セリフにはどんどん気持ちが入っていきます。

セリフの練習で場が温まり、続いてみんなで合唱! 寺本さんのギターの演奏にあわせて、全員がステップを踏みながら歌い出しました。

会議室全体に響く力強い歌声と踊りに圧倒されます。

参加者は年齢の幅が広く、ダンスや舞台の経験もさまざま。誰もがかっこよく見える振り付けになっているそうです。

 

生バンドの演奏で100人が歌い、踊る大迫力のステージ!


ミュージカルでは、区の魅力発信をテーマとした13曲のオリジナルナンバーを、生バンドが演奏。100人を超える出演者がステージの上で歌い、踊ります。

一人ひとりの魅力が引き出されるように作り上げられる、荒川区民ミュージカル。小道具がもつ意味や、ダンス経験の有無に関わらず全員が輝ける工夫が、このミュージカルを単なる発表会ではなく、地域を結びつける宝物にしていると感じました。

荒川区民をはじめとした出演者、関係者の情熱が詰まったミュージカル。サンパール荒川で、ぜひご鑑賞ください!

<イベント情報>

 

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