2月5日、東京は昼から雪。不要不急の外出は控えるよう言われている中に行ってきましたよ、浅草東洋館。
浅草東洋館は、正式には浅草フランス座演芸場東洋館といいます。浅草演芸ホールの上にあるお笑い専門の劇場です。もともとフランス座というストリップ劇場で、ビートたけしさんが若いころ修業した場所としても有名です。
今回のお目当ては荒川102でも過去に1回取材している、日暮里出身の兄弟漫才コンビ「きんぶら」。2月27日、日暮里サニーホールで開催される漫才協会主催、漫才新人大賞の予習に来たのです。
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いざ、浅草東洋館へ!
荒川区民にとってなかなか出にくいと思われている浅草ですが、南千住からはつくばエクスプレスで1駅。南千住に住んでいる私としては町屋に行くより浅草に行く方が楽なんです。
しかも浅草東洋館は、つくばエクスプレスの浅草駅徒歩1分。雪でもほぼ濡れずに到着。
1階の受付で2,500円を払い、4階の劇場へ。
ちなみに漫才協会所属の芸人108組のプロフィールが全てわかる『ザ・漫才協会ファンブック』(主婦の友社刊 3,980円・税込)を購入すると、購入特典として基本的に毎月1日~19日に開催している漫才協会主催「漫才大行進」が何回でも500円引き!(他の割引サービスとの併用は不可)
これはぜひ活用したい。
12時半、開演。1組目は高円寺k。情報によると2023年2月結成とのことで、あまり期待せず見ているとおもしろいじゃないですか。今日は期待できるんじゃないか?
元夫婦コンビのはまこ・テラこは離婚しているにもかかわらず一緒に住んでいるとのこと。2人でともに腕立て伏せをする姿にはもはや愛しか感じなかった(笑)
第一部、注目といえばビッグスモールン……ではなく「たまらんぜ」がクセになるビッグボーイズ。
「お金が欲しくてたまらんぜぇ~、彼女が欲しくてたまらんぜぇ~、たまらん、たまらん」
お笑いラップたまらんぜからスタート。これはぜひ生で聴いてほしい!
もう耳に残ってたまらんぜ。
ついに、きんぶら登場!
休憩を挟んであっという間に第2部。2組目に、ついにお目当てのきんぶら。
舞台袖から出てきてまずは、きゅーぴぃさんが客席に向かって決めポーズの「よろしキューピーッ!!」
客席から拍手が! 盛り上がります。
「兄弟で漫才やってます。兄のきんぐまさき、弟のきゅーぴぃゆうき。2人合わせてキングオブブラザーズ、略してきんぶらと申します」
客席とステージが近いので、直接話しかけられている雰囲気がテレビとは違い新鮮です。
自己紹介の後、テンポよく漫才が進みオチがくるとドッと笑いが起きます。
「今、整体がブームです」
「うちらが住む日暮里にもけっこうお店ができてきたりしてね」
お、さりげなく荒川区ネタを突っ込んできましたね! 荒川区民としては知ってる地名が出てくるととても親近感が湧きます。
客席を巻き込みながらのあっという間の10分間、とても楽しめました。
舞台直後のきんぶらにインタビュー
舞台が終わった直後の2人にお話を聞きました。
おつかれさまでした。
初めて浅草東洋館できんぶらの舞台を見ました。浅草東洋館の良いところをおしえてください。
「客席と舞台の距離感ですかね。通常お笑いライブでは3分とか5分の出番なのですが、東洋館では10分。お客さんと対話しながらネタに入れるのがいいですね」
たくさん話しすぎて師匠からネタをやれって言われることもあるとのこと。
たしかに直接話しかけられる感じはテレビでは味わえない演芸場ならではの感覚です。
「あと、最近お客さんの年齢層が広がっていると思います。若いお客さんも増えました。それとお客さんとは関係ないんですが楽屋にたくさんの先輩、師匠がいるので礼儀やしきたりをきっちり教われることが良いですね」
ベテランの芸人さんのお手伝いに行ったときにとても褒められたそうです。
さて2月27日に日暮里サニーホールで行われる漫才新人大賞ですが、超地元開催ですよね。
「そうなんです。楽屋いらないですよ、家帰ればいいんで(笑)」
と、きゅーぴぃーゆうきさんが言うと
「審査員さんたち家に呼んでもいいよね」
と、きんぐまさきさん。インタビュー中のかけあいも、もはやネタなのでは?というぐらい息が合っています。
地元、日暮里ではよく行く店とかあるんですか?
「菊一とか一由そばとか。ゲソ天大盛 or 特盛を食べて、ジャンボゲソ握りをテイクアウトとか」
美味しいですよね、一由そば。
24時間やっているのも心強い!
漫才新人大賞の意気込みを教えてください。
「偉そうなこと言える立場にはいないんですけど、大会だからって気を張っているとかはないんですよ。賞を取るとかいう気持ちよりも、その日のお客さんを笑わせたいっていう気持ちが強いんです」
いつもと違うホール、緊張しないんですか?
「やっぱりすごい緊張しますよ。逆にリラックスしてやるとダメなんですよ」
と、きゅーぴぃゆうきさん。
「舞台の袖で緊張しているきゅーぴぃを見ると冷静になれますね」
と、きんぐまさきさん。
荒川出身の、きんぶらを決勝に送ろう!
今回の漫才新人大賞は予選、決勝とも日暮里サニーホールです。(以前は決勝は別の日に国立演芸場で開催)
決勝進出5組の選出は審査員選出による4組に加え、1組は観客の投票数による選出だそうです。
きんぶら以外にも新人芸人が30組登場。これだけ多くの漫才を見れることはなかなか無い貴重な機会です。2月23日はサニーホールに行って地元、荒川出身芸人を決勝に送りましょう!
<公演情報>
爆笑ひぐらし名人会『2024年度漫才新人大賞』
- 公演日時:2024年2月23日(金・祝)15:00 開演(開場14:30)※終演は19:30頃を予定
- 会場:日暮里サニーホール
- 出場者:チラシをご参照ください
- 特別審査員:ユウキロック
- 会員審査員:塙宣之(ナイツ)、宮田陽、セイワ太一(エルシャラカーニ)
- ※決勝進出5組の選出は 審査員選出による4組に加え、もう1組はお客様投票数による選出となります。
- MC:中島和彦(コンパス)
- チケット(予約券・当日券):3,500円(全席自由)
〈チケット事前予約方法(メール)〉:メール件名に「漫才新人大賞チケット予約」とご明記の上、本文にお名前(フリガナ)・予約枚数をご入力いただき、下記メールアドレスまでお送りください(チケット代は当日受付でのご精算となります)。
〈受付メールアドレス〉info@manzaikyokai.org
また3月1日にはきんぶらの2人も所属する漫才協会会長のナイツ塙宣之さん初監督作品「漫才協会 THE MOVIE 舞台の上の凝りない面々」が公開されます。
浅草・東洋館の舞台に思いを懸ける芸人たちと漫才協会の“今”を捉えた、笑顔と涙のヒューマンドキュメンタリー作品。
こちらも必見です。
関連サイト: 「漫才協会 THE MOVIE 舞台の上の凝りない面々」