子育て民の直面する「今日はどこで遊ぶ?」問題……。絶賛2歳児を育児中の筆者も、毎日のようにこの問題にぶつかっています。
今回、荒川区で子育て中の皆さんにぜひ紹介したい遊び場を見つけました! 子どもはもちろん、親までリフレッシュできる夢のような場所、「にこるーむ」。今回は実際に訪れた体験をレポートします。
1組ずつ利用できる安心感
子育て支援施設をいくつも利用してきた筆者ですが、にこるーむを知ってまず驚いたのは「予約制で1組限定」という仕組みです。
一般的な公共の遊び場は常に利用者が多く、他の子との接触にヒヤヒヤする場面も少なくありません。そのため、なかなか伸び伸びと遊ばせにくいこともあります。
その点、にこるーむでは親子1組ごとに利用でき、さらに保育士歴10年の「のりこさん」が寄り添ってくれます。
時には子どもの遊びに付き添い、時には親の相談に耳を傾けてくれる。そんな丁寧なサポートがあるからこそ、親子ともに安心して過ごすことができます。
その子らしさを大切にできる、安心の空間
ウェルカムドリンクには紅茶やオーガニックのチャイが用意されています。チャイは特別にオーダーして仕入れているもので、のりこさんのこだわりが詰まっています。ノンカフェインの種類も多く、細やかな気遣いを感じられました。
さらに、荒川区で購入したエピソードなども伺えて、とても興味深かったです。
紅茶を選ぶと、のりこさんが慣れた様子でサッと紅茶を出してくださり、自然にお話を聞いてくれます。
娘の様子を見ながら最近の発育についてお話しすると、それに合わせて部屋にあるおもちゃをササッと変えてくださり、その子に合った遊び方を作ってくれるのです。
にこるーむでは常に、子どもの様子を見て遊ばせる玩具を入れ替えているとのこと。そのため何度来ても子どもが飽きることもなく、どんな時期のお子様も目一杯遊ぶことができます!
にこるーむでは年齢制限なく遊べるため、赤ちゃんから幼稚園児まで楽しめる手作りの感触遊びも用意されています。
赤ちゃんは感触を楽しみながらハイハイ、立ち始めの子どもは触ったり踏んだりして遊びます。さらに幼稚園児くらいになると、感触遊びに使う玩具を一緒に手作りすることもあるそうです。
年齢制限なし! 遊び方も多種多様
主に小さい子で生後1か月から、上は小学校低学年までの子どもたちが利用しているそうです。
年中さんからは、月に数回ほど子ども料理Dayや、キャンドル作りなどのイベントも行っているとのこと。また、ママ向けには麹調味料を手作りするイベントなどもあり、親子それぞれに合った体験を楽しむこともできます。
なんとイベント日だけでなく、通常利用の日にも希望があれば料理を行うことが可能だそうです。遊びの延長線で学びや思い出が増えていくのがうれしいですね。
米ぬかにダイブ! 新体験の感触あそび
また、ウッドデッキでの外遊びも可能です。夏場は水遊びが中心ですが、季節ごとに合わせた遊びを、のりこさんが考えて取り入れてくれます。
今回は「米ぬか遊び」をさせてもらいました。砂遊びに似ていますが、米ぬかなのでより自然を感じられるのが魅力! 頭や顔にかかっても心配がなく、着替えさえあれば思い切り楽しめます。
娘はこの米ぬか遊びが一番のお気に入りでした。米ぬかの中におもちゃを隠して宝探しをしたり、コップに入れてドリンクごっこをしたり、最後は米ぬかプールのように全身で遊び尽くして大ハシャギでした。
家では後片付けが気になってなかなかできない遊びも、のりこさんが快く伸び伸びやらせてくれるので、親子ともに思い切り楽しむことができます。
絵の具遊びにシャボン玉まで
外には絵の具遊びも用意されており、子どもが大きな模造紙に自由に描くことができます。描き終わった作品はウッドデッキで乾かしてくれ、最後には持ち帰ることも可能です。
幼稚園児くらいのお子様だと、この大きな模造紙にたくさんのものを描くそうです。こちらも家ではなかなか思い切ってできない遊びなので、親としても貴重な体験をさせてもらえたなと感じました。
さらにシャボン液を娘が見つけたため、シャボン玉までやらせてくれました。大きなシャボン玉作りの苦戦には、娘も私ものりこさんまで皆んなで盛り上がって行いました!
ベテラン保育士ならではの手際の良さ
終始のりこさんはうまく娘を誘導してくれます。外遊びの後片づけをしている間、今度は窓にかけるクレヨンを出してくださり夢中で描いてる間に他の遊びを撤収。
こうした動きのおかげで、さまざまな遊びを次々に行うことができました。のりこさんの無駄のない動きに、親として学びがたくさんありました。
実は、娘はのりこさんとこの日で会うのはまだ2回目。のりこさんにすっかり懐いていました。私が離れても全然平気で遊んでいる姿には正直びっくりでした。保育主任の経験、保育士歴10年ののりこさんだからこそ、子どもとの信頼関係を自然に築けるのだと感じます。
自身の大変な育児経験が「にこるーむ」の誕生に
現在はお子さんも自立されたというのりこさんですが、育児中は悩みや後悔もたくさんあったそうです。難聴のあるご長男との向き合い方や、4歳違いのご次男には「母として正しくあろう」と頑張りすぎてしまったこともあったとのこと。
私から見るのりこさんは、「こんな人がお母さんだったら安心だろうな」と思える方です。そのため、息子さんたちとの関係で違和感を感じて悩み、少しずつ信頼関係を築き直していった話には、のりこさんの優しさや人間性がとても伝わってきました。
親と子ども両方に寄り添う相談も
のりこさんは、保育士としての知識だけでなく、自身の育児経験から得た子どもの発達や育児に関する知識を、さまざまな現場で役立てています。
また、ご自身の長男に難聴の障がいがあった経験から、発達がゆっくりな子どもの相談にも対応しています。にこるーむは1組限定の利用なので、通常の子育てサロンでは話しにくいことも、クローズドな環境で相談することが可能です。
現在、にこるーむではZoomでの個別親子相談も行っています。そのほか、地域の子育て支援施設や保育園での園内研修、講座や勉強会なども行っているそうです。
親子一組一組に寄り添い、安心して遊べ、相談できる空間。にこるーむは、子育てに悩むママ・パパにとっての「心強い味方」と言える場所ですよ。興味のある方は、一度ご利用してください。
<店舗情報>
- 店名:にこるーむ
- 利用料:1時間/2,500円、2時間/4,000円
- 住所:東京都荒川区南千住(自宅のためご予約お問い合わせの際、詳細をお知らせいたします)
- 営業時間:土日祝の10:00〜/13:00〜(平日もご希望あれば開室)
- Instagram:@niko_room22