ポケモンGOを越えるヒットを町屋から。〇〇×ゲームで世界を彩る「令和ゲームス」に話を聞いてみた

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提供:城北信用金庫

子供の頃、夢中になったゲームを覚えていますか?

ファミコンに夢中だった少年たちが大人になって、今度はゲームをつくる側に立ち、次の世代の少年たちの夢をつくっている。そんな会社が荒川区町屋にあります。

町屋のインキュベーションオフィス「COSA ON(コーサ オン)」に拠点を置く「令和ゲームス」です。

 

ゲームは、世の中のどんなものにも掛け合わせることができる


令和元年に創業し、今年創業2年目を迎えた「令和ゲームス」。
会社の創業理念は「ゲームで世界を彩る会社」。ゲームのノウハウを他分野に応用し、世界をより豊かにしていきたいという目標を掲げています。

具体的にはどういう意味なのでしょう?

「たとえば、ポケモンGOはグーグルマップという既存のサービスと組み合わせて新しい価値をつくりましたよね。そんなふうに、ゲームは世の中のどんなしくみとも掛け合わせて面白くすることができると思っているんです。」

そう話すのは、代表の本間さん。

代表の本間さん。小学生のとき最初にハマったゲームは「ドラゴンクエスト」。ゲームのために学校を休んだこともあったとか。

たとえば、婚活サービスにゲームを掛け合わせて、楽しみながら相手に出会うことができる新しい婚活のかたちをつくる。エクササイズとゲームを掛け合わせて、楽しく健康になる方法をつくる。

そんなふうに、既存のサービス×ゲームの組み合わせは無限にあると言います。

 

社員全員、キャリア20年前以上のベテランエンジニア


令和ゲームスのメンバーは本間さんを含めて3人で、全員同学年の同い年。

20年前に「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」など有名なゲームを数々生み出してきた大手ゲーム会社スクウェア・エニックスの同期として出会い、同じプロジェクトで切磋琢磨した仲間なのだそうです。

その後それぞれ転職・独立し別々の道を進み、昨年みんなフリーランスになったタイミングで再集結し、一緒に会社をつくることになりました。

現在は、フリーランスのときから続いている受託の仕事を中心に、それぞれ異なるプロジェクトに取り組んでいます。

「会社のメンバー3人が20年以上ゲームをつくり続けてきたベテランエンジニアで、それぞれ得意分野があるので何でもつくれる。それがこの会社の強みではないかと思っています。」(本間さん)

代表の本間さんが得意なのは、デバイスを装着すると映像がまるで現実にあるように立体的に見えるVR(仮想現実)の技術でゲームをつくること。過去にはホラーゲームなどの制作を手がけてきたそうです。

現在、趣味の競馬をもっと多くの人に親しんでもらえるような競馬ゲームを自社事業として開発中。こちらは10月に完成予定だそうです。

業務執行社員の飯野さんは今、数年がかりの大きなプロジェクトに関わっています。

「詳しいことは言えないのですが、今年の年末に、プレイステーション5やXboxに続く新しいゲーム機が発売される予定なんですね。その次世代ゲーム機に対応するゲームの開発をしています。」(飯野さん)

飯野さん。最初に買ったゲームは「マリオブラザーズ」。ハマったゲームは「ファイナルファンタジー」。

もうひとりの業務執行社員の松井さんがつくっているのは、ゲームのもう一歩奥に踏み込んだような専門的な部分。

「撮影した動画からCGをつくるリアルタイム動画生成システムの開発と、プロシージャルという計算式で形をつくる技術を生かしたゲームの開発をしています。」(松井さん)

松井さん。衝撃を受けたゲームは「スターラスター」。ハマったゲームは「ドラゴンクエスト」。

一言にゲームと言っても色々あるんですね。
3人の得意分野が見事に分散されていて、本間さんが「何でもつくれる」と言っていた意味がよく分かりました。

ちょっと余談ですが、みなさんはやっぱり、ゲームをするのも好きで得意なのでしょうか?

「そうですね。でも今はあまりゲームをしなくなりました。理由は、ゲームをしているとつくりたくなっちゃうんですよね。」(本間さん)

「ゲームをつくっているからゲームをするのも得意というわけではないんですよ。開発中、ゲームの使い心地を試してくれるテストユーザーさんに速攻でスコアを抜かれたりします(笑)」(松井さん)

 

いい場所をつくろうという熱量に、引っ張られる


全員がエンジニアの令和ゲームス。会社の立ち上げはスムーズにいったのでしょうか。

「立ち上げ自体で大変だったことはないんですよね。合同会社は設立しやすいですし、つくるのはスムーズでした。ただ、事務所を借りたいと思ったときに良い場所がなかなか見つからなくて、それがいちばん苦戦しました。」(本間さん)

シェアオフィスやインキュベーションオフィスなど、絞らずに色々な可能性を含めて探したけれど、なかなか見つからず。
町屋の「COSA ON」のことは、東京都創業NETで紹介されていたオフィスを片っ端から調べて見つけたそう。

「内覧したら、ここが飛び抜けてよかったんです。いい場所をつくろうという運営スタッフの熱量も高くて、こちらも引っ張られるというか、期待感が膨らみました。」(本間さん)

 

荒川区には、アクティブでいいコミュニティがある


実際に「COSA ON」に入居してみてどうですか?

「月1回、インキュベーション・マネージャーとの面談があるのですが、それは本当に助かっています。ここに入っていなかったら、毎月自分たちの事業を振り返ったりしなかったと思うので。」(本間さん)

経営計画を一緒に見直してくれるだけではなく、国や自治体の事業支援制度も紹介してくれるので、創業したての企業にとってはありがたいサービスだと感じているそうです。

実はボードゲームが好きだという松井さん。オフィスには自宅から持ってきたボードゲームがたくさん積まれていました。

「他の入居者の方とボードゲーム会とか開きたいですね。入居者同士の交流がもっと増えてきたらいいなと思います。」(松井さん)

ただ空間を他の企業とシェアするだけではなく、ときどき場を設けて横のコミュニケーションをとることができたら、そこから新しいビジネスのアイデアや機会が生まれるかもしれないですね。

プレゼンテーションルームやラウンジ、そして区内外からの幅広いお客さんが利用するカフェ「TOKYO LOCAL BASE」など、使える共有スペースは「COSA ON」の中に揃っているそうです。

「ここで働きはじめていちばんびっくりしたのは、1階のカフェがすごく賑わっていることです。『今日はイベントがあるんですか?』と聞いたら、『いえ、いつもこんな感じです』って。すごいなと思いました。今まで荒川区と接点がなかったので特に印象は持っていなかったのですが、ここにはアクティブでいいコミュニティがあると感じています。」(本間さん)

 

世界を巻き込むゲームを、荒川から生み出したい


荒川区の地域課題も、この3人の視点を通せば楽しく解決できるかもしれませんね。

「そうですね。なにか困りごとがあったら『ゲームにしようよ』と解決案を提案したいですね。」(本間さん)

「我々はスマホのアプリをつくることに精通しているので、こういうのが欲しいという希望を聞かせていただいたら大抵つくれると思います。」(飯野さん)

「最近では、小学校でプログラミングを教えるようになりましたよね。僕らは20年間ゲームのエンジニアをやってきたので、何か教えたりお手伝いできることがあるかもしれません。」(松井さん)

最後に、事業のこれからの目標を聞いてみました。

「今は3人ともクライアントからの受託事業がメインですが、ゆくゆくは自社事業をメインの柱にしたいと思っています。」(本間さん)

「受託でも大きなプロジェクトに挑戦していきたいですが、いちばんは自社でつくったアプリやサービスが大成功することですね。」(松井さん)

令和ゲームスのオリジナルとしてつくりたいゲームのアイデアは、無限にあるそう。

「いっぱいあって、無限に浮かんできてしまうので大変です。3人で話していると『こんなのいいんじゃない?』と出てきてキリがないんですよね。」(本間さん)

思いついたアイデアをすぐにつくれたらいいけど、ゲームの制作は最低でも完成までに1年はかかる地道なもの。
何十年、そして人生をかけても実現できないようなものがアイデアとして浮かんできてしまったりもするそうです。

「でも、1人ではできなくても3人でやればできるかもしれません。ちょっとずつ階段を登っていけば、いつか大きなものをつくれるようになるはずです。その第一歩をここから進んでいきたいと思っています。」(松井さん)

「ゲームって、ヒットしたら莫大な収益が出るんです。そこは目指したいと思っています。荒川区発の企業が、ポケモンGO並みの世界を巻き込むゲームをつくれたらすごいですよね。いつか世界の荒川と呼ばれるようにしたいですね。」(飯野さん)

人を熱狂させるゲームは、簡単に言語や文化の壁を越えてしまいます。
ゲームで世界を彩る令和ゲームスが、これから世界にどんな色を見せてくれるのかワクワクしますね。

 

令和ゲームス合同会社
https://reiwagames.jp/

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