荒川ラーメン紀行:仁ラーメン(閉店)

「仁ラーメン」は、区立ひぐらし小学校の近くにある。

店長の井上さん。

駅や繁華街からは少し離れており、決して地の利があるとはいえないこのラーメン屋は、しかしいつもお客さんの賑やかな声であふれている。
そんな、我が家の子どもも大好きな仁ラーメンさんが、今回の荒川ラーメン紀行の舞台。

– お店のオープンはいつでしょうか?

2012年4月にオープンしました。飲食業には20年ほど従事しています。ラーメンに関わってからは10年になります。

– どうして荒川区にお店を?

出身は目黒の出身ですが、今は船橋に住んでいるんで、京成で一本で来れるなあと思って、あとは物件探している中でたまたま、ということではあります。結局電車はあんまり使っていないんですが(笑)。

日暮里駅から徒歩5分。ひぐらし小学校近く。

– 女性やファミリー客が多いですよね

そうですね。いろんな方が来ていただいて、飲みに来られる方も多いです。そういうお店にしたいとは思っていたので有り難いです。
私の出身である目黒のあたりでは若い人も多いせいか、あまり定着せずに人の入れ替わりが激しいです。荒川区はその点、割りと定着されている方が多いようにおもいますし、年配の方だけで連れ立ってお店に来られてお酒を飲んでいたりとか、そういうことって目黒では無かったんですよ。

ボトルがたくさん入っていて、常連客が多いことが伺えますね。

– ラーメンの特徴は?

仁ラーメンは豚骨醤油です。豚骨系ではありますが、かなりあっさりしていると思います。具材を活かして一品ずつ真面目に丁寧に作ることを心がけているつもりです。カウンター席を通じてお客さんの反応もよく見えますので。まだまだ完成形ではないので、仕入れを追究して、更に完成度の高いものを作りたいと研究中です。

しっかりと味があるけど後味あっさり系の看板メニュー。くどすぎず、飲んだ後の〆めに罪悪感無くイケる感じ?

– 人気のメニューを教えてください

仁ラーメンとチャーハンが人気です。その他、辛味噌担担麺、ピリ辛塩ラーメン、創作おつまみなどもオススメです。

どのメニューも近所では評判。

– 水餃子も美味しそうですね。

いつもすぐ売り切れてしまう人気メニュー。皮は手作りでプリプリ。滋養を感じるスープが胃にしみわたります。

皮から作っている100%手作りの餃子なんですが、はるゆたかという小麦が、もともとパンで使うようなもちもちしたコシのある小麦でして、それをあっさりとした塩味のスープの中に入れて、つるんと喉越しはいいのだけどもちもちとした食感を楽しんでいただけるものになっています。

その他にも創作メニューは頑張ってまして、「こんなメニューがあるんだ」というようなお客さんの反応が嬉しくて、店長と2人で相談しながら定期的に作ってます。ラーメン屋ですからラーメンのことはちゃんとやりつつ、喜んでいただける料理人でありたいなと思ってます。

– 気さくで楽しんでいる感じがお客さんからも漂ってきますよね

お客さん同士で仲良くなっちゃったりしてますね(笑)。
オープンしたばかりのころは結構ラーメン業界誌の方とかが取材に来られたりもしたんですが、僕らとしてはやっぱり地元の人に来てもらいたいな、と思ってます。
地元の人に「こういうお店が近くになって嬉しいね」と思ってもらえるようにやっていきたいと思ってます。お気軽に利用していただければ幸いです。

店長の井上さん。オーナーの仁さんと2人3脚でお店を運営されてます。

近所ではリピーターが多いことで知られる仁ラーメンさん。忙しい中でも快く取材に応対していただけました。

お客さんが気軽に楽しんでいる印象のあるお店ですが、その裏には、満足のいくラーメンや創作メニュー作りにきっちり取り組んでいるオーナーと店長の気持ちがあるんだなぁということを実感できるインタビューでした。


<店舗情報>

正式名称:ラーメン&中華ダイニング仁
住所:荒川区西日暮里2-13-11 102号
主なメニュー:仁ラーメン(650円)、チャーハン(680円)、担担麺(800円)など
営業時間:11:30~15:00(ラストオーダー14:45)、17:00-24:00(ラストオーダー23:30)
定休日:日曜日
電話番号:03-6315-3934


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