ブラウン管の向こうでキュートな笑顔を振りまきながら歌い、踊り、ファンに元気を与えてくれるアイドル達。彼女達のきらきらとした笑顔や、明るい声、可愛らしいダンスに心を奪われ、憧れたことは誰しもが一度は経験したことがあるはずです。
そんな彼女達をブラウン管越しではなく、直接この目で見たい、彼女達を目の前で見ながら力いっぱい応援したい。そう思ってしまうのも無理はありませんが、現実的にそれは至難の業です。
人気アイドルともなればコンサートチケットはかなりの倍率を潜り抜けた者しか手に入れることができないし、”追っかけ”をするにも限度があります。それにアイドルだって人間ですので、私生活を無作法に嗅ぎ回られるのは、決していい気持ちはしないでしょうし、下手をすれば警察のご厄介になってしまうでしょう。
そんなことは分かっているけれど、可愛らしいアイドル達に会いたい、癒されたい!そんな風に思う気持ち、私にはよく分かります。
ならば是非とも、日暮里駅近くにあるプロモボックスさんに足を運んでみて下さい。そこには日暮里中心にアイドルユニット『くれよん』がいます!
今回は『くれよん』のメンバー、きぃこさん、ひとみさん、ゆーはさんにお話を伺って参りました!
-『くれよん』というアイドルユニットを結成しようと思った理由は何でしょうか?
ひとみ:実は『くれよん』もともと、『アニソングランプリ』というものに応募するために、今よりも2人多い5人のメンバーで結成したんです。
このグランプリには落ちちゃいましたが、その後、きぃこが通っていた声優養成所のお友達から「今度日暮里でワンマンライブをやることになったんだけど、よかったら出る?」とお誘いを受けました。時期的にはちょうど、私達が声優の養成所を卒業するタイミングだったかな。
その時にきぃこ、ゆーは、そして昨年の3月で卒業したメンバー、そして以前から歌をやりたいと言っていた私をきぃこが誘って改めてアイドルユニット『くれよん』を結成して、ライブ活動を始めることになったんです。
-『くれよん』のメンバー方々は元声優の卵だったんですね!だから歌う声がとても綺麗なんだ、と納得しました。『くれよん』という名の通り、メンバーそれぞれに色が決まっているのでしょうか?
きぃこ:ゆーはが青、ひとみが緑、そして私が黄色、とそれぞれ担当カラーがありますよ!
アイドルユニットでも、戦隊ものでも、それぞれに担当カラーがある場合って必ず「赤」担当の人っていますよね。 でも『くれよん』には肝心の「赤」担当のメンバーがいません。
ただ、『くれよん』的には、ライブを観に来て下さるお客さん全員の担当カラーを「赤」だ!と思っていますし、実際にそう言っています。
お客さんがいて私達がいる。そんなお客さん達が私達のリーダーである「赤」というイメージなんです。 なので『くれよん』オリジナルTシャツを作った時も、お客さん用が赤で作りました!
-お客さんもいて初めて色が揃うんですね。ライブで一体感が出て、凄く盛り上がりそうです!そもそもどうして『くれよん』というユニット名にしたんですか?
きぃこ:最初に『アニソングランプリ』に応募した時に、メンバーが5人もいるのだから何か色を決めよう、という話になり、それと同時に何か色に関係のある可愛い感じのユニット名にしたいって話になったんです。
またその時、巷では『けいおん!』というアニメが流行っていて、メンバー間で”平仮名って可愛いよね!”という話になり、ユニット名には平仮名を使うことになりました。そして、候補として出た案は『くーぴー』と『くれぱす』と『くれよん』。
これらの中で一番『くれよん』の響きが可愛い!という話になり、ユニット名が決定しました。
実は、最初のうちは『けいおん!』を文字って『くれよん』の後ろにも「!」を付けていたんですが、皆が連絡網を回すときに「!」を絶対に付け忘れていたんです(もちろん、私も!)。なので、4人でユニットを組み直す時に「!」はいらないねって話になって、つけないことになったんです。
-現在、『くれよん』さんは日暮里を中心に活動しているとお聞きしましたが、日暮里と他の会場でライブをする時に何か違いはありますか?
ゆーは:雰囲気はどこもほぼ変わりありませんが、日暮里ほどお客さんとの距離が近い所はあんまりないですね。
他のライブハウスは、場所によっては柵があったりするし、そもそも日暮里はステージの高さが低いっていう点もかなり違いがありますよ。そう言えば、ひとみは最初「こんなに明るい所で、しかも地上でライブをやるんだ!」とびっくりしながら言っていましたね。
そもそもライブハウスって地下にある所が多いからかなり意外でしたし、私も最初はびっくりしちゃいました(笑)。
ひとみ:私は、会場の雰囲気や立地以外に、お客さんにも違いがあるかなって思っています。
実は他のライブ会場だと、推しの子以外はライブ中にあんまり応援しない、ってことが結構あるんです。会場の後ろの方に下がっちゃって、前ががら空き、みたいなことも多々あります。
こちらとしては盛り上がって欲しいから、お客さんを煽るんですが、それにもあんまり返してくれなかったりします。 でも日暮里のお客さんは、ライブ頭から誰かしらが絶対に応援してくれます!
最初に『くれよん』として活動し始めた頃、今みたいにお客さんがついている訳がなかったので、本当に全然知らない人ばかりでした。とは言え、お客さんが皆優しいからか、歌っている時に打ってくれて(※)、暴れてくれて、本当に助かりました。
日暮里に来るお客さんって本当に暖かくて、優しくて、私達大好きなんです!
※打つ=ヲタ芸をするという意味
-アイドルユニットとして活動をしていく中で、大変だった点・苦労した点などはありますか?
きぃこ:私は日暮里でライブをしていた時に、有線マイクで足がぐるぐる巻きになったことかな。あと4人だった時はPAさんが音量の設定をやりにくそうにしていて、いつも「すみませんっ!」って思っていました(笑)。
ひとみ:私はやっぱり今でも昔でも歌の練習が大変だなって思っています。特に最初の一年は、それぞれの歌い方の個性が違う4人のメンバーで同じ曲を合わせて歌えるようにするのが一番苦労しました。
実は私、『くれよん』の中でメンバーの歌指導をしています。最初の頃は、カラオケでメンバーに歌う曲の歌詞を持ってきて貰い、それを見ながら一人ずつの歌を聞きました。そして音を外している所などの問題のある箇所全てをチェックして、「次までに直してきて!」という方法をとっていました。
『くれよん』というアイドルユニットを組んだ最初の年はこの方法をひたすらに繰り返し、皆で同じ歌を歌えるように、音を合わせられるようにするのが本当に大変でした。
ゆーは:私は衣装を揃えるのが苦労したと思っています。
実は過去にメイド服を買おうとした時、どうしてもきぃこが着る黄色のものがなく、結果的に黄土色のものを買わざるを得ないことがありました。
こんな風に服屋さんを探してもメンバーの誰かの色だけがない、ということが多々あるし、これは今も昔も苦労していますね。
-最後に、今後の目標についてお聞かせ下さい
きぃこ:今ハモリをやっているのがひとみ、そして私とゆーはは主音を担当しています。でもいずれは私達もハモリができるようになって、もっと曲の幅が広げたいです。あと今後はオリジナル曲も作り、歌いたいです!だって、自分達だけの曲で盛り上がって欲しいですからね(笑)。
ゆーは:今までは昨年卒業した子がダンスを教えてくれていたんですが、4月13日のワンマンライブでは、私が新曲の新しくフリをつけたんです。今後は歌だけではなく、ダンス面ももっと頑張っていきたいなって思っています。
ひとみ:私はお客さんに盛り上げて貰うだけじゃなくて、自分達からもお客さんを盛り上げられるようにしたいです。今はお客様に助けられている事が多いので、今後は自分達から煽って乗ってもらえるようにしたいです。レベルアップを頑張ります!
目を輝かせながら色々なお話をして下さったのが印象的な『くれよん』のメンバー達。
目標に向かって努力を続ける姿を見て、私自身も明日から頑張るぞ!と活力が貰えたとても素敵な取材となりました。
直近のライブは4月13日(日)の3周年記念のワンマンライブで、それ以降の活動等については是非、彼女達のブログ(http://ameblo.jp/kureyon-4/)をご参照下さい。
今回は、練習前のお忙しい中、取材にご協力下さり、本当に有難うございました!