こんにちは!東京R不動産です。
荒川のまちのおもしろい不動産や、建物の活動についてお伝えしていくこの企画。
今回ご紹介するのは、古くて活用に困っていた物件 → 人気物件になった事例です。
まずは写真をご覧ください。味のある砂壁や柱、建具など、古い部分の良い雰囲気をしっかり引き継ぎながらリノベーションがされ、ネオな風の吹く建物として生まれ変わりました。
荒川のまちの特性を考え、住宅のみならず、住居兼店舗や事務所として利用できるタイプの建物です。
困っている物件、原石かもしれませんよ
ところで、こちらの物件ですが、元の姿はこちら↓
【before写真】
「荒川ケーブルテレビ」の番組で空き家活用の情報を見た建物の所有者から、相続をした建物の活用ができず困っているとご相談をいただきました。
元は店舗で長い間手入れされていない状態でしたが、元店舗という建物のタイプ、古い建物にしかない味わい深さなど、大きなポテンシャルを秘めた物件だと感じました。
反響多数の人気物件に
物件の募集を始めると、1週間で60件以上の問い合わせ。かなり反響があり、多くの申し込みをいただくような状態に。
物件を見た方からは、こんな声がありました。
「リノベーションの雰囲気がとても良い。こういう建物にはなかなか巡り会えない」
「小商いをしたいけれどできる場所がなかった」
「荒川区には初めて来たけれど、この物件があるなら選択肢に入れようと思った」
入居者いわく、事務所として利用しているのですが、オープンな雰囲気のため、店舗と間違えてふらっと入ってきてしまう方もいるんだとか。街の人とのつながりがある風景で、仕事ができるのがうれしいと笑顔でおっしゃっていました。
所有者からも、地域にポテンシャルを感じていなかったけど、こんな使い方ができるんだ!と驚きと喜びの声。
建物活用の味方
この物件の改装をしたのは、株式会社ルーヴィスという工務店。「カリアゲ」という仕組みで工事を行いました。
「カリアゲ」とは、古くて傷んだ建物をそのままの状態で工務店が借り上げ、工務店の費用負担でリノベーションをして、物件を転貸する仕組み。改装後7年程度で、建物はリノベーションされた状態で所有者へ返却されるというものです。
貸し出すための改装費用が負担できない場合や、管理などの手間が面倒といった場合でも、改装や管理をまるっと任せることができます。
古くて困っている→人気物件の秘訣
同じように、荒川区には活用されていない、古い物件が多くあります。
- 古くて傷んでいるから借り手がつかないと思っている
- 管理などの手間が煩わしい
- 修理や改装の費用が出せない
というような理由で空き家を活用できずに困っている方にとって、「カリアゲ」の仕組みはきっと役に立つはず。
築年数が古い物件も、ただ古いと切り捨てずに、積み重ねてきた味わいをしっかり生かしながら、さらなる魅力アップにつなげたいところです。
もし活用しきれていない物件や、今後相続などで活用に困りそう、という場合に一度ご相談いただければと思います。磨いて光る原石かもしれません。
次回もお楽しみに!