こんにちは! 東京R不動産です。
今回ご紹介するのは、西尾久にある地域のよりどころ「まどゐ荘」。空き家だった建物が、地域の人々の居場所に生まれ変わった経緯についてお届けします。
先日、このまどゐ荘で「空き家の活用と地域の活性化を考えるワークショップ」を開催したので、その様子とともにこの場所のことをお伝えしていきます。

まどゐ荘の1階、コミュニティカフェで地域のみなさんと空き家のことを考えるワークショップを行いました。当日は、近隣の町会長や地域活動をしている方々に集まってもらい、まどゐ荘を事例として、地域の拠点や空き家についてみなさんと考えました。


意見交換の中では「気軽に立ち寄れてコミュニケーションが取れる場所が地域に増えるとうれしい」「空き家がこんな風に使われるのはとても良い」という声も。
また建物を利用しているまどゐ荘のスタッフの皆さんの話を聞くことで、空き家活用のイメージがわき、地域に居場所があることの魅力をより感じられる時間となりました。
まどゐ荘って?
まどゐ荘は、1階がコミュニティカフェ、2・3階がシェアハウスになっています。
1階のカフェは子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層の方のよりどころ。定食やスイーツ、ドリンクを味わえるだけでなく、ギャラリーとして使われていたり、教室や、時には寄席やマルシェのようなイベントも行われたりしていて、つながりが生まれる場所になっています。

体に優しい日替わりの手作り弁当も人気。地域の方々や、地域活動に興味のある学生たちがスタッフとなり、メニューを考えたり、活動のアイデアを出したり。地域の空気を肌で感じながら、地域のことを考える学びの場にもなっています。
空き家からまどゐ荘に
実はまどゐ荘は、荒川区の空き家利活用事業で、建物の活用をサポートしてできた場所です。
まどゐ荘の運営をしているのは、介護事業者「株式会社シーキューブ」。地域で支える介護を目指し、地域の居場所づくりとしてこの店を始めました。
荒川の銭湯で高齢者の入浴支援をしていたことをきっかけに、銭湯の近くで憩いの場がつくれる場所を探していたシーキューブと、空き家だったこの建物が出合い、まどゐ荘が生まれました。
この建物は、以前は煎餅屋でしたが、数年間使われていませんでした。そのことを建物の所有者から聞いた人が、私たちに連絡してくれたことをきっかけに、空き家だった建物が使われることになったのです。

地域目線で考える、空き家活用
使われていない建物がまどゐ荘のような場所になることは、所有者だけでなく、地域にとっても良いことだと思います。
地域の拠点が生まれることの魅力は、そこから広がる輪ができることです。よりどころとして訪れる人たちが、日常的に顔を合わせることで、情報交換や、困っていることを相談できる関係が生まれます。
そしてここで育まれた関係をきっかけに、さらなる活動につながる可能性もあります。そんな場所が自分の住む地域にあったら、ワクワクしませんか?
このような地域の魅力になる場所が増えると、まちはもっと楽しくなると思います。「地域の目線を持つこと」も空き家活用のヒントになるのではないでしょうか。
写真:丹下恵実
<店舗情報>
- 店名:まどゐ荘
- 住所:東京都荒川区西尾久2-15-5
- 電話番号:03-6240-8283
- 営業時間:9:30~15:30
- 定休日:日曜日
- Instagram:@madoiso_
- Facebook:https://www.facebook.com/madoiso