社員の思いとコーヒーの香りが詰まったダイオーズの三ノ輪新社屋を訪れた!

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5月のある日、一通のプレスリリースが荒川102に届きました。
送信元は株式会社ダイオーズ。同社が建てた三ノ輪の新社屋の液晶ビジョンで、南千住警察署と連携し、オレオレ詐欺防止などの防犯動画の投影をスタートした、というものでした。

ダイオーズってなんの会社だろう・・・・・?と思った方。
この「Daiohs」のロゴマークを描いた車両を街なかで見かけたことがあるのでは?

Daiohsを展開する株式会社ダイオーズの創業は1969年。米屋おおくぼとして浅草でスタートし、その後南千住に本社を移転した荒川区ゆかりの会社。今でこそ当たり前となったオフィスでのコーヒーサービスですが、日本で初めてこれを事業化し、常にマーケットをリードしてきた会社です。

オフィス飲料、衛生サービスを展開

1976年には社名をダイオーに変更。オフィスコーヒーサービスの直営営業所開設、フランチャイズ設立、海外進出などを経て1996年に株式公開。2019年に創業50周年を迎えました。

現在では日本だけでなく米国やアジアにも展開し、事業所向けのボトルウォーターやコーヒーやお茶のサービス、オフィス衛生サービスなどを提供。社員1200名以上が働く東証一部上場企業であり、米国で展開するオフィスコーヒー事業は西海岸第1位、全米第3位の規模を誇ります。

ダイオーズの挑戦の歴史はホームページで詳しく紹介されています。

そんなグローバル企業のダイオーズは、現在JR東京駅直結、丸の内にある「東京駅JRサピアタワー」に本社を構えますが、今年、三ノ輪に商品開発などを担う新社屋を建設。

ホームページを見ていると新しい社屋はなんだかいろんな仕掛けがありそう。
面白そうなので早速訪問してきました!

 

出されたコーヒーにまずびっくり!
オフィスで最高の一杯を!の思いで世界中から探してきたカプチーノ


いつもの地元取材感覚で、ヨークフーズの近くにあるダイオーズさんの社屋まで自転車で乗り付けた記者。
会議室に通していただいたので早速インタビューを始めようとすると緒方さんが飲み物を運んできてくれました。

広報の緒方さんが案内してくださいました。

何気なく「ありがとうございます」といいつつ目を落とすと、え、なにこれ普通のコーヒーじゃない!
運ばれてきたのはまるで○○○バックス?と思うようなクリームたっぷりのカプチーノ。

普通のオフィスコーヒーのクオリティじゃないカプチーノに気分アゲアゲ

凄いですねこれ、と思わず声をあげると皆さん待ってましたと笑顔に。
開発担当執行役員の小泉さんが早速説明してくれました。

「世界中の展示会を探し歩いたんですが、このクオリティを出せるのはスイスのFRANKEというマシンだけなんです。この一杯を日本でも提供したくてスイスまで直談判しに行きました。」と小泉さん。「カフェでしか味わえないような一杯をオフィスの中でも飲んでいただきたい。その思いが漸く実現したんです。」

取材中もFRANKEのメンテナンスに余念がない商品開発担当の小泉さん。愛情を感じます。

冒頭からいきなりダイオーズがオフィスサービスにかけるパッションに触れてこちらもテンションがぐいっとあがりました。

 

ところでダイオーズってどういう意味なの?
社名の由来は諸説あり?


インタビューに応じていただいたのは社長室長の宇野さん、執行役員で管理本部を管轄する稲垣さん、同じく執行役員で飲料の商品開発やアジア地域の営業を管轄する小泉さん。

左から宇野さん、稲垣さん、小泉さん、緒方さん

ダイオーズに長く勤務するベテランの皆さんならきっと知っているはずと、まず質問してみたのが「ダイオーズ」という社名の由来。
きっと「大王」でしょ、と安易に思っていたらどうやら違うようです。

「社名の由来は2説あります。1つは、創業当時、流通業の雄であった『ダイエー』に追いつき追い越せで『エ』の次は『オ』であることから『ダイオー』としたという説。もう1つは、創業者の大久保の『大』は『ダイ』とも『オー』とも読めるので、『ダイオー』にしたという説。ダイオーで商標登録出願しようとしたところ、既に登録があったため、将来さまざまなサービスを展開して行きたいとの希望も込めて複数形のダイオーズとなりました。」

創業者の思いが込められているはずの社名の由来が2つある?
東証一部上場企業なのにこんな説明でいいんですか?

創業8年後の1977年に社名を「ダイオー」に変更したダイオーズ。その由来の真実は社長のみぞ知る?

皆さんはどちらが本当だと思っているんですか?と更に突っ込んで聞いてみると、「私が入社当時に聞いたのはダイエーが由来という話しでした」と話す宇野さんに、稲垣さんは「真実を知っているのは創業者だけです(笑)」と。

社名の由来をベールに包んでいる会社。
なんだか遊び心が感じられて楽しいですね。

 

社長も役員もみな「さん付け」で呼び合う会社。
風通しの良さが取材でも伝わってきた。


社名の話しも皆さん和気あいあいと腹蔵無くやり取りされる様子から、ダイオーズさんが自由で風通しの良い会社であることが窺えます。
楽しそうな会社だなあと雰囲気を聞いてみました。

「一言で申しあげて風通しの良い会社です。当社の組織は管理職、準管理職、一般社員から成るフラットな体系を取っており、指示・命令がスピーディーに下達されます。営業会社ですので、社員の競争意識が高く、年2回の全社員が一堂に会する表彰式は、異様なまでの盛り上りを見せます。さらに、社内では年齢や役職に関係なく、社員全員が「さん付け」で呼び合っています。もちろん、社長も例外ではありません。自己申告制度で、自らを上層部にアピールする場も用意されています。」

取材中もみなさん和気あいあい。

なんだかお祭りのような様子が思い浮かびますね。
社歴20年以上の稲垣さんはどうしてこの会社に就職したんでしょうか?

「当時、ダイオーズは株式公開前で、且つBtoB向けサービスであったために学生への知名度が低かったと思われます。そのような中で、多くの学生を集めるためのある策を打っていました。一つは会社説明会に参加すると交通費がもらえること、もう一つは、採用コンサルタントで著名な酒井正敬先生の講演会を視聴できること、この2点に興味を持ち会社説明会にいきました」

実際、説明会に行ってみると最初から社長の大久保さんが会社説明を自ら実施。そのパワーに圧倒されたそうです。

「この会社の将来性に期待し、そして熱量に感嘆しまして、そのまま引き込まれ入社しました。」

そんな創業者の進取の精神、エネルギーはこの動画からも感じ取ることができます。
もともとは日本一の米屋になる、という夢があったんですね。

ダイオーズの企業理念を紹介しましょう。

●Daiohsは、時代の新しいニーズを先取りして、新しいマーケットを創造します。
●Daiohsは「最適なサービス」という商品を、最適なコストで、継続的にお届けします。
●Daiohsの利潤は、お客さまの満足から生まれるもので、それをさらにお客さまのために、社会のために、そして、私たちのために生かします。

お客様のニーズに応えるために飛び回り、自分たちも仕事を楽しみ、みなでハッピーになる。
取材では、そんなダイオーズの雰囲気が伝わりましたよ。

異様な盛り上がりを見せるという年2回の表彰式

 

三ノ輪の新社屋のコンセプトは「Cafe & Lab」。
ダイオーズの商品開発の新拠点に。


現在、ダイオーズの事業企画系の部署は次々と三ノ輪の新社屋に引っ越してきています。
その主な機能はコーヒーの研究・開発のラボであり、「Cafe & Labo」というコンセプトで設計がなされました。

まるでカフェのような新社屋2階。

「商品開発の担当者もここにいてテスト焙煎をしていて、テスト用の豆もここにストックしています。ダイオーズの社員であれば自由に飲んで良いことになっているので、疲れて帰ってきた従業員の皆さんがここに入ってきてお互いに談笑しながらコーヒーを飲んでから帰宅する。そんな使い方もされています。」

こちらはアイスカプチーノ。クリームのきめ細かさがすごい。

ダイオーズが提供する豆は自社焙煎。新社屋にはテスト用の小型の焙煎機が設置され、様々なテスト焙煎や豆のチェックなどを行っています。

テスト焙煎を行う焙煎機を設置。ここで様々なコーヒーのレシピがテストされる。

隣接する旧社屋には、全国各地のお客様からの電話を受けるお客様センターがある他、ボトルウォーターサービスの製造工場もあり、ここから都心エリアにボトルウォーターが出荷されています。

旧社屋1階はボトルウォーターの製造工場として都心をカバー。

今回ダイオーズが50周年を迎えるにあたってシンボルになるような社屋を作りたいという社長からの指示があり、ダイオーズを代表する商品であるコーヒーから、コーヒーカップをモチーフにした社屋にするという着想が生まれました

新社屋のシンボルとなっているコーヒーカップをモチーフとしたエントランス棟。

「中央にはシースルーのエレベーターを配置し、その周りにらせん階段を設け、屋上に抜ける動線設計にしました。屋上にはDの文字の看板を取り付け、ダイオーズロゴマークの一筆書きのような設計にしました。当社のビジネスは、一歩一歩の積上げであり、それを階段にイメージとして重ね、ダイオーズの頭文字のDを屋上に掲げることで、大きく成長していこうという意気込みも込めています。」

塔の上は「D」模様の看板。上空から見てもダイオーズの社屋があることがわかります。

さらに、壁面の左右にはなぜか北斗七星が壁に埋め込まれ、それに挟まれるように正面にはDaiohsの文字が配置。

ロゴの横に北斗七星があるのがわかりますか?

どうして会社の壁に北斗七星なんでしょうね?まさか北斗の拳の熱烈なファンがいるとか?

「実は、北斗七星が相対すると幸せをもたらすと言われているんです。今ちょうど50年目なんですが、これから100年企業を目指す上で残りの50年も会社が反映していってもらうといいなという従業員の思いを込め、シンボルとして設置しました。」

棟の左側にも北斗七星を配置。間に挟まれている社員の皆さんには幸せが訪れそうですね。

言われなければわからないような謎のようなものもあると面白いなと思って、と少し照れくさそうに語る皆さんからは、この会社が長く社会に貢献する存在として続き、従業員も幸せになってほしいという強い会社愛が感じられました。

 

7月には新社屋が全面オープン。
地域に喜ばれる企業に。


今回の南千住警察署との連携は、常磐線からも見える大型LEDビジョンを見かけた警察側から話しがあり、実現に至りました。

実は荒川区で一番大きなLEDビジョン。今後も地域に貢献できれるようになればよいとのことです。
ダイオーズでは他の地方拠点でも掃除など地域との繋がりを生むような活動はしており、今後は三ノ輪の社屋でも様々な企画をやっていきたいと考えています。

「7月には社屋がすべて完成します。新型コロナウィルス感染症の感染拡大の状況次第ですが、その際には社屋の一般公開など、ダイオーズを地域の方にもPRにできるような機会は作っていきたいと考えています。」

また、ダイオーズは、バリスタとして2016年の「World Brewers Cup」でアジア人として初めて優勝した粕谷哲さんが代表を務めるPhilocoffeaとアドバイザー契約を結び商品開発を行っています。粕谷さんご自身も「三ノ輪「Cafe & Labo」」に来られることもあるとのことで、今後ダイオーズだからできる強みを活用しながら地域のコーヒー文化の盛り上げにも貢献できれば、とのこと。

ダイオーズでは粕谷さん完全監修によるコーヒーを提供。

その他、災害時の防災拠点としても何かこの社屋を活用できないものか、といった案や、ボトルウォーターの製造工場を地域の学校に見学してもらうようなことなどもアイデアとして上がっているようです。

「ダイオーズの認知度をさらに向上させ、地域の皆様に喜ばれる企業として成長してまいります。」と広報の緒方さん。

取材を通じてダイオーズのファンになってしまいました。
これから町なかであの「Daiohs」の車を見かけたらぜひ応援を。
荒川区にルーツを持つ会社として、ますます世界に事業を拡大してもらいたいですね。

取材ご協力ありがとうございました。


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