町屋の居酒屋、呑ぐ里を間借りした南インド料理店
本格的な南インドの菜食料理や肉料理を食べられると話題の、町屋にオープンした「POSITIVE MASARA ATTITUDE(ポジティヴ マサラ アティチュード)」に行ってきました。
しっかり横文字の店名なのに和風の内装です。
というのもこの店は町屋の居酒屋、呑ぐ里(どんぐり)を月曜、火曜日のランチタイムに間借りして営業しているんですね。
メニューはVEGAN MealsとNON VEGEの2種類のみ。
内容は季節や気温によって変わるそうです。
ヴィーガン(菜食)なんですね。
筆者は三度の飯より肉が好きなので肉が全くないなんてちょっと味気ないんじゃないか……と不安になりつつVEGAN Mealsを注文しました。
一つのプレートにまとまって見た目もきれいです。
料理と食べ方の説明を店主の杉山さんに聞いてみました。
「手前の野菜は左からカブの葉、にんじん、モロッコインゲンです。野菜によって塩加減を変えているのでそれぞれ味が違います。
奥のカトリ(スープの入ってる容器)は左からパプリカサンバル、ペッパーラッサム、里芋のコロンブです。右側上はウールガイというインドのピクルス、右側下はパチャリというヨーグルトドレッシングです」
とてもスパイシーな良い香りがします。
「食べ方はまずスープが入ったカトリ(スープの入っている容器)を外に出しちゃいます。そしてご飯を拡げると食べやすくなります。あとはスープとして飲んだりご飯とまぜて食べたり楽しんでください」
さて早速食べてみます。
まずスープとして一口飲んで味わいます。サンバルやコロンブに比べてラッサムはサラサラ、食感の違いがおもしろいです。次にご飯にかけて食べてみます。ご飯は日本のお米より長く、タイ米より短いポンニーライス。
それぞれスパイスの香りの中に野菜本来の味をしっかり感じます。一つ一つ味わった後には、ラッサムとコロンブの混ざったところに野菜やウールガイを混ぜて味が変化するのも楽しみの一つ。食べながらちょっと野菜やカレーを足したりして、これがとても楽しいです。
マトンカレーをつまみに日本酒!?
続いてマトンカレーを頼みました。
ボリュームたっぷりの骨付きマトンはスプーンでほぐせるほど柔らかく、しっかり肉の味を感じるカレーです。
マトンカレーをVEGAN Mealsのご飯にかけようと思ったら杉山さんからストップが。
VEGAN Mealsに肉を入れると一気に肉の味だけになってしまうとのこと。少しだけ試してみたら確かに肉のカレー味に。とても繊細な味の違いを楽しんでいたことに気づきました。
マトンカレーはどうやって食べるのがおすすめなんですか?
「お酒に合わせて食べたり、別にご飯を頼んで食べる人が多いですね」
ということでマトンをつまみに日本酒を飲んでみました。意外にもインド料理と日本酒は相性が良いんですね。
夜は和風居酒屋に! 実店舗も探しています
なぜ町屋にお店を出そうと思ったんですか?
「もともと鶯谷のWhat’s upっていうライブハウスのランチタイムにインド料理を出していたんです。生まれも育ちも町屋なので町屋にお店を出しました」
ライブハウスでランチっておもしろいですね。というのも杉山さんはSUN CHILDREN SUNというハードコアバンドのヴォーカルです。
POSITIVE MASARA ATTITUDEという店名も1980年代のハードコアシーンで使われていたP.M.A.(POSITIVE MENTAL ATTITUDE)という言葉からきています。
「都電あらかわ遊園駅のなんどりの作る南インド料理に感銘を受けて、この店を始めました。都内でも珍しい美味しい菜食、ベジタリアンの南インド料理を提供しています。夜はおひとり様からゆったり日本酒と美味しい料理を楽しめる居酒屋です。是非食べに来てください。実店舗探しもしているので、良い物件あればご連絡いただけるとありがたいです。よろしくお願いします」
カレーやヴィーガン料理のイメージががらっと変わる一皿、ぜひ食べに行ってみてください。
<店舗情報>
- 店名:POSITIVE MASARA ATTITUDE(ポジティヴ マサラ アティチュード)
- 住所:東京都荒川区町屋2-8-16 ※韓国居酒屋 呑ぐ里を間借り営業
- 営業時間:月曜日、火曜日 11時30分〜14時 18時からは和風居酒屋として営業
- Instagram:@positive_masara_attitude