最近、文字を書いてますか?
パソコンなどの普及もあり文字を書く機会が減っています。それでもやっぱり手書きの手紙をもらったりすると嬉しい気持ちになりますよね。
「かく(書く・描く)」をキーワードに万年筆やインク、紙などの筆記具を紹介するイベント「第1回 東京インターナショナルペンショー」が9月29、30日に東京都立産業貿易センター台東館で開催されます。
荒川区の企業も参加するこのイベントの魅力を主催者の一人である笑暮屋(えぼや)の遠藤さんにお話を伺いました。
遠藤さんは都電荒川線の荒川一中駅近くにある日興エボナイト製造所の社長です。
「もともと万年筆の材料を供給していたんですよ。」
エボナイトは世界最古の人工樹脂と言われ、天然ゴムと硫黄からできています。もともと電気の絶縁材などに使われていますが、管楽器のマウスピースや万年筆、喫煙具などでも使われています。昭和30年代以降、加工が容易なプラスチックなどの台頭により需要が減ったため現在では日本で唯一、海外でも数軒しかないエボナイト工場です。
約10年前から素材供給だけではなく自社製造の万年筆の販売をし、国内外で高い評価を得ています。
「ロスアンゼルスのペンショーに2014年から出展しているのですが、日本でもこういうショーをやりたいという想いがありました。」
今年の初めから準備を始め、同じような想いの仲間が集まり参加店数は約50ブース。
滅多に見ることができない個性派ペンメーカーが全国から一堂に会します。
笑暮屋をはじめ、大橋堂(仙台)、川西硝子(栃木)、Styloart 軽井沢(群馬)、tetzbo(東京)、工房 楔(岐阜)、ヘリコ(香川)等、全国の万年筆専門店に足を運ばないと買えないインクなどのオリジナル商品を販売します。
大人はもちろん小さい子供や海外のお客様でも楽しんでいただけるトークショーやワークショップも充実です。
・セーラー万年筆の「インク工房100色インク」の全てを試し書きできるコーナー
・セーラー万年筆・インクブレンダー石丸さんと雑誌「趣味の文具箱」清水編集長対談
・1700本のインクコレクター武田健さんによる「日本インク紀行」トーク
・グラフィックレコーディングワークショップ
・分からないことは何でも答えちゃうぞ!万年筆おじさんの万年筆ズバッと解決!
・絵本作家チームによる似顔絵コーナー
さらにみんな大好き!わたあめコーナーもあります。
「このイベントでは、大人だけではなく、 成⻑していく子供たちにも、デジタルとは違う「かく」という時間を楽しんでもらう事を大きな目的としています。
様々な筆記具による手書きを体験しながら、紙や色(インク)にも様々な種類がある事を知り、普段の暮らしの中で経験できない発見や驚きを体験してもらいたいと思います。「かく 道具」「かく紙」「かく色」3 つの「かく」を味わい、楽しんでもらいたいです」と遠藤さん。
荒川区からは笑暮屋の他にもplus orange、渡邉製本、BackstreetFactoryが出展。
足立区の安心堂、台東区のカキモリなど東東京で話題の店もでているのが嬉しいですね。
「大手に比べ品揃えが少なく苦労も多いですが、市場ニーズにとらわれない個性的な製品作りが町工場の魅力です。
すべての”かく”を楽しむ人に。ご来場お待ちしております!」
と、遠藤さん。
筆記具や紙にこだわると書くことがもっと楽しくなると思います。文化の秋にオススメのイベント、足を運んではいかがでしょう。
東京インターナショナルペンショー
主催:東京インターナショナルペンショー実行委員会
開催日:2018.9.29〜30(日)(29 日:13 時~17 時/30 日:10 時~16 時)
会場:東京都立産業貿易センター台東館 7F
入場料:500 円(1 日券、通し券なし)※中学生以下無料
URL:http://tokyo-international-penshow.com/