場所は、荒川区立尾久八幡中学校付近。
ずっと工事をしていて尾久図書館に行く度に「いつまで工事するのだろうか?」と思っていたら、いつのまにか保育園ができていました。保育園の建設だったのか、と納得したらそのあとも工事は続いている。
いったい何ができるのだろう?と思っていたら、この場所に公園ができるというではありませんか。
それも、荒川区内に今までになかったような公園が。どんな公園になるのか、荒川区役所 防災都市づくり部 道路公園課計画担当 宮﨑さんと石橋さんにお話を伺ってきました。
公園の名は「宮前公園」。
イメージ案を見させていただきました。今までにない公園とは、公園の敷地に保育園、テニスコート、図書館、ガーデンエリア、広場エリア、親水エリアと複合しているからです。
これだけの広い敷地なので一度にオープンできなかったのですね。
今開園しているのは、保育園がある子育てエリア。それから、令和2年の4月ごろにこども広場がある広場エリアがオープン。続いて、7月ごろに尾久図書館の建築工事がおわり12月ごろに開館予定。と順次オープンし最終的には、令和4年3月ごろにはすべてのエリアがオープンされる予定だそうです。
実は、親水エリアのスーパー堤防は完成していて河川テラス側は通行が可能になっています。全く知りませんでした。
そして、尾久図書館が生まれ変わります。
荒川区の図書館といえば「ゆいの森」を思い浮かべますが、「ゆいの森」は荒川区の主となる図書館。尾久図書館は尾久地域の図書館として生まれ変わります。
平面計画イメージを見て驚いたのが、この凸凹としたいびつな形。これは、あえてこの形にしているそうです。
荒川区の街並みをイメージして、キュービック状のモノがいくつもくっついた形の設計にしているのだとか。わくわくする形ですね。
公園の中にある図書館なので、図書館の中の集会室で園芸教室の講演をしたら、そのまま公園にでて作業ができたりできればよいなと期待しているそうです。
都電沿線に咲いているバラをウリにしている荒川区。そのバラを中心に栽培するそうです。ゆくゆくは都電通りの南側も整備し、都電通りに垂直に交わるところをバラの辻というように今後バラをコンセプトにした計画があるのだそうです。楽しみですね。
ガーデンエリアと隣接した広場エリアは、災害時には尾久八幡中学校とともに避難場所や活動拠点として利用することができます。トイレの横には防災倉庫を設置するなど、万が一の災害の時の準備はしっかりと整えています。
そして驚いたのが、道路を無電柱化する工事を行っていることです。写真に写っている鉄塔は撤去できなかったのですが、公園の周りにある電柱をなくし電線を地下に通す工事が行われているそうです。災害時に電柱が倒れて避難場所に行けないのは意味がないという考えからだそうです。
実は、ご担当の宮﨑さんは入区したのが平成19年の年。初めてした大きな仕事が、「この宮前公園の整備をやりますという」申請をしたことだったそうです。そして「そのあともいろいろな部署を渡り歩きましたが、宮前公園に携わることが多くてこの宮前公園の整備は自分の宿命だと思っています」と話していました。熱い想いが伝わってきました。
「敷地に価値なし、エリアに価値あり」
という言葉があるように、住民の方が活躍する媒体として宮前公園が使われ、街全体の盛り上がりにつながっていけば嬉しいですね。とおっしゃっていました。
公園の中に、子育てエリア、図書館、スポーツエリア、広場エリアとあるので、子育て中のお母さんも子供が遊び疲れたら、そのまま保育園にある子育てサロンを利用しお昼寝をさせることができて、今までと違った利用の仕方もできそうですね。
また、宮前公園のオープンとともに尾久エリアを盛り上げるため、空き家のリノベーションを進めていきたいと計画されているそうで公園の帰りにお茶したりなんてことができるお店もできるかもしれませんね。
これは、宮前公園から目が離せません。
宮﨑さん、石橋さん貴重なお話ありがとうございました。
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