一人でも多くの女性と子どもの健康をサポートしたい。薬剤師、鈴木怜那さん

荒川5丁目、宮地の交差点から町屋に向かう道に並ぶマンション群の中の一棟の1階奥に、OGP薬局荒川店があります。
こちらの薬局ではコロナ禍の中、2020年から様々な女性向け健康講座を開始。
主催しているのはOGP薬局で薬剤師として勤務する鈴木怜那さん。
開始から1年足らずですでに数十回の講座を開きました。

薬剤師の鈴木さん。OGP薬局はこのエントランスの奥にあります。

その内容はとても実践的で熱のこもったもの。
シニアから10代の全年代の女性だけでなく、講座によっては男性にとってもためになる内容がふんだんに織り込まれています。
そのエネルギーの源泉がどこにあるのか、お話を聞いてきました。

OGP薬局荒川店

 

尊敬する両親も薬剤師。小さいころから自然と薬剤師の道を目指していました


鈴木さんが勤務するOGP薬局は実は大阪が本社の会社。
処方箋の取り扱いに限らず、処方箋を必要としない一般用医薬品(OTC医薬品)、健康食品、血圧計・体温計などの衛生用品、女性向けヘルスケアグッズなども取り扱う薬局です。

女性ヘルスケアグッズも充実

「以前も大阪の薬局で勤務していましたが、東京でOGP薬局が開局するという話を聞いて、同じ薬剤師である主人と一緒に上京してきました。」

鈴木さん自身は滋賀県の出身。
途中産休などのブランクをはさみつつ、薬剤師の仕事を始めて9年目になります。

「両親ともに薬剤師の家庭で育ちました。父も母も尊敬していて、その背中を見て育ってきたので自然とこの職業に対する憧れがあり、小さいころから自分も薬剤師になろうと思っていました。」

両親を尊敬してますと話す鈴木さん

6年間の学生生活の後、実際に憧れの職業についた鈴木さん。
仕事は充実していたものの、就職して2年後に結婚。そして上京したことで転機が訪れます。

「結婚も出産も早くしたい、という気持ちも強かったのですが、東京に来たらすぐに妊娠し、仕事を休むこととなりました。」

無事出産したものの、子どもが生まれてみると子どものことしか考えられなくなった鈴木さん。
二人目の子どもにもすぐ恵まれましたが、そのために数年間仕事を休職することとなります。

「この頃は薬剤師の仕事に対するモチベーションも下がっていました。二人目の子どもを産んでしばらくしてから職場に復帰しましたが、この状態で仕事を続けるのは嫌だなと思っていました。」

 

ロールモデルとなる薬剤師との出会い。地域密着型薬局のイメージが鮮明に


職場に復帰したものの、これからどうしようかと考えた鈴木さん。
たまたま浅草で女性のヘルスケア講座を開催されている薬剤師の存在を知り、講座を聴きにいきました。

ロールモデルとなる先生との出会いが転機に

「とてもパワフルな先生で、薬剤師にこういう仕事の仕方があるのだと感銘を受けました。直接お話を聞きにも行ったりもするうちに、自分も同じようなことを地域の中で実践していきたいと思うようになりました。」

もともと地域に根付いた薬局を実現したいという漠然とした思いはあったものの、それが明確な形になっていなかった鈴木さん。
ロールモデルとなる薬剤師との出会いにより、その形がより具体的になり、一気にアクションを開始します。

「会社の許可も必要なので、どういった内容ならOKがもらえるかということも含めて検討しました。認知症カフェからスタートし、続いて女性向けヘルスケア講座も展開していきました。」

手作りの看板とともに

やるとなったらすぐに行動するタイプの鈴木さん。
一人でも多くの女性に一刻も早く必要な知識を伝え、サポートしたい、という思いに駆られ、あらかわ生理部(思春期〜30代向け。生理、HPVワクチンなど)、あらかわゆらぎ部(30代後半〜40代向け。更年期症状)、あらかわ生き生き部(50代閉経後。閉経後の生活と体の変化について)など、世代別に3つの講座を実施することを決定しました。

「固めてから動くタイプじゃないんです。気づいたら走っているという。。。なので、資料の内容を考え始めたらとても大変で、「うぅぅぅーーーー」ってなってました(笑)」

講座は薬局スタッフの山口さん(右)とのペアでの進行。

2人の子どもが寝てからが鈴木さんの資料作成時間。
時には深夜まで作業することもあったそうですが、ちょうど世の中をコロナ禍が襲う厳しい状況の中でもInstagramなどを駆使するなどして様々な講座を実現し、徐々に地域の中に繋がりが生まれていきました。

「更年期の講座についてはスタート前からよく質問をいただいていました。性教育についても講座開始すぐに反響がありました。娘や息子のために自分が聞いておきたい、という方もいらっしゃいます。」

 





理想とするのは「なんとも無い相談ができる」薬局


鈴木さんが理想とする「地域密着の薬局」とは何なのか、イメージを聞いてみました。

「地元の人が用が無くてもやってきたり、なんとも無いようなことを相談しにきたり。そんな、保険薬局というものが始まる前の昔の薬局に憧れているんです。」

壁面いっぱいに展開する地域情報コーナー

何か病気であれば普通は病院に行くものですが、医者に行くほどまでの状況とは思えないけど周りの人に言われるので気になる時など、薬局でも手助けできることはたくさんあるのだそうです。

「例えば女性の悩みである生理や月経の悩みについては昔から「我慢する」という慣習がありますし、婦人科に行くのは周囲の目が気になる方もいます。少しでも悩みがあれば、薬局はたくさんあるので、気軽に相談してみてほしいなと思います。」

我慢せず、近くの薬局に気軽に相談しに来てほしい

将来的にはOGP薬局のように女性のヘルスケアや性教育について啓蒙してくれる薬局が全国あちこちにたくさん増えてほしい、という夢も持つ鈴木さん。

せっかく得た薬剤師としての知識をできるだけ多くの人に知ってもらって、一人でも多くの女性のサポートをしたい。
そんな鈴木さんの思いを強く感じました。

 

自分はまだ何者でもない。しっかり実績を積んでいきたい


そんな鈴木さんですが、まだ自分の活動内容には全然納得できていないと言います。

「性教育や生理について一番伝えたいのは小学校や中学校、高校の年代の子たちです。ですが、それを実現するにはまだ自分という存在への信頼がありません。まずはしっかり講座の回数を積み重ねていき、自分は何者なのか、ということを示していく必要があると考えています。」

目の前の仕事をしっかり積んでいきたい

女性の健康の問題以外にも、薬の適正使用に関する知識など、持っている知識を少しでも多くの人に知ってもらい、日頃の生活の中で活かしてもらいたいと言う鈴木さん。
そんなにやって、しんどいと思うことは無いんですか、と尋ねてみました。

「嫌だとかは全く思わないです。もっと早く、いろいろな人に伝えたいという思いのほうが強いんです。せっかく薬局に足を運んでくださる方がいて、これだけの場所があるんだから、それを活かしてもっといろんな方に体のことを知ってもらいたい、という気持ちです。」

小さな悩みも気軽に相談できる「地域密着の薬局」。
体のこと、性のこと、気になることがあれば何でも気軽に相談しにいってみてください。

【直近の講座の予定】


・あらかわ生き生き部:8/25(糖質異常症について), 9/22(糖尿病について)
https://arakawa102.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/20210728_arakawa_ikiikibu/?instance_id=1854

・あらかわ生理部:9/11(HPVワクチンについて)
https://arakawa102.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/20210911_arakawa_seiribu/?instance_id=1859
*これ以降の予定についてはOGP薬局までお問合せください。
鈴木さんのインスタグラムでも随時発信されています。

ぜひ気軽に立ち寄ってみてください

<店舗情報>

  • 店名:OGP薬局荒川店
  • 住所:東京都荒川区荒川5-11-18
  • 電話:03-5604-9995
  • 営業時間:平日9:00-18:30、土日9:00-12:30(祝日、年末年始、GW、お盆等はお休み)
  • Instagram:https://www.instagram.com/s____arakawa/


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