荒川区の皆様も荒川区以外の皆様もこんにちは!elfです!
早速ですけど、下水の行き先って何処か知ってます?
「マンホールの下でしょ?」
そうそう、そうなんですがその先。
生活汚水がそのまま川とか海とかに流れ出したら大変。
その大変な事が当たり前だった時代を変えるべく、日本で最初に立ち上がったのが今回お邪魔した国指定重要文化財「旧三河島汚水処分場喞筒(ポンプ)場施設」なのです。
“荒旅”とは荒川区にあるアイジーオースタジオからニコ生放送中のelf(エルフ)の3人が、荒川区初心者として独自の切口から荒川区を掘り下げて行こうという企画です。
【elf】
劇団スーパー・エキセントリック・シアターに所属する榊英訓(サカキヒデノリ)・鎌田麻里名(カマタマリナ)・安川里奈(ヤスカワリナ)によるボーカルユニット。
俳優として舞台・TV等で活躍すると共に、elfとしてLIVE活動中。
重要文化財を巡る前に室内でお勉強。
安川「学校の授業みたーい♪」
鎌田「寝ちゃダメだよー」
穏やかで優しい癒しボイスの職員、栗野新一さんが一日先生をしてくださいました。
栗野さん「大正11年3月から日本で初めて近代的な下水処理施設として運転開始されたのが、この旧三河島汚水処分場喞筒場施設です。」
榊「え、初めて?じゃあ運転前は、、、」
栗野さん「家庭雑排水や排水は、川や海にそのまま放流されていたわけです。」
elf「えー!!」
栗野さん「今考えると驚きですよね。でもそれが当たり前だったんです。」
安川「かんきょうおせん、、、(><)」
榊「ホントだねぇ。」
当時、下水道普及促進の為に作られたポスターがこちら。
栗野さん「この旧三河島汚水処分場喞筒場施設は平成11年に稼働を停止するまで、運転開始時の旧態を保持し続けました。高い歴史的価値が認められ、平成19年12月4日に下水道分野の遺構では初めて重要文化財に指定されたんです。」
鎌田「あ、今は運転していないんですね。」
栗野さん「はい。今は『三河島水再生センター』の、新しいポンプ施設に切り替えて運転しています。」
鎌田「下水処理施設って他にどれくらいあるんですか?」
栗野さん「都で管理している水再生センターは20あります。ここでは荒川区、台東区を中心に3,936haの区域の水を処理し、隅田川に放流しています。」
栗野さん「ところで、マンホールカードって知ってますか?」
安川「なんですかそれ?」
鎌田「ダムカードは聞いたことありますが、、、」
栗野さん「それの仲間みたいなもので、全国各地で配布しているマンホールカードにはコレクターさんもいるんですよ。」
鎌田「確かに地方に行った時、マンホールがご当地の絵柄だったりしますね!見つけると結構嬉しい!」
栗野さん「これが東京23区のカードです。」
榊「おお!これは集めたくなる気持ちわかる!これくれるんですか!?」
栗野さん「はい。東京23区のマンホールカードは、この旧三河島汚水処分場喞筒場施設を見学した方にのみお渡ししてます。」
安川「じゃあここでしか手に入らないんですね!レア!」
栗野さん「実はそのカードに写っているマンホール、ここの敷地内にあるんですよ。下に書いてある数字は緯度なんです。外に見に行ってみましょう。」
安川「はーい!」
栗野さん「こちらです。」
安川「、、、意外とさり気ない」
栗野さん「デザインのモチーフになっているもの3つ、わかりますか?」
榊「えーと、桜と、、、」
鎌田「イチョウ!あとひとつ?なんだろう?」
栗野さん「周りを囲んでる形はカモメがモチーフなんです。」
安川「ほんとだー!」
栗野さん「東京都の花“ソメイヨシノ”、木“イチョウ”、鳥“ユリカモメ”がデザインされています。」
榊「へぇ、、」
鎌田「区の木と花、桜とツツジがデザインされた荒川区のマンホールもあれば良いのに!」
栗野さん「それでは入口から回っていきましょう。こちら記念碑です」
鎌田「ん?この形ってもしかして、、、」
栗野さん「よく気が付きましたね!ここの処理区域の形です。よーく見ると、この三河島の場所も掘ってあるんですよ。」
榊「ほんとだー!!」
安川「隠れ〇〇みたい(笑)」
栗野さん「ではいよいよ、国が重要文化財に指定した建物を回っていきましょう。」
elf「はい!!」
思いもよらない冒険体験にテンションMAXな〈後編〉をお楽しみに!
<国指定重要文化財 旧三河島汚水処分場喞筒(ポンプ)場施設>
- 住所:〒116-0002 東京都荒川区荒川8-25-1
- アクセス:東京メトロ千代田線「町屋」駅または京成線「町屋」駅から徒歩13分、都電荒川線「荒川二丁目」から徒歩3分
※施設見学は、予約が必要です!
<問い合わせ先>
三河島重要文化財見学受付
電話番号 03-6458-3940
受付時間 9:00~17:00
平日 (火・金、年末年始を除く)、土・日・祝日
1979年11月劇団創立。創立37年を迎える。
解り易くて誰もが楽しめる、サービス精神旺盛な芝居を目指し、三宅裕司、小倉久寛らを中心に結成された劇団スーパー・エキセントリック・シアター(通称SET)。
劇中にアクション、ダンス、歌、笑いをふんだんに取り入れ、尚且つ、社会に対しての警鐘を提示し続ける作風は“ミュージカル・アクション・コメディ”として確立され、演劇界の第一線を走り続けている。※リンク SET公式サイト「いんたねっとでSET」
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