荒川区にまつわる二人の美空ひばり

荒川区出身の有名人の名前が書かれているものを見ると「美空ひばり」という名前があります。

皆さん、有名な歌手の「美空ひばり」さんを想像されるかもしれませんが、こちらは女優の美空ひばりさんです。

日暮里生まれで戦前に松竹歌劇団で浅草国際劇場デビュー。映画にも主演、準主演で出演しましたが、昭和18年に結婚引退。現在も神奈川県内に93歳で暮らしているとか。

ネットで写真を探してみたのですが見つかりませんでした。Wikipediaには、美空ひばり(女優)で項目があります。本名、高城富久子(結婚後、山本富久子)だそうです。更にこの人の先輩には、御空ひばりという方もいるそうです

歌手の美空ひばりは、女優の美空ひばりの引退後にデビュー。偶然の一致で同じ芸名となったそうです。で、ややこしいのは歌手の美空ひばりが荒川区と無縁かというとそうではないということ。

大スター美空ひばりの母、加藤喜美枝は南千住3丁目の石炭商の家に生まれました。ステージママの走りとも言われる母と二人三脚で美空ひばりはスター街道を突き進みます。

美空ひばり自身は、横浜市磯子区滝頭の魚屋の生まれ。私も自分の主催するまちあるきで生家のあった場所やデビューした横浜国際劇場跡(現在は野毛のJRA)を訪れたことがあります。

8歳の時に家族が私財をなげうって作った青空楽団で、公民館や銭湯を回ります。第四瑞光小学校の校庭に設けられたステージでも歌ったことがあるそうです。また母の実家から浅草の木馬亭へ浪曲を聞きに都電に乗って通ったこともあるそうです。

日本の国民的大スター美空ひばり。荒川区生まれではないものの、そのルーツに荒川区があり、考え方や生き様にも影響を与えたのでしょうね。

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