マイ消火器持ってる?冬は火災の季節、消火器について尾久消防署で聞いてきた

1113日にムーブ町屋で開催された、防火のつどいに行ってきました。
防火のつどいは秋の火災予防運動に伴い行われる尾久消防署主催のイベントです。

ホールに入ると満員。
第1部は消防行政、地域防火に貢献した団体や企業の表彰。
第2部は西尾久出身、在住の落語家・桂やまとさんの防火防災落語の講演会。


第3部は地域企業の協賛による抽選会と、盛りだくさんの内容でした。

 

防火の基本、わが家の消火器はまだ使える?


会の途中、尾久消防署長のスピーチの中で消火器の重要性について話されていました。
うちに消火器あったよなあ。あれ、最近見てないな。キッチンのどこかにあるはず。

ということで帰宅後、確認してみるとありました。

それにしてもボロい。
製造年月を見ると19756月。

49年前!
実家から持ってきたので古いとは思っていたが、半世紀前のものだとは
とはいえ未使用だし、密閉されているものだから使えるのかな?

 

古い消火器は危険! 尾久消防署に聞いてみた


冬は空気が乾燥し火災も多い季節なのでちょっと心配になり、消火器について尾久消防署に聞きに行きました。
うわ、突然現れたのはオグレンジャーでお馴染みのシンゾウホッサー。しかも2人でダメポーズ!


古い消火器はそんなにダメなんですか?
「古い消火器は危険です。」と説明してくれたシンゾウホッサー1号。

「有効期限の切れた消火器は破裂による人身事故の危険性があります。たとえば底の部分が腐食しているとレバーを握ったときに内部の圧力で破裂することがあるんです。

また年月が経つと消火器内にある消火剤が固まったり劣化したりして、消火能力を発揮できないこともあります。有効期限は消火器本体に記載がありますので、そちらを確認して有効期限が過ぎている消火器は速やかに交換をお願いします」

消火器破裂って。火災で慌ててるときに火は消せないし消火器破裂でケガするし、過去には死亡した事例もあるそうで想像するだけでも恐ろしいじゃないですか。

「また、消火器は高温、多湿、腐食性ガスや潮風などで劣化する可能性がありますので、格納箱や日陰に置くなどの維持管理に努めてください。もし、本体に腐食、キズ、変形があれば有効期限内であっても速やかに交換しましょう」

でも消火器ってなかなか買うことないからなあ、どんなの買えばいいのだろうか?

 





消火器の種類には、どんな違いがあるの?


消火器について教えてくれたのは、シンゾウホッサーに替わって住宅防火対策担当係長の吉永さん。

「東京消防庁では『持っていますか?マイ消火器』をスローガンに各家庭への住宅用消火器の設置を推進しています。もし、ご自宅で火災が起きたとき、すぐ消火できるように手元にマイ消火器があると安心です。また、炎はあっという間に大きくなってしまいます。ご近所の方と協力して、街頭消火器なども併せて使用しましょう。

住宅用消火器は、ホース付きの消火器のほかに、ホースのない小型の消火器、スプレータイプの消火器など種類はさまざまです。ホームセンターなどで取り扱っていますので、自分の家庭に合った『マイ消火器』をまずは1本備えてみましょう。」

一般的に家庭で使える消火器を見せてもらいました。左から10型消火器、強化液タイプの消火器、粉末タイプの消火器、スプレータイプ。

粉末タイプは即効性があり、大きな炎を一気に小さくするのに効果的です。強化液タイプは液体なので粉末タイプと比べ冷却効果が高く、浸透性があり、燃えているものの内部まで消火することに適しています。消火器は、レバーを握ってから大きいタイプの消火器(10型)で15~20秒程度、小さいタイプの消火器で10秒ほど消火剤を噴射します。

消火器は噴射距離が3メートル~7メートルほどありますが、スプレータイプは届く距離が短く、噴射範囲も狭いなどそれぞれ特徴があります。有効期限は業務用消火器で概ね10年、家庭用消火器は概ね5年、スプレータイプで3年です」

意外と噴射時間は短いんですね。大きいタイプの消火器は結構重いので、子どもや高齢者は運ぶだけでも大変そう。
うちなら小さいタイプでいいかなあ。最近は色が赤でないものもあり、インテリアに配慮した消火器もあります。

 

万一のために知っておきたい、消火器の正しい使い方……お得な買い替え方法も


「気をつけてほしいのは、早めに安全ピンを抜いてしまうと火のついている場所に向かう途中にレバーを握ってしまい消火剤の噴射が始まり出火元に行く前に噴射が終わってしまうこともあります。慌てず火のついている場所まで行ってから安全ピンを抜き、燃えている物をよく狙ってからレバーを握りましょう。

キッチンコンロの火災の場合、一旦火が消えてもガスが出ていれば熱で再び出火することもあるので火が消えたらコンロを切り、できれば元栓も閉めましょう」

なるほど、各家庭に備えることはもちろん正しい使い方の知識が必要ですね。

「古い消火器を普通に処分すると数千円かかりますが、新たに購入した際に古い消火器を引き取ってくれるホームセンターもあります。消火器はリサイクル率が高く環境問題にも配慮されてるんですよ」

皆さんも消火器を持っていることだけで満足せず、この機会に有効期限のチェックをしてみましょう。

持っていてもなかなか使う機会がない消火器。火災は突然起こるので、いざというときに慌てて使えないということもあります。お住まいの町会の防災訓練等にぜひ参加し、消火器の使い方を学びましょう。

 

荒川102が表彰されました


ところでなぜ荒川102が防火のつどいに行ったかというと、私たちが消防行政の広報に協力したということで感謝状をいただいたのです!(筆者は左側3名の中央)

防火、防災は地域にとって最も重要な情報の一つです。荒川102では今後も消防署と協力して発信していきます!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です