祝・荒川102リニューアルオープン!
リニューアルに際して、サイトのイラストを描かせてもらいました。荒川区在住のデザイナー、戸田江美(ウェブサイト)と申します。
カスタマイズ賃貸の大家もしておりまして、以前そのことについても掲載してもらいました。
さて、せっかくですので今回はイラストができるまでのプロセスを、順を追ってご紹介します。
– テーマ荒川区を「商店街」で表わす
荒川102を運営している中里さんからご依頼を受けたとき、イメージとして「商店街のような賑やかさ、懐かしさ」というキーワードをいただきました。
荒川区には昨今減ってきている、”街の商店街”がいくつもあります。私自身、お買い物によく行きます。
決してスタイリッシュというわけじゃないけど、その雑多感や地元の人の活気が集まる様子はとっても魅力的。それは「荒川102」のイメージとも通ずるな、と思いました。
– まずは背景から
サイトデザインから浮きすぎないように気をつけながら「荒川区の雰囲気を”商店街”で表わす」というコンセプトを基に、まず背景を描いてみました。
左から、おぐぎんざアーケード、駄菓子屋、蕎麦屋、民家2軒、総菜屋、床屋、銭湯、豆腐屋さんです。実際にあるお店を参考にしているものもあります。荒川区ツウは知っていますね。
荒川区の特徴として、商店街に加えて「民家」と「路地」もあると思います。サザエさんに出てきそうな昭和の家が未だに健在。細い路地には猫が。その要素も加えてみました。
– 区民の活気を描く
[第1案を作成]
「雑多感や地元の人の活気が集まる様子」を表わすために、人を描き加えていきます。
荒川区といえば、の都電を追加して調整。明るさを演出するために花吹雪を描きました。人物は二頭身にして見やすさを考慮しましたが、なんだか可愛すぎるな〜と思い、描いている途中で却下。
[第2案]
頭身を増やして、表情は見ている人に想像させるよう口元だけにしました。なんだか背景と合わないし、スタイリッシュすぎたので却下。
[第3案]
「荒川区民っぽさ」を意識した人を描いていきます。頭身も表情もちょうどよさそう。
描いてみて、お散歩中のおじいさんやお店のおばちゃんにインパクトが足りないように思えてきました。実際に商店街を歩いていると、キャラクター性の強い人がたくさんいるよなあって思い返します。
– ワイワイガヤガヤ、荒川区の商店街イラストが完成!
おじいさんとおばさんを、実際に荒川区にいそうな人に修正。スマートフォンでも見やすいようにレイアウトを調整して、完成です!
みなさんの印象に少しでも残るイラストになれば幸いです。
リニューアルオープンした荒川102、これからもいち読者として楽しみにしています!
戸田江美
Web&グラフィックデザイナー、トダビューハイツ大家、ライター
http://todaemi.com
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