東日暮里にひっそりと佇む一軒家レストラン、三好弥。実は気になっているという方、多いんじゃないでしょうか?
この三好弥という屋号のお店は都内を中心に数十軒ある洋食店で、荒川区内には現在二店舗営業しています。
今回は鶯谷駅から徒歩7分ほどの下町の小さなレストラン 三好弥さんにお邪魔してきました。
三好弥さんの各店舗は代々のれん分けで増え続けたそうです。とは言っても各店につながりはなく、独立してからは独自に営業しているのだとか。
こちらの三好弥さんの創業はなんと50年前。芝大門にあった三好弥(初代からのれん分けされた二代目)で10年間修行したのち、昭和42年に独立したそうです。
修行を始めた昭和32年というと、東京タワーができた前年で三丁目の夕日の頃になります。お店の場所も芝大門ということで東京タワーの目の前ですね。
前回の東京オリンピックが昭和39年なので高度成長期の真っ只中、洋食がまだ珍しく、ごちそうだった時代です。
ウッディな店内に貼られたメニュー。洋食の定番から居酒屋メニュー、焼きそばなど洋食店には似合わないものもちらほら。
それらは常連のお客様にお願いされて増えていったそうです。
お店はご主人夫妻と息子さんの三人で営業。
修行時代も含めれば60年も洋食を作られている超ベテランなご主人と、某一流ホテルのレストランで修行された息子さんが料理担当。息子さんが修行したレストランの料理もメニューに取り入れたとか。
お店の名物の味噌とんかつ。
ご主人の修行時代の弟弟子が退職し、味噌カツの本場、豊川で独立。その際にお店のイロハを教え込んだ替わりに教えてもらったのが味噌カツだったそうです。それが40年ほど前のこと。
三河名物の味噌カツを東京の人向けにアレンジした味噌カツは今でも大人気メニューです。
さっくり揚がったカツにこってりとした味噌の相性は抜群。添えられた千切りキャベツにつけても美味いです。
ご飯がいくらでも食べられますね。
こだわりは安心素材と手作り。ハンバーグで使う挽き肉もお店で挽くこだわりよう。
みっしり詰まった挽き肉に玉葱の食感が楽しい。
お客さんは地元の人が多く、子供の頃にお子様ランチを食べていた人が自分の子供を連れてくるようになるのだそうで、まさに地元密着。
お客様と一緒に長い年月を重ねてきた愛されるお店です。
人気メニューはクリームコロッケにお子様ランチ。もうファミレス以外でお子様ランチを食べられるお店もなかなかないですね。また、冬には牡蠣フライも人気だそうです。
奥様が三河出身で三河の素材を使った料理もいろいろ。
名古屋めしに手作りの洋食を食べることができる老舗洋食店。50年の歴史のある洋食店は東京中を探してもなかなか無いですよね。だからと言って常連以外入れないお店ではありません。
アットホームなお店で昔なつかしい洋食と食べてみませんか?
<店舗情報>
- 営業時間:11:00〜14:30 17:00〜20:30
- 定休日:日曜日
- Facebook:https://www.facebook.com/misokatu3448/
- URL:http://www.max.hi-ho.ne.jp/miyoshiya/
- 住所:東京都荒川区東日暮里4-2-19
- 電話:03-3891-5934
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