パティシエが奏でるクラシック!谷中のCの繊細なパフェはまるで音楽のよう

谷中銀座の入り口、夕焼けだんだんの上に2021年3月オープンした「Parfait&Tea&Bar C」。
パティシエが作るパフェを楽しみながらお酒や食事も楽しめる、というコンセプトのお店。

「お酒を飲むときの雰囲気が好きで」という店主が、女性でも、昼からお酒を楽しみながらスイーツも楽しめるお店を、とオープンしました(緊急事態宣言中はお酒は提供していません)。

お店はビルの2階にあり、扉を開けると、表のビルの外見からは想像しづらい、ヨーロッパ風のテーブルや椅子などの調度品で統一された華やかな空間。谷中にこんな場所が!、と気持ちが上がります。

ソファなどはできるだけお一人、グループでも落ち着いて寛いでいただけるようにと、あまり詰め込みすぎずゆったりと、視線も気にならないような方向で設置されています。

「うちは自分へのご褒美や特別な時などに来ていただいて、1時間でも2時間でも、ゆっくりスイーツを楽しんでもらえる場所にしたいんです。実は一つ一つの椅子の座り心地も違っていたりするので、ぜひいろいろ試してみていただきたいなと思います。」と店主の中野さん。

店主の中野さん(右)とパティシエの小原さん(左)

お店の推しはなんといってもパフェ。
定番メニューのパフェに加え、季節に合わせたパフェなども随時新作を出しています。

パティシエの小原さんはこの世界で仕事を始めて8年目。
Cで出されるパフェのコンセプトや盛り付けは小原さんの「作品」とも言えるもの。
すべて手作りの食材を使って手間をかけたパフェはどれも繊細で、思わず声をあげてしまうような芸術品のような美しさ。

「香りを大事にしているんです」という小原さんのパフェは、ひと手間を加えることで食材が持つ甘さや渋さなどの良さが程よく引き出された新鮮な果物やチョコレートをベースに、それを引き立てるハーブなどの香りが絶妙にマリアージュしているのが特徴。

まず頂いたのはカシスとタイムのパフェ。
テーブルで待っていると最初に金色のお皿で運ばれてきて気分が上がります。

お皿も華やか!

続いてパフェが運ばれてきました。

コンセプトは「カシスとタイムのマリアージュ」。
カシスのアイスクリーム、タイムの香りのクリームとゼリー、フレッシュなブルーベリーなどをベースとし、上に乗っているのはカシスのメレンゲ、赤く色づけされたホワイトチョコ。全て手作りです。

そこにあるだけでアートのよう

口に運ぶ少し前からふわっと香るタイム。
口に入れると優しくすぅっと爽やかな香りが溶けていきます。。。
どの食材も埋没することなく、ちゃんと一つ一つの存在を瑞々しく感じられて、味わえる。

これは確かにブランデーを嗜みながら、ゆっくり楽しみたい。。そう思わせる大人の一品。

続いていただいたのはオレンジとジャスミンのパフェ。
「少しオーブンで水分を飛ばしています」というオレンジは甘みがぐっと引き出されています。
そこに加えられているのはみずみずしい緑のアクセントを加えるスナップえんどうのスプラウト。
お店で今一番人気の商品というのも頷けます。

これから定番になる予定という新作のチョコのパフェもいただきました。
見た目からして美しいですね。。

チョコパフェは食べているうちに味がきつくなりがちですが、こちらは甘さ控えめの大人のチョコで、どれだけ食べても胃がもたれません。

パフェはゴージャスさを競うあまりゴテゴテすることが良くありますが「人が感じ取れる味の数には限りがあるんです。あまり味が多すぎるとわからなくなるので、そこまではいかない範囲で様々な味や食感が楽しめるように」というのがCの考え方。

確かに、他では見ないような変わり種も含めいろいろな食材を使っているのに、全体としては統一されたテーマに沿った中で繊細な味覚の変化が楽しめる「作品」になっているのがわかります。

最後にいただいたのは、人気の「3種のミニパフェ」で提供されている「大葉のミニパフェ」。

小原さんが「桜のシーズンが終わったので、新緑の季節に合わせたメニューを出したいな、と思っていて」と考えた一品です。
もう見た目からして可愛すぎる。崩すのがもったいない気分にさせてくれますね。

こちらの特徴はなんといっても大葉が香るグラニテ。
それにチーズクリームや少しドライされて食感の楽しいキウイが加わって緑のマリアージュを形成しています。

勝手ながら「6月の初夏の雨上がり。雨粒が残る葉の緑鮮やかな紫陽花。」を感じました。

大葉がこんなスイーツに変わるなんて。。スイーツ好きで各所を食べ歩くという中野さんが小原さんのスイーツを初めて食べたときに「「すごいセンスだと驚いた」と言うのもわかります。

パティシエの手作りパフェを、少し非日常な空間でゆったりと楽しめるC。

空間、スイーツの造形、運ばれてくる香り。それらをしっかりと締めてくれる味。
どう表現したらいいのだろう、、と思っていたら思いつきました。

これは、「スイーツが奏でるクラシック音楽」です。

ぜひあなたも、パティシエが奏でるクラシックを、聴いてみて。
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