Grasshopper、とは英語で飛蝗(バッタ)のこと。
イスラエル出身クリエイターDafna Avidanによる展示が9月27日までギャラリー七面坂途中で行われています。
日本にはすでに10年以上住むDafna。
周り一体を田畑が囲む地方に住む彼女は、このコロナ禍で毎日のように散歩に出かけました。
取り囲む自然の中を毎日歩く中で、その自然の一部であるという感覚に襲われたという彼女。
周りに生きる鳥たちや飛蝗達、その生命と自分自身とが混じり合い、生まれてきた実体を体現したものを制作しました。
制作にあたっては、ロウ画の技法が用いられ、各関節はピンで留められているため稼働するようになっています。
一つ一つの制作物には「月」「太陽」「蛾」といったテーマがあります。
それら一つ一つの宇宙の構成物と一体化したときのイメージなのでしょうか。
展示のあちこちには、彼らが住む巣が置かれています。
どの絵も、まるで命をもったまま壁の上で静かに佇んでいるよう。
動かないのに、いまにも動き出しそうな不思議なエネルギーを溜めています。
なんともいえない色の混じり合いがどれも魅力的です。
自然と自分が一体となったとき、
太陽に照らされて足元から後ろに伸びる影は、本当はこんなものになっているのかもしれませんね。
そんなことも頭の中で想像しながら見ていました。
何事も大切に使いたいというDafnaさん。
アフリカ生地の端切れで作ったふろしきのようなエコバッグも展示販売していました。
制作にあたって紙を切り抜いたあとにでた欠片は、一つ一つの制作物から生まれてきた蜂に見立てられています。
プレゼントしてもらえますよ。
展示は9月27日(日)まで。
お早めにどうぞ。
<店舗情報>
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- 店名:ギャラリー七面坂途中
- 住所:荒川区西日暮里3-14-6
- 営業時間:12:00-18:00。金曜定休。
- 電話:080-5224-1565
- HP:http://gallerysichimen.yu-yake.com/