鳥人間 2016 – 今回お邪魔したのは、今年も鳥人間コンテストに参加する、東京都立産業技術高等専門学校荒川キャンパス人力飛行機研究部「TeamЯTR」です。
この研究部は、「鳥人間コンテスト」略して「鳥コン」に毎年参加している、全国でも珍しい高等専門学校の部活動です。
元々、東京都立航空工業高等専門学校(荒川区南千住)であったのが、都立工業高等専門学校(品川区)と統合・再編により現在の形となったため、昔から「鳥コン」に参加してきた歴史があります。(学校ホームページ)
鳥人間コンテスト2016は、読売テレビ主催で行われる自作人力飛行機の大会です。今年で39回を数える歴史ある大会で、見たことがある方も多いと思います。
今回は、7月30-31日に大会が開催されるため、最終組立と配送・梱包の忙しい中で取材をさせていただきました。
1995年創部の人力飛行機研究部は、1999年初出場以来今回で14回目の出場となり、ここ4年間は連続出場となっています。2013年第36回大会「滑空機部門」においては、330.98mを飛び、滑空機部門第4位の成績を残した強豪校です。
チーム名「TeamЯTR」は、「Renew The Record=記録更新」の頭文字から取っており、今回の機体名は「薫風=くんぷう」です。
アルミの骨組みにより機体を支え、翼の形状を決める「リブ」は、家の断熱材に使われるスタイロフォーム(発泡ポリスチレン)とバルサ材で補強されています。
部活顧問の諏訪正典先生にお話を伺いました。
諏訪先生は、都立航空高専(当時)着任後、既に活動していた人力飛行機研究部のOBから依頼を受け、顧問としてずっと活動を支えてこられました。
「私は、部活動の顧問として2000年大会から参加してきましたが、特に2004年大会において、大会会場まで行ったにもかかわらず、前日の嵐のため、機体が壊れ、参加できなかったことが印象深かったので,以降,暴風雨対策にも力をいれています。
今年の機体は、パイロットが滑空した後、コックピット下の蓋が閉まり、空気抵抗を減らすことで、距離を伸ばす工夫をしています。記録更新を目指していますので、皆さん応援よろしくお願いします。」
今回パイロットを務めるのは、南千住に住む4年生の川尻君です。
現在、重量低減のためのダイエットと、より良い滑空のためのハンググライダー練習で、忙しい毎日を送っています。
「私が1年生の時に、鳥コン参加が決定しており、また自分自身も、航空宇宙工学コースで学んでいるため入部しました。4年生は私1人ですので、今年頑張って記録を伸ばしたいと思っています。」
TeamЯTR、今年も良い飛行ができるといいですね!大活躍を期待しています。
大会概要
大会名 | Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2016 |
開催日 | 2016/7/30(土)-31(日) |
開催場所 | 琵琶湖東岸 滋賀県彦根市松原水泳場 |
放映予定 | 2016/9月上旬 読売テレビ 日本テレビ系列 |