東京都が公表する「地震危険度ランキング」で荒川区町屋4丁目が都内で1位に。他にも区内の多くのエリアがランキング上位に入っており、荒川区にとって防災は非常に大きなテーマです。
子どもたちに防災意識を伝えたい……。そんな思いで今年3月に実施された「あらかわ 防災×景観カルタ寄贈プロジェクト」のクラウドファンディングは138名からの支援を受け、目標額を突破。無事成立しました。
寄贈プロジェクトを手掛けたのは、 荒川区都市計画課と区民たちが共同で運営する荒川区景観まちづくり塾の卒業生からなる、あらまちカルタ製作委員会。
荒川区内のさまざまな景観を防災に結びつけた45枚のカルタを作りました。
荒川区民なら必ずどこかで目にしたことがある景観がカルタになっています。
荒川区は松尾芭蕉の『奥の細道』の旅立ちの地としてゆかりがあり、平成27年に「荒川区俳句のまち宣言」を行いました。
景観×防災カルタの読み札も五・七・五で表現されています。
あらまちカルタ製作委員は、クラウドファンディングで集めた支援金をもとにカルタを印刷。
区内の学童クラブや放課後子ども教室(にこにこすくーる)、ふれあい館・ひろば館といった、放課後に小学生が利用できる施設44カ所に寄贈します。
小学生の支援者も! カルタ寄贈式
去る8月21日、サンパール荒川2階の展示スペース「ARAKAWA1-1-1ギャラリー」でカルタの寄贈式が行われました。
集まったのは、あらまちカルタ製作委員会と荒川区の担当者の皆さん、そしてこのプロジェクトに関心をもち、クラウドファンディングに参加した最年少の支援者である小学生の石橋さん。
区民、行政、大学。多くの人の力を得て、5年の歳月をかけて「あらかわ防災×景観カルタ」は完成しました。
寄贈式の冒頭、感謝の気持ちを述べるあらまちカルタ製作委員の代表、山本展久さん。これまでを振り返り感動もひとしおです。
「よく歩く荒川区の風景がカルタで表現されています。子どもたちがカルタ遊びを通して街の魅力を再発見し、防災意識を身につける機会になるよう、大事に使わせていただきます」
寄贈先である学童クラブなどを管轄する荒川区の担当者さんも、感謝と喜びのコメントを寄せていました。
最年少の支援者、石橋さんには感謝状が贈られました。
子どもたちに防災意識を届けるためにスタートしたクラウドファンディング。当初は思うように支援が集まらず難航していました。〆切まで10日を切っても目標額の60万円まで25万円ほど足りていない状況。そのもようは荒川102でもお伝えしていました。
「目標額に届くだろうかという不安があったなかで、運営としても大きな驚きであり、背中を押していただきました」
クラファンの行方を追って取材していた私も、このようなエピソードがあったことを知り、感謝を伝えるこの場に居合わせることができてうれしく思いました。
展示会のもようをアーカイブでお届け!
現在、順次発送が行われているあらかわ景観×防災カルタ。今から購入したい!という人は公式ホームページをご覧ください。
カルタってどんな内容?と気になった人に向けて、寄贈式が行われたARAKAWA1-1-1ギャラリーで9月6日まで行われていた展示会のもようを写真でお届けします。
絵札の並べ方、気になりませんか?
荒川区の地図のように、題材にされた場所と同じ位置に並べられています。あなたの自宅の近くはどんなカルタになっているでしょうか?
購入はこちら!
>> あらかわ防災景観カルタ公式ホームページ
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