惜しまれつつ廃業、野崎湯さんありがとうさよなら会が開催されました





多くのファンが別れを惜しんだ「野崎湯さん ありがとうさよなら会」


2023年3月31日に廃業した野崎湯。

最終日には大勢の常連客や銭湯ファンが閉店時間まで別れを惜しんでいました。



4月2日には「野崎湯さん ありがとうさよなら会」を近隣有志が企画し開催。
遠方からも銭湯ファンや常連客が集まり、写真撮影を行いました。

普段入ることができない異性の風呂場を見て「こんな絵が描いてあったんですね」とか「こんなドライヤーがあったんだ」という声も。

14時、お別れ会がスタート。
女湯の脱衣所に設けられた客席は満員に。主催者や協力団体のあいさつと続き……

店主、市川さんのトークショー。
野崎湯の名前の由来、リアカーで燃やす木を遠くまで取りに行っていた話など、みなさん感慨深く聴いていました。

「銭湯やっててよかったなあってことはありますか?」というインタビュアーの問いに
「一番よかったことはうちの奥さんが嫁に来てくれたこと。私を支えてくれたこと。こんな道楽の親父と頑張ってくれました。これからは恩返ししますのでよろしくおねがいします」
と奥さんに花束贈呈。

思わず涙の感動のシーン。
拍手が巻き起こりました。

第2部はYCB荒川町屋吹奏楽団の演奏会。


名曲や昭和歌謡が演奏されました。

後半は「青い山脈」や「高原列車は行く」などをお客さんたちと一緒に歌い、歌声喫茶のような雰囲気に。


夕方になると放送でかかるあの曲「あらかわ 〜そして未来へ」の演奏では「今、あらかわー、そしてーのざーき湯ー」という替え歌に。

16時からは銭湯の備品のチャリティー即売会が行われました。
売り上げはすべて寄付されるそうです。

年代物の体重計や銭湯ののれんなど新たな場所に運ばれていきました。

地元の銭湯がなくなるのは寂しいですが心温まる会でした。

長い間ありがとうございました。

<店舗情報>

  • 名称:野崎湯
  • 住所:東京都荒川区荒川2丁目59−2

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