スノードーム収集家:伊達ヒデユキさん

この記事は約5分で読めます。

ガラス製の玉の中にこしらえられたミニチュア世界の中をひらひらと雪が舞う。
土産物屋などによくおいてあるあのガラス玉の置き物を、「スノードーム」といいます。

あの幻想的な世界につい引き込まれ、ガラス玉を傾けては、雪の舞い落ちる様についじぃ〜っと見入ってしまった経験はあるのではないかと思います。

そんな世界に引き込まれた日本でも有数のスノードーム収集家が荒川区にいることを知ったのは、私がよく行く銭湯「雲翠泉」にいくつも設置してあるスノードームについて、実は近くに住む地元の人が、銭湯に来るたびに置いていってくれたものなのだと番頭さんが教えてくれたのがきっかけでした。

その、スノードーム収集家であり、自らデザインしたスノードームの販売も行っている、「クールラッシュ」の伊達ヒデユキさんに、スノードームに魅せられたきっかけなどをうかがいにインタビューをしてきました。

スノードームと伊達ヒデユキさん

– 初めまして。スノードームのコレクションを開始したきっかけを教えていただけますか?

昔からいろいろ集めるのが好きでさ、ブリキのおもちゃとか色々集めてたんだよね。まあ今でいうオタクってやつだよね。でもオタクってもてないじゃない?それで、同じ集めるのでもスノードームだったらちょっと綺麗だし、女性にも多少モテるんじゃないかな、なんて(笑)。

仕事場に入るとすぐに大量のスノードームコレクションがぎっしり。壮観です。

– スノードームのどういったところが魅力ですか?

やっぱりこの小さな中に一つの世界があるところかな。スノードームは国や作られた年代によっても特徴があったりするのでそういうところが面白いかな。全部手づくりなので、一つ一つ全て違うのもいいところかな。

これはアンティークのイタリア製のスノードーム。貝がふんだんに使われています。年代もののスノードームの場合、このように少し水位が下がってくるのだとか。
スノードームの定番の一つ、クリスマスシリーズ。こんな大きなスノードームもあるんですねぇ。

– どうやって集めているのですか?

海外のコレクターとトレードしたり、土産物屋にいくと大体売ってるんだよね。例えばハワイにいくとABCストアとかに必ず売ってます。しかもかなりの種類があって毎年新しいものが入っていたり、店ごとに売っているものが違っていたりするので、いつ行っても飽きないね。

– スノードームの製作もされていますが、どうやって作っているのですか?

実はスノードーム自体は簡単な製作キットがあるんです。COOL RASHでも販売しているんだけど、今では中国製の作成キットが100円ショップでも販売されていたりするのでキットは結構簡単に入手できるんだよね。ただし100円ショップのドームはプラスチック製だけど。

自分で製作しているオリジナルスノードームについては、デザインから自分で考えてますよ。スノードームのデザインは3Dのイメージで考えないといけないところが結構大変なんだけど、コンセプトを考えて、イラストをつくって、それで中国の工場に発注して作ってもらったりしています。
考えを正確に伝えるのは大変だし、生産に入ってからも全然違うデザインのものが平気で出荷されてきたりするのでなかなか大変ですけどね(苦笑)。

– どういったお店で販売しているのでしょうか?

今は卸売りが主体になっていて、空港とか、都内の土産物屋なんかで売ってます。クールラッシュで販売した、東京タワーをモチーフにした「COOL TOKYO!」はわかりやすくて観光客向けのイベントなんかで販売することもあります。この秋にはパリの老舗デパートのボンマルシェで開催される「日本特別展」での販売も決まっています。観光にちなんだものはやっぱり人気があって安定して売れるので良いです。

ただ、自分としてはあまりベタな観光テーマのスノードームだけでない他のテーマのものも販売していきたいと思っていて、そういうことを実現するためにもネット販売で直接売る数を少しずつ増やしていきたいなとは思ってます。

– おすすめのコレクションを教えてください。

スノードームってディズニーが出しているやつとかは本当に数も多いんだけど、、、いろいろあるけど、ナイキが作ったスノードームはちょっと珍しいかな。中に舞っているのが雪ではなくて、ナイキのエンブレムになっているんだよね。

分かりにくいですが、オレンジ色のひらひらしているものが、ナイキのロゴの形をしています。
こちらはシャネルのスノードーム。シャネルの買い物袋が舞ってます。

– ところで伊達さんは銭湯もお好きなんですよね?

好きだねぇ。荒川区もだいぶ銭湯減っちゃったけど、朝湯に浸かりに毎朝上野の燕湯に行ったりしてる。気持ちいいからね。
実は家の玄関にも絵師の中島さんに来てもらって銭湯壁画を描いてもらいました。

これは珍しい、玄関に銭湯壁画!銭湯以外でこれを見れるところはなかなかないですね。

– 最後に何か一言

毒舌の変なやつがいたって書いといてよ(笑)。

玄関やコレクションルームをびっしりとうめつくした2000個にもおよぶ世界中のスノードーム。それぞれに宿るそれぞれの小さな世界からは、それぞれの国や時代が発する香りや、それを生み出した土地や人の息吹が、ドームというカプセルの中に静かに息づいているように感じられました。既に年代もたって変色しているものも含め、この儚く幻想的な世界に魅せられる人たちが世の中にたくさんいるのも分かるように思いました。

伊達さん、インタビューのお時間をいただきありがとうございました。

伊達さんの作品やスノードームの製作キットは、伊達さんが経営するスノードーム屋さん、クールラッシュのネットショップを通じて購入することが出来ます。是非一度、試しに作ってみてはいかがでしょうか?
クールラッシュ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です