
病院へ行くほどではない。けれど、なんとなく体が重い、朝がつらい。そんな「未病」のサインを、私たちはつい「忙しさ」を理由に見逃してしまいがちです。

荒川5丁目にある、りんごちゃん薬局。
かつてOGP薬局として地域に親しまれたその場所は、そんな私たちの名前のない不安に専門家が寄り添い、一緒に解決の糸口を見つけてくれる場所です。
独立からもうすぐ1年。鈴木さんに会いに行ってきました。
よりよい毎日を送るために……健康相談を定期開催

取材当日、薬局では健康相談のイベントが開催されていました。地域の多世代が集まり、漢方ティーを飲みながら心と体のヘルスケアについて考える場です。
この日のテーマは「尿トラブルと日常ケア」。中高年だけに留まらず、出産・育児期の20〜30代でも発症する可能性があるテーマで、誰もが見過ごせない内容です。

前半は「こころとからだコンディションカード」を使って、いまの自分の状態について話していきます。眠れない、かゆいなどの症状のほか、楽しい、不安など感情のカードも。

カードを眺めることで、自分の症状に気づくこともあります。
「鼻水が止まらなくてしんどい」
「最近なぜか怒りっぽい」
「腰を圧迫骨折してからトイレが近くて……」
体や心に関する会話から、この日のテーマである尿トラブルのレクチャーへとつながっていきます。
解剖学的な男女の違いから、筋肉のトレーニング方法、薬の影響まで。専門的な話をわかりやすく、身近な場所で聞くことができます。

これまで鈴木さんは、商店街や駅前など、外に飛び出して相談活動を広げてきました。
現在はその活動をより安定して継続させるために、薬局という自分たちのホームグラウンドでの発信を強化しています。
「相談会といっても、相談がある人だけが来る場所とは考えていません。気がかりなことがあれば、ふらっと立ち寄れる。そんな開かれた場所であり続けたいんです」
「なんとなく不調」の正体を、会話から紐解くカウンセリング

りんごちゃん薬局では、カウンターでの薬の受け渡しでも丁寧な会話を大切にしています。病院でもらった処方箋を持ってくる患者さんに対しても、ただ薬を袋に入れて手渡すことはしません。
「夜は眠れていますか?」
「食欲はどうですか?」
何気ないやり取りから、鈴木さんは暮らしの背景にある疲れの正体を一緒に探っていきます。

数値には現れない貧血のサインを見逃さず、日々の食事のアドバイスをしたり、体質に合ったサプリメントや健康食品を提案したり。

春先は自律神経の乱れや疲れ、花粉症による鼻水、くしゃみ、目のかゆみや肌荒れといったアレルギー症状に悩まされやすい時期。これらにおすすめの商品も取りそろえています。

「病気になってから治すのではなく、病気になる前に、自分で自分の体をケアできる人を増やしたい」
そんな鈴木さんの想いが、処方箋なしでも手に取れる棚のラインナップにも現れています。
ライフステージごとの揺らぎに寄り添う……女性が自分自身をケアするための「選択肢」を

特に鈴木さんが力を入れているのが、女性の健康サポートです。
生理の悩みや更年期のゆらぎなど、周囲には相談しにくい問題について、同じ女性の視点からアドバイスをくれる場所が街中にあることは、どれほど心強いことでしょうか。

カウンセリングでは、鉄分の不足や自律神経の乱れといった日々の体調管理から、さらに踏み込んだ女性特有のケアについても相談が可能です。

特筆すべきは、緊急避妊薬(アフターピル)の取り扱い。予期せぬ事態に直面したとき、一人で抱え込まずに済む「地域のセーフティネット」としての役割も、この薬局は担っています。
誰にも言えない不安を、一番身近なプロフェッショナルが受け止めてくれる。それは、女性たちが自分自身の人生を主体的に選んでいくための、大切な支えとなっているのです。

どうすれば、この街で暮らし、働く人たちが自分らしくあり続けられるか。その答えを一緒に探してくれる薬剤師が、今日もこの場所で待っています。
処方箋がなくても、特別な理由がなくても。「ちょっと話を聞いてほしい」というその直感を信じて、りんごちゃん薬局の扉を叩いてみてください。

<店舗情報>
- 店名:りんごちゃん薬局
- 住所:東京都荒川区荒川5-11-18
- 電話番号:03-5604-9995
- 営業時間:平日9:00〜18:30、土曜9:00〜13:00、日曜9:00〜12:30(祝日も営業)
- 定休日:年末年始、GW、お盆など(詳細はInstagram、Googleマップをご覧ください)
- Instagram: @s____arakawa
- X: @reinapharma
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