今年も飛びます!祝「鳥人間コンテスト2017」参加決定 – 都立産技高専荒川キャンパス

鳥人間 2017 – 今回お邪魔したのは、昨年取材させていただき、今年も鳥人間コンテストに参加する、東京都立産業技術高等専門学校荒川キャンパス人力飛行機研究部「都立産技高専 TeamЯTR」です。

「鳥人間コンテスト2017」は、読売テレビ主催で毎年琵琶湖行われる自作人力飛行機の大会です。今年で40回を数える歴史ある大会で、見たことがある方も多いと思います。(読売テレビ 鳥人間コンテスト http://www.ytv.co.jp/birdman/

この研究部は、「鳥人間コンテスト」略して「鳥コン」に毎年参加している、全国でも珍しい高等専門学校の部活動です。今年で15回目の参加になります。

元々、東京都立航空工業高等専門学校(荒川区南千住)であったのが、都立工業高等専門学校(品川区)と統合・再編により現在の形となったため、昔から「鳥コン」に参加してきた歴史があります。(東京都立産業技術高等専門学校 https://www.metro-cit.ac.jp/

今回は、7月29-30日に大会が開催されるため、追込み製作の忙しい中で取材をさせていただきました。
チーム名「都立産技高専 TeamЯTR」は、「Renew The Record=記録更新」の頭文字から取っており、今回の機体名は「疾風=はやて」です。

昨年2016年大会の結果は、滑空機部門 参加18チーム中10位 138.92mの飛行距離でした。この記録を更新すべく、チームでは機体の改善と操縦技術向上にチーム一丸となって製作に取組んでいます。

 

設計を担当した栗原さん(左)、谷中さん(右)です。

鳥人間コンテスト2017 都立産技高専1
設計担当 栗原さん、谷中さん

「今回の機体「疾風」は、全長5m・主翼20m・総重量100kg(パイロット体重含む)です。機体の揚力を増すため、主翼の「リブ長」を伸ばしました。また、昨年コックピットのハッチが完全に閉まらず、その抵抗により飛距離が伸びなかったので、改善しました。」

コックピット作成した松山さんです。

鳥人間コンテスト2017 都立産技高専2
コクピット担当 松山さん

「コックピットが熱や風圧で変形しないように、以前に比べ形状を長細くしました。また、ハッチの密閉には、強化ゴムを使用しています。」

去年に続き今年も操縦するパイロットの川尻さんです。

鳥人間コンテスト2017 都立産技高専3
パイロットの川尻さん

「本年度卒業して就職するため、今回が最後の「鳥コン」になります。2度目の操縦なので上手く出来るようにがんばります。」

 

部活顧問の諏訪正典先生にお話を伺いました。

鳥人間コンテスト2017 都立産技高専4
諏訪先生

「滑空機部門の飛距離を伸ばすためには、機体と操縦技術の善し悪しが重要です。
飛立って数十秒で着水する飛行機の操縦を度々体験することは難しく、参加当初は、1年に1回の大会本番だけでした。そこで、バーチャルリアリティ(飛行映像シミュレーション)と操縦体感(パイロットの重心移動に応じて擬似操縦席が動く)を連動させた,専用フライトシミュレータを、卒業研究のテーマとして作成しました。
これにより、計算上の最適な操縦(パイロットの重心移動)とパイロット自身が操縦したときにどうなるかが疑似体験できます。」

動画1:疑似体感(フライトシミュレータ)

動画2:VR(飛行映像シミュレーション)

 

「都立産技高専 TeamЯTR」、今年も良い飛行ができるといいですね!記録更新を期待しています。
みなさんも応援よろしくお願いいたします。

大会概要

  • 大会名 :Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2017
  • 開催日 :2017/7/29(土)-30(日)
  • 開催場所 :琵琶湖東岸 滋賀県彦根市松原水泳場
  • 放映予定 :2017/8月下旬 読売テレビ 日本テレビ系列

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