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南千住、町屋、三河島、三ノ輪の四地区・氏子六十一ヶ町により、荒川区が祭一色に染まる素盞雄(すさのお)神社の天王祭。2023年6月3日(土)・4日(日)の2日間にわたって執り行われた神輿の渡御では、激しい神輿振りの光景を目にした人も多いのではないでしょうか。
そんな天王祭に、ひときわ熱い想いを抱いてのぞんだ“職員”たちがいます。地域振興に情熱を注ぐ城北信用金庫に密着しました。
総勢100名の職員が法被をまとって大集結。城北信金が取り組む“本気の地域密着”の姿
日本列島の広域が激しい雨に見舞われた6月3日の朝。城北信用金庫 南千住支店には支店職員全員と新人職員たち、60名ほどが集いました。
城北信用金庫(以下、城北信金)といえば、北区・荒川区をはじめ、東京の城北地区および埼玉県南部を中心に、信用金庫業界トップクラスの預金量と店舗数を誇る地域金融機関。荒川区で事業を営んでいる方にはなじみが深い信金ではないでしょうか。
「城北信金では、職員心得である“連帯する心”を学ぶ機会のひとつとして、天王祭で神輿を担がせていただく伝統があります」と話してくれたのは、城北信金南千住支店の田村支店長。
1週間前から店内に各町会の法被をかざり、地域のお客様とともに天王祭への思いを高めながら当日を迎えたとのこと。
地域活性化に取り組む信用金庫は多いものの、地域の行事にこの規模で参加しようとすることはなかなかないのではないでしょうか。
渡御の時間が迫るにつれて雨はあがり、いよいよ大神輿と対面。濃紺に桜の花びらを散りばめたそろいの法被を着た職員たちが志茂睦会の担ぎ手とともに、いざ出陣です。
新人職員から支店長まで! 地域と手を取り合って挑んだ圧巻の神輿振り
天王祭の大神輿は東京でも珍しい二天棒。井の字型に組まれた神輿よりも激しく“振る”ことができますが、一方で肩役が少なく過酷なものとなります。
写真は掛け声とともに激しく神輿を傾ける「神輿振り」の様子。
大きく振ることで悪疫退散・郷土繁栄を願う天王祭ではおなじみの光景ですが、角度をつけて傾けるこの動き、見た目以上にハードです。
代々担いできた地元の担ぎ手たちがサポートを行うも、城北信金の若手職員たちの額には玉のような汗が浮かんでいました。
声を掛け合いながら代わる代わる神輿を担ぐ職員たち。激しい神輿振りに顔をしかめながらも、その表情はどこかいきいきとして、かけ声も大きくなります。
中盤には、中学生たちの大神輿体験をサポートするため、地域の方の呼びかけに若手職員たちがこぞって駆けつける場面も。
地域の方々と声を掛け合い、力を合わせて成し遂げるさまに、城北信金の“連帯する心”が存分に発揮されていました。
さらに神輿振りは夜間まで。若手職員はもちろん、女性職員やベテラン職員、支店長まで全員が率先して神輿に挑む姿には、人や地域と真摯に向き合い、繋がりを大切にする心意気が感じられます。
地域とともに発展する信金でありたい。城北信金の考える地域貢献とは
天王祭を終えた田村支店長に、引き続き話をうかがいました。
――天王祭を終えていかがでしたか。
田村支店長 大勢の方々のご協力をいただき、無事に終えることができてほっとしています。特に新入職員にとっては地域の方々とふれあい、一体感を感じることができる貴重な経験をさせていただけたと思います。
――新入職員の方たちは、初めての体験に驚いたのではないでしょうか。
田村支店長 祭のさなかに感想を聞いてみたところ「楽しいです! 来年も手弁当で参加します!」と力強い声がかえってきましたね(笑)。頼もしいなと感じました。
――渡御当日は、神輿振りへの参加はもちろん、町屋支店では担ぎ手たちに休息の場を提供するなど活発に活動されていましたね。
田村支店長 新入職員と南千住支店に加え、町屋支店、本店営業部の職員も毎年神輿振りに参加させていただいています。地域の方々と一体になってお祭りを盛り上げることから、多くのことを学べたのではないでしょうか。
田村支店長 信金としてあるべき姿は地域との共生です。地域の方々との関わりから私たちも学ばせていただき、関係性を強めながら信頼関係を築いていけたら理想ですよね。
最近では、地域活動の一環として、地域の中学生を対象とした職場訪問の受け入れを行いました。ロビーのコンシェルジュ体験や札勘練習、大金庫の見学などを実施したところ、後日校長先生や生徒の皆さんからお礼のお手紙をいただくことができました。嬉しいものです。
――今後はどのような地域活動を予定されていますか?
田村支店長 わたしたちの支店がある南千住には、商店街の納涼祭や、南千住ぶらり下町音楽祭、鉄人レース・イン・汐入など、魅力的なイベント・行事がたくさんあります。コロナ禍で開催が見送られていましたが、再開次第積極的に参加し、地域貢献に努めていきたいですね。
そして地域の方々と手を取り合い、地域とともに歩んでいける信用金庫であり続けたいです。
――ありがとうございました!
天王祭の一幕を通じて、城北信金の“地域のへの熱い想い”が垣間見えた今回の取材。
地域とともに歩み、発展することを目指す城北信金の取り組みに今後も期待が高まるばかりです。
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